「機能訓練グループ管理機能」の提供を開始しました
- 2023年11月9日
- 機能改善
いつもRehab Cloud(リハブクラウド)をご利用頂きありがとうございます。
このたび、Rehab Cloud デイリーにおいて、「機能訓練グループ管理機能」の提供を開始したことをお知らせします。
背景
個別機能訓練のグループの訓練は、利用者にとっては、他者と関わりながら実施できることで、モチベーション向上につながります。また、事業所にとっては、限られたサービス提供時間内に、多くの利用者に対して機能訓練を行うことができ、利用者と事業所の双方にニーズがあります。
しかしながら、契約事業所に対してのアンケート調査の結果、約77%が「グループ訓練を提供できていない」、あるいは「提供しているが課題を感じている」ことが分かりました。(図1)
グループの作成・訓練を行うために取り組むべきことは、利用者の「デイサービスに通う曜日・時間帯」の考慮だけではありません。機能訓練計画書の「目標」・「訓練」の一致、利用者間の相性、ADLレベルの差などを加味した上での適切なプログラムも立案しなければならないのです。これは、非常に難易度が高く、そのため、適切なグループ作成・プログラム立案が出来ない、あるいは時間がかかっている事業所が多いという実態があります。(図2)
実際、グループ作成にかかる時間は1回あたり平均75.2分を要しております。さらに利用者が新しく入所した場合や機能訓練計画書の更新ごとに再作成を行う必要があり、事業所にとって非常に負荷の高いものとなっております。
そこで、上記の情報をもとにグループが自動で作成できる「機能訓練グループ管理機能」の提供を開始しました。
リリース日程
2023年11月9日からご利用いただけます。
改善内容
1.誰でも簡単にグループの作成が可能
機能訓練計画書の「短期目標」「訓練」、「通所曜日・通所時間」を基に、要介護者のグループが1クリックで自動で作成できます。(※3)
利用者同士の相性や、1日で対応可能なグループ数など事業所の実運用に合わせて、手動でグループの調整(作成)を行うこともできます。
※3 要支援・事業対象者は手動でのグループ作成は可能となります。
2.身体機能・ADLの改善に繋がりやすいグループが作成できる
自動で作成されるグループは短期目標や訓練の内容(分類)を考慮し、同じグループの利用者のADLレベルにバラツキを抑えるように考慮しています。そのため、各グループの利用者に適切な難易度・負荷量の訓練が行いやすくなり、身体機能やADLの改善が期待できます。
3.グループごとの記録も楽にできる
グループの利用者の機能訓練計画書に基づいた共通のプログラムが提示されるため、簡単にプログラムが立案でき、適切な訓練を提供できます。プログラムの内容は、イラストや写真を使った運動マニュアルとしてタブレットで閲覧できます。
Rehab Cloudは、「エビデンスに基づいた科学的介護」の実現を目指して、今後も介護事業所の業務に即した機能開発・改善を行っていきます。