介護業界のシステム開発会社一覧|施設に最適な1社を見つけよう
運営ノウハウ
2025/10/01
運営ノウハウ
ICT活用
更新日:2025/09/30
「介護ソフトの購入費や利用料は、どの勘定科目で処理すれば良いの?」 このような経理上の疑問を持つ方のために、この記事を作成しました。 介護ソフトの勘定科目の基本から、具体的な仕訳例まで分かりやすく解説します。 正しい会計処理は、税務対策や補助金申請の際にも役立つはずです。
この記事の目次
まず、介護ソフトの会計処理における基本的な考え方を整理しましょう。
介護ソフトの勘定科目には、実は法的に明確な決まりがありません。 そのため、各企業が会計ルールを設けて、運用することが可能です。
勘定科目とは、お金の出入りを分かりやすく分類するための見出しを指します。 一度決めたルールは継続して使う必要があるため、一貫性を持たせましょう。
介護ソフトの勘定科目は「消耗品費」か「通信費」が一般的です。 ソフトの提供形態や費用によって使い分ける必要があります。
どちらを使うべきか、社内で検討してルールを定めると良いでしょう。 クラウド型とパッケージ型の違いは、後ほど詳しく解説します。
購入価格が10万円を超えるパッケージ型ソフトは、資産として計上します。 これは「無形固定資産(物理的な形のない資産)」に分類されるためです。
資産は、耐用年数(法で定められた使用可能な期間)に応じて分割して費用化します。 この会計処理を減価償却と呼びます。
参考:No.5461 ソフトウエアの取得価額と耐用年数|国税庁
ソフト利用に伴うサポート費用は、別の勘定科目で処理します。 一般的には「諸会費」や「支払手数料」を用いることが多いです。 ただし、サポート内容が機能追加などにあたる場合は、無形固定資産として計上するケースもあります。
インターネット経由で利用する、クラウド型ソフトの会計処理を見ていきましょう。
クラウド型ソフトの利用料は「通信費」として計上する場合が多く見られます。 ソフトの所有権は提供会社側にあり、自社の資産にはならないためです。 インターネット回線を利用するサービスの対価、と考えると分かりやすいでしょう。 減価償却が不要で、会計処理が比較的シンプルな点も特徴です。
クラウド型ソフトは、商品の購入ではないのでサービスの利用として「通信費」として処理します。月額や年額など、支払いのタイミングで仕訳が必要です。
クラウド型ソフトの仕訳例は、以下のとおりです。
日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|---|
2025年3月31日 | 通信費 | 5,000円 | 普通預金 | 5,000円 | クラウド型介護ソフトの支払い |
クラウド型ソフトのサポート料の仕訳例は、以下のとおりです。
日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|---|
2025年3月31日 | 諸会費 | 5,000円 | 普通預金 | 5,000円 | 介護ソフトのサポート費用 |
次に、事業所内のPCにインストールして使うパッケージ型の会計処理です。
パッケージ型は購入して所有する資産のため、クラウド型と処理が異なります。 10万円未満の場合は「消耗品費」として一括で経費計上します。 10万円以上の場合は「ソフトウェア」として資産計上が必要です。
仕訳例について、それぞれ紹介しますので参考にしてください。まず、10万円以上のパッケージ型ソフトの仕訳例です。購入費用が300,000円で、耐用年数5年と想定した場合には、減価償却費を60,000円として計上します。
日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|---|
2025年3月31日 | ソフトウェア | 300,000円 | 普通預金 | 300,000円 | パッケージ型介護ソフトの導入 |
2025年12月31日 | 減価償却費 | 60,000円 | 減価償却累計額 | 60,000円 | パッケージ型介護ソフトの減価償却費 |
次に10万円以下のパッケージ型ソフトの仕訳例です。
日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
---|---|---|---|---|---|
2025年3月31日 | 消耗品費 | 90,000円 | 普通預金 | 90,000円 | パッケージ型介護ソフトの購入 |
介護ソフトの勘定科目には法的なルールがないため、社内でのルール作りが重要です。 提供形態によって、用いる勘定科目が異なる点を理解しましょう。
本記事を参考に勘定科目を正しく分類し、適切な会計処理を行いましょう。
日々の加算算定業務や記録業務などで苦労されている人も多いのではないでしょうか?科学的介護ソフト「リハブクラウド」であれば、現場で抱えがちなお悩みを解決に導くことができます。
例えば、加算算定業務であれば、計画書作成や評価のタイミングなど、算定要件に沿ってご案内。初めての加算算定でも安心して取り組めます。さらに、個別性の高い計画書は最短3分で作成できます。
記録した内容は各種帳票へ自動で連携するため、何度も同じ内容を転記することがなくなります。また、文章作成が苦手な方でも、定型文から文章を作成できるので、簡単に連絡帳が作成できるなど、日々の記録や書類業務を楽にする機能が備わっています。