LIFE提出がスムーズに!利用者急増でもサービスの質向上を実現

合同会社 Kーダッシュ

金城千哉さん(代表社員)

課題
  • 正しくLIFEに情報提出できているか不安だった
  • LIFEに直接入力しており、作業時間を減らしたかった
  • 他のスタッフに書類作成やLIFE入力を頼むには、業務が複雑すぎた
結果
  • 毎月月末にはLIFE提出できる状態になった
  • 入力ミスや漏れがあれば提出前に気づけるようになった
  • 業務負担の大幅減で利用者と向き合える時間が増えた
  • 社名・事業所名:合同会社 Kーダッシュ リハビリデイサービス ポジリハ那覇店
  • 所在地:沖縄県那覇市
  • 定員数:10名
  • 専門職:看護師、あん摩マッサージ指圧師在籍

沖縄県那覇市にある「リハビリデイサービス  ポジリハ那覇店」は定員10名のリハビリ特化型の通所介護事業所です。利用者の身体機能向上だけではなく、積極的な社会参加を目指し、2022年8月に開業しました。キャッチフレーズは「ポジション(居場所がある)」「ポジティブ(前向きに)」「アッポジー(今の最高点を)」。職員数は4名で、あん摩マッサージ指圧師と看護職員、社会福祉主事、介護職員が日々の業務を担っています。

書類作成などの業務負担を減らし、利用者とのコミュニケーション時間を確保するために開業3ヵ月後にリハプランを導入しました。一人ひとりに寄り添った自立支援達成の実現に向け、切磋琢磨しておられます。

今回はリハビリデイサービス  ポジリハ那覇店の代表であり、現場で機能訓練指導員を務める金城千哉さんに、導入のきっかけや介護への想いについてお話を伺いました。

開業数カ月で利用者急増、書類作成の負担増

私自身の経験から加算を算定すると書類業務が増え、その書類業務に対応するのに追われてしまい、利用者様との関係性が希薄になってしまっていました。一人ひとりの利用者様と積極的に関わりを持てる事業所を作りたいと思い、2022年8月に独立開業しました。ポジリハでは、全スタッフが利用者様とのコミュニケーションを大切にしつつ、日々の業務に励んでいます。

オープン当初は利用者数も少なく、一人ひとりと向き合えたのですが、3カ月目で体験申し込み数が20件近くに急増。これから利用者様が増えることを考えると、書類作成やLIFEへの情報提出を行う負担が増えるだろうという考えがよぎりました。

利用者の小さな変化を見逃す懸念

書類業務に追われることで、利用者様との会話が減り、会話が減ることで利用者様のささいな変化に気づけないのではないかという危機感を覚えました。

デイサービスで求められているのは「自立支援」です。これまでと同じことをやっていてはだめだと思い、変化をつけるために導入したのがリハプランでした。

リハプランの導入でスムーズなLIFE提出が実現

私たちが取っていた加算(個別機能訓練加算(Ⅰ)(Ⅱ)、科学的介護推進加算、ADL維持等加算、口腔機能向上加算(Ⅰ)(Ⅱ)、運動器機能向上加算)全てを網羅していたのがリハプラン導入の決め手です。

実は開業時は別の介護ソフトを使い、書類作成業務をしていました。ただし、通所介護計画書や各種加算の計画書などの共通したデータが反映されなかったため、何度も同じデータを入力する必要があったため、負担が大きかったです。

リハプランは各書類の共通したデータを転記できるため、LIFEへの提出情報を作成する際はスムーズで助かっています。

LIFEに直接データ入力。ミスへの不安拭えず

LIFEに提出する際、これまで全てのデータを直接入力していました。ミスをしたとしても、気がつけるタイミングもありません。また、提出時期の管理についても常に正しいかどうかが気がかりでした。

とにかく、不安を解消したいし、作業時間も短縮したいという思いが強かったです。

アラート機能で入力漏れ防止、ダブルチェックでLIFE提出

個別機能訓練加算(Ⅱ)の場合だと、リハプランで個別機能訓練計画書を作成すると、そのままLIFEに必要なデータを完成させることができるので助かっています。

また、これまでは提出期限の10日ギリギリに書類を完成させていたのですが、今では月末にはLIFEに提出できる状態です。そのおかげで、自分たちでミス・漏れがないかの確認時間を確保できています。もちろん、入力漏れがある場合はリハプランからアラートも表示されるので、ダブルチェックによって不安は解消されました。

科学的介護推進体制・ADL維持等加算のLIFE提出も安心

初月と6カ月目にLIFEにデータ提出をしなければならない科学的介護推進体制加算やADL維持等加算の場合もスムーズになりました。どのタイミングでどの利用者様のデータを提出すれば良いかがリハプラン上で表示されるので、すぐに認識できますし、管理がしやすくなったと思います。

さらに、リハプランを導入したことで、LIFEに提出するべき必須項目をきちんと提出できるようにもなりました。国からのフィードバックではポジリハ那覇店と他の事業所との比較が可能なため、適切な訓練時間などを把握するのに役立てています。一人ひとりの利用者様の自立支援につなげていきたいと考えています。

業務負担が7割減ったことでサービスの質向上に寄与

今まで当たり前だと思っていた業務手順や書類への記載などが、リハプランを導入したお陰で楽になり、働き方が変わりました。私自身の感覚では7割くらい業務負担が減ったと思います。

リハプランは業務の進行状況を表示してくれるため、次に何をするべきかがわかります。だから、未経験のスタッフでも対応可能です。これまでは一から手順を教えるのに時間も労力も必要でした。現在は、自分は書類の内容確認だけで済んでいるので、随分と手間が減りました。そのおかげで、利用者様と向き合う時間が確保できています。

スタッフ間でのコミュニケーションも増えた

最近は「職員間で話せる場が増えた」とスタッフからの声を聞く機会が多いです。

スタッフ間での円滑なコミュニケーションができるおかげで、「今度はこういうリハビリを提案したい」という声も出てきています。新しい取り組みが可能になり、実際機能が良くなってる方も出てきてるのは喜ばしいです。

また、他事業所から移って来た利用者様から「以前通っていた所はバタバタ忙しそうにしていて職員と会話しづらかった」というお話を聞いていたので、ポジリハでは、そのようなことがないように心がけています。

前に通われていた事業所では欠席がちだった利用者様がいるのですが、私たちのところに通うようになって一度も休んでおられません。お話を聞くと「今が一番楽しい」とおっしゃってくれています。

積極的に機能訓練に取り組める雰囲気も醸成

利用者様から「今度はこういうリハビリをやってみたい」という要望を聞く機会も増えています。

以前、転倒して股関節を骨折し、リハビリに取り組むのが消極的になった方がいました。そのタイミングで新しい利用者様が来られて、劇的に歩行機能が改善されたんです。新しい利用者様が手引きで歩いているのを見たり、階段の昇降をサポートなくできるようになったりするのを見ているうちに「自分もやってみたい」と意欲的になりました。

積極的にリハビリをしてこなかった方が、他の利用者様の機能訓練の様子を見て刺激を受けて、意欲的になるというシーンは本当に増えています。

機能が回復してきている方も出てきていますし、利用者様自身がスタッフや他の利用者様を巻き込んで積極的になっているのは嬉しいです。あと、スタッフ同士で利用者様の変化を共有できているのも大きいです。業務負担が減ったことは少なからず良い作用をもたらしているのではないでしょうか。

「自立支援」で利用者一人ひとりをポジティブにする

利用者様の自立支援ということを全スタッフが常に考えられるデイサービスにしたいと常々思っています。利用者様との関わりに関してはお客様扱いするのではなく、一人ひとりに主体的にリハビリに取り組んでもらいたいです。できることはしっかりと向き合ってもらって、その上でそれぞれが「これがやりたい」という声が増えていけば理想的です。

「ポジション(居場所がある)」「ポジティブ(前向きに)」「アッポジー(今の最高点を)」を大切にして利用者様ととことん向き合っていけば、それがきっと各々の自立支援につながると思います。

科学的介護については、現在求められるLIFEへのデータ提出は今後義務化されてもおかしくないので、事業所全体で提出の際に誰でも入力できるように取り組みたいです。そして、フィードバックをいかして介護の質の向上につなげていきます。

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