ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
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更新日:2024/05/11
「リハビリ」とはさまざまな種類があり、医療保険を利用する医療リハビリ・介護保険を利用する介護リハビリなどでリハビリ内容や利用する施設が違っています。ここではリハビリや保険の種類について触れながら、介護におけるリハビリについて解説しています。
この記事の目次
リハビリテーションとは、その人らしく生きられるようになることを指す言葉です。現在では、リハビリは機能訓練としての意味合いで使用するケースが多くみられています。
また、一言でリハビリといってもさまざまな種類があります。ここではリハビリの種類や具体的な役割についてみていきましょう。
リハビリは医療保険での「医療リハビリ」と介護保険での「介護リハビリ」に分けられます。
なお、この記事では
と呼ぶことにします。
それぞれの違いは以下の通りです。
このように、医療保険と介護保険でのリハビリでは意味合いが異なります。
ちなみに、医療保険と介護保険の併用は基本的にできません。医療保険よりも介護保険の適用が優先されるという点をおさえておきましょう。
先ほど説明したように、介護リハビリとは日常生活の自立を目的としたものです。日常生活における課題点や本人の希望をもとにリハビリプログラムを計画します。
介護リハビリは、基本的に自宅や介護施設で行われます。医療リハビリとは異なり、介護リハビリは日数の制限がありません。
ただし、40歳未満は介護リハビリの対象外であり、リハビリ内容も比較的軽度なものが中心です。また、介護リハビリを行ううえで申請や要介護認定などが必要です。
介護施設でのリハビリは、以下のリハビリ専門職や看護師、介護士などの連携により行われます。
ここでは各専門職のリハビリの内容や役割について解説します。
理学療法士は、立つ・座る・歩くなどの日常生活に欠かせない基本的な動作の獲得を中心としたリハビリを行います。
おもに以下のようなリハビリを行い、身体機能の改善を目指します。
作業療法士は、日常生活の幅を広げるための応用動作の獲得を中心としたリハビリを行います。
基本的な動作のリハビリが中心の理学療法士とは異なり、作業療法士は家事や社会参加など、その方に必要な動作の練習を行います。
生活に必要な動きだけでなく、手芸やパソコン操作など、趣味・仕事に関係する作業の獲得を目指したリハビリを実施することもあるでしょう。
言語聴覚士は、話す・聞く・食べるなどの機能に対してリハビリを行う専門職です。
おもに脳卒中によってコミュニケーションがうまく取れなくなった方や、加齢によって飲み込む機能が低下している方がリハビリの対象です。
言語聴覚士によるリハビリによって、コミュニケーション手段の獲得、むせ込まずに食事ができるようにするなどの目標を目指します。
また、小児や児童などに対してリハビリを行うこともあります。
生活動作を行う生活リハビリでは、食事やトイレ、入浴などを自分の力だけでできるように支援していきます。
生活リハビリは理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職以外にも、看護師や介護士などによっても行われています。
あらかじめ設けられているリハビリの時間で行われるものではなく、普段の生活の場で実施するのが特徴です。必要以上の介助を避けて、本人の力でできることは行ってもらうようにするのが生活リハビリの特徴です。
介護保険のルールに基づくと、デイサービスで受けられるのはリハビリではなく「機能訓練」です。ここでは機能訓練とリハビリの違いやデイケアの違いについて解説します。
介護保険下における機能訓練とリハビリとの違いは、医師の指示にもとづいて行われているかどうかです。リハビリは医師の指示に従って、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が行います。
一方、機能訓練は機能訓練指導員が行うものであり、リハビリ専門職ではなくとも可能です。機能訓練指導員は、看護師・准看護師・按摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の免許を持っている職員のことです。
このように、どちらも身体機能の維持・改善を目的としていることは同じですが、実施者や医師の指示の有無などの違いがあります。
デイサービスに類似したサービスには、デイケア(通所リハビリテーション)があります。デイサービスは食事や入浴、機能訓練などがある一方で、デイケアはその内容に加えてリハビリを提供しています。
また、人員体制にも違いがみられており、それぞれが配置されている職員は以下の通りです。
【デイサービス】
【デイケア】
デイサービスのなかには、リハビリ特化型デイサービスという施設もあります。ここではリハビリ特化型デイサービスの特徴について詳しく解説します。
リハビリ特化型デイサービスは機能訓練を重視し、利用者の身体機能の改善を目指している施設です。
効率的に機能訓練を行うためのリハビリ機器なども充実しており、利用者のニーズにあわせた運動を行える環境が整っています。
午前・午後の2部制を取り入れている施設も多いため、食事や入浴のサービスを提供していないことも珍しくありません。
リハビリ特化型デイサービスは機能訓練を重視しているため、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が勤務していることが多いです。
リハビリ専門職が利用者の状態にあわせて運動をサポートしてくれるので、質の高い機能訓練を行えるでしょう。
また、リハビリスタッフが定期的に利用者の状態を評価するため、機能訓練によってどのくらい身体機能が向上しているのかが明確となります。
その他にも、機能訓練や生活上でのアドバイスを受けることも可能です。
リハビリ特化型デイサービスは、基本的に要介護認定を受けていれば利用できます。
しかし、通常のデイサービスと比較すると介護度の低い方や、よりリハビリに特化したい方が利用する傾向にあります。
そのため、リハビリ特化型デイサービスは運動を積極的に行いたい方や、リハビリに対してモチベーションの高い方におすすめです。
自宅でリハビリしたいと考えている方は、「リハブスタジオ」がおすすめです。リハブスタジオとは、利用者にあわせたリハビリプログラムを自宅で受けられるオンライン支援サービスです。
リハビリ専門職が利用者の目標や身体機能をアセスメントし、オリジナルのリハビリをご提案。
オンラインで直接一緒にリハビリのアドバイスを受けられるので、運動を楽しく続けることが可能です。利用者には、リハビリを受けるための専用タブレット端末を貸し出しています。
遠隔サポートもしているので、はじめて端末を操作する方でも安心して利用できます。
▶自宅からオンラインでリハビリ専門職による介護リハビリが受けられるリハブスタジオ
医療リハビリは「QOLの向上」を目指している一方で、介護リハビリは「日常生活の自立」がおもな目的です。理学療法士や作業療法士などの専門職によって、リハビリの内容が異なるのも大きな特徴です。
また、身体機能の維持・改善のために行うという点では同じといえます。今回の記事を参考にして、リハビリの種類や施設ごとの違いなどについておさえておきましょう。
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