介護ソフトは一気通貫が便利?業務効率化を実現するソフトの選び方

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更新日:2025/04/09

介護記録から請求までの業務フローを一元管理できる一気通貫の介護ソフトがおすすめな理由や主な機能について解説。選び方も紹介しますので、介護ソフトの導入や乗り換えの際にぜひ参考にしてください。

一気通貫の介護ソフトがおすすめな理由

計画・記録・請求といった幅広い介護業務に対応した一気通貫の介護ソフトが、導入におすすめな理由について解説します。

一元管理で介護のさまざまな業務を効率化

一気通貫の介護ソフトは、1つのソフトで介護記録や請求業務など様々な業務を効率化できます。データを一元管理することで、入力したデータを他の業務に使用したり、紙からの転記が不要になったりといったメリットが得られます。

また、1つのシステム上で管理できると、データの再利用や検索もスムーズに行えるでしょう。

ペーパーレス化でコストやスペースを削減

介護ソフトにデータを入力して管理すれば、ペーパーレス化が実現できます。書類の管理の手間がなくなり、保管場所も不要になります。紙での業務管理で発生していた印刷代・用紙代・保管費用といったコストを削減可能です。

職員や利用者とのスムーズな情報共有

クラウド型の一気通貫の介護ソフトを利用すると、同じデータを職員間でスムーズに共有できます。また、スマホやタブレットに対応した介護ソフトを利用すると、いつでもどこでもデータにアクセスできるので、職員だけでなく利用者やその家族ともコミュニケーションが円滑に取れるでしょう。

ケアサービスの品質向上

一気通貫の介護ソフトの導入は、介護事業所のケアサービスの品質向上にもつながります。記録が電子化できれば、利用者の状態変化や介護履歴をすぐに確認できます。それにより、何か異常が発生した際に素早く適切な対応ができるでしょう。

また、間接業務の時間が減れば、現場業務に時間が充てられます。より充実したケアの提供が可能になり、利用者の満足度向上も期待できます。

一気通貫の介護ソフトの主な機能

一気通貫の介護ソフトに備わっている主な機能について解説します。ただし、介護ソフトによって機能は異なるため、導入する際は必ず機能を確認しましょう。

介護計画書の作成

介護計画書の作成機能は、利用者やその家族の希望や状況を踏まえて、適切な介護計画書を作成できる機能です。よく使われる文章を選択したり、前回の作成分を利用したりといった機能によって、利用者一人ひとりにあった内容を効率的に作成できます。

介護記録の作成

介護ソフトによる介護記録作成機能とは、利用者に提供した介護サービスの記録や管理が行える機能です。介護ソフトには、健康状態・食事・入浴・服薬・口腔ケアなど様々な情報を記録できます。パソコンの操作が苦手な職員でも使いやすいように、文章を打ち込むだけでなく音声や手書き入力に対応した介護ソフトもあります。

タブレットやスマホに対応していると、見守りや訪問時のすき間時間を利用して記録が入力可能です。事務所に戻ってパソコンに入力する手間が省けるので、効率的に事務作業が行えます。

介護報酬の請求

介護ソフトによる介護報酬請求機能は、入力された介護記録が連動し、効率的に請求業務が行える機能です。介護保険サービスの請求業務は、返戻や過誤のリスクがあるので正確さが求められます。そのため、介護ソフトを利用しない場合には、大きな時間や手間がかかります。

介護ソフトの介護報酬請求機能では、介護記録のデータを利用して自動で計算してくれます。それにより、正確な請求業務を効率的に行えるのです。

一気通貫の介護ソフトの選び方

一気通貫の介護ソフトを選ぶ際に覚えておきたいポイントについて解説します。

必要となる機能が利用できるか

一気通貫の介護ソフトを選ぶ際は、事業所が抱える課題を解決できる機能が備わっているか必ず確認しましょう。

一気通貫の介護ソフトは、幅広い介護業務をサポートするので機能が豊富です。ただし、契約する内容によって、利用できる機能が異なる場合が多く見られます。「料金が安いから」「たくさんの機能が備わっているから」といった曖昧な理由で選ぶと、思ったような成果が得られない可能性が高くなるでしょう。

介護ソフトを選ぶ際には、どのような目的で導入するのか明確にすることも大切です。

誰にでも使いやすいか

スムーズに定着させるために、パソコンが苦手な職員でも使いやすい介護ソフトを選ぶことが重要です。介護ソフトの導入の効果を最大限に得るためには、ITに詳しい職員だけでなく、全ての職員が無理なく使いこなせることが求められます。

例えば、入力内容の選択や音声入力に対応していると、簡単にデータが入力できます。大きくて見やすい文字やわかりやすいレイアウトだと、操作が行いやすいでしょう。

クラウド型かパッケージ型か

一気通貫の介護ソフトにはクラウド型とパッケージ型の提供形態があるので、事業所に合ったものを選びましょう。

クラウド型は、インターネットを利用して介護ソフトにアクセスして使います。インターネット環境があれば、いつでもどこでも利用できることが特徴です。インストールが不要なので導入がしやすく、月額料金のものが多いので初期費用が抑えられます。

パッケージ型は、パソコンやサーバに介護ソフトをインストールして利用します。インターネットのトラブルの影響を受けづらく、情報漏洩などのセキュリティリスクが低く抑えられることが特徴です。導入時や更新時の費用が高くなる傾向にあり、利用できる端末や場所が限定されます。

必要な加算に関する機能が備わっているか

介護ソフトを選ぶときには、介護事業所に必要な加算に対応した機能が備わっていることを確認しましょう。一気通貫の介護ソフトには、基本的に加算算定機能が備わっています。ただし、介護ソフトによって対応している加算が異なります。

LIFE提出やAIに対応しているか

一気通貫の介護ソフトは、基本的な機能だけでなくLIFE提出やAIによる最新の機能があるとさらに便利です。

例えば、科学的介護推進体制加算や個別機能訓練加算(Ⅱ)を算定するには、LIFE提出が必要です。LIFE提出に対応していれば、そのような加算算定もスムーズに行えるでしょう。また、AIによる動作分析に身体機能評価ができるといった機能があると、職員の経験やスキルに左右されない評価が行えます。

一気通貫で記録から請求までサポートするだけでなく、より便利な機能があるとさらなる業務効率化が期待できます。

サポート体制は充実しているか

一気通貫の介護ソフトは、導入から定着までサポートしてくれる体制があると、その機能を最大限に活用できるでしょう。電話やメールによる問い合わせ対応、わかりやすいマニュアルやヘルプ機能、定着に向けたセミナーの開催などの充実したサポート体制があれば、安心して利用できます。

一気通貫の介護ソフトを活用している事業所事例

一気通貫の介護ソフトを活用し、業務効率化を実現している事業所の具体的な事例について知りたいという方もいらっしゃるでしょう。以下で、Rehab Cloud(リハブクラウド)の導入事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

計画・記録・請求業務の一元管理で残業ゼロに

機能回復訓練&健康増進りはるーむは、Rehab Cloudで計画・記録・請求業務の一元管理を行い、残業ゼロを実現しました。それまでは、異なるソフトで管理を行っていたため、多くの手間とミスが発生。全体の流れが見えづらくなり業務が滞ってしまい、残業も常態化していました。Rehab Cloudの導入により、業務効率が改善。業務の流れがわかりやすくなったことで、職員の業務効率化に対する意識も高まるという想定外のよい効果も得られました。

機能回復訓練&健康増進りはるーむの一気通貫の介護ソフトの導入事例の詳細は、以下からご確認ください。

複数ソフトを一本化!計画・記録・請求業務の一元管理を実現

ソフトの一本化で他の業務に時間を使えるようになった

デイサービスずぐり通泊サロンは、Rehab Cloudによるソフトの一本化で請求業務の無駄なルーティンを解消。それにより、利用者のケアを始めとした他の業務に時間を使えるようになりました。

導入前は、異なるソフトに二重でデータを入力する必要があり、多くの時間がかかっていました。Rehab Cloudの導入でソフトを一本化したことで、1日がかりだった請求作業が2時間で終わるようになりました。

デイサービスずぐり通泊サロンの一気通貫の介護ソフトの導入事例の詳細は、以下からご確認ください。

請求業務の無駄なルーティンを解消!他の業務に時間を使える

一気通貫の介護ソフトで幅広い業務を効率化

一気通貫の介護ソフトは、計画・記録・請求まで一本化できるので幅広い業務の効率化が可能です。データの一元管理・ペーパーレス化・スムーズな情報共有などのメリットが期待できるでしょう。そして、間接作業にかかる時間を短縮することで、より充実したケアサービスを提供できます。

そのような一気通貫の介護ソフトの導入の効果を得るには、必要な機能の確認、操作性の高さ、充実したサポート体制を確認するといった選び方をしっかりと覚えておくことが大切です。事業所にあった一気通貫の介護ソフトを導入して、業務の効率化を実現しましょう。

加算算定、書類業務でお困りならRehab Cloudがおすすめ

日々の加算算定業務や記録業務などで苦労されている人も多いのではないでしょうか?科学的介護ソフト「Rehab Cloud」であれば、現場で抱えがちなお悩みを解決に導くことができます。

例えば、加算算定業務であれば、計画書作成や評価のタイミングなど、算定要件に沿ってご案内。初めての加算算定でも安心して取り組めます。さらに、個別性の高い計画書は最短3分で作成できます。

記録した内容は各種帳票へ自動で連携するため、何度も同じ内容を転記することがなくなります。また、文章作成が苦手な方でも、定型文から文章を作成できるので、簡単に連絡帳が作成できるなど、日々の記録や書類業務を楽にする機能が備わっています。

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この記事の著者

Rehab Cloud編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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