介護ソフトの失敗しない乗り換え方法!やるべきこと・選び方・手順について解説
運営ノウハウ
2025/04/15
運営ノウハウ
ICT活用
更新日:2025/04/09
「介護ソフトの導入を検討しているけれど、どのような成果が期待できるのだろう?」そのような悩みを抱える方向けに、本記事では介護ソフトを導入するメリットについて解説します。請求業務の負担軽減、記録の効率化など、介護ソフトの導入によって介護現場の課題解決をしましょう。
※2025年4月時点情報
初めて介護ソフトを導入するという事業者の方向けに、介護ソフトとは何かを解説します。
介護ソフトとは、介護保険サービスを提供する事業者や施設向けに最適化されたソフトです。介護ソフトによって機能は異なりますが、計画・記録・請求まで幅広い業務をサポートします。中には、特定の介護施設や業務のみにピンポイントで対応した介護ソフトもあります。
ICT化に取り組む介護事業所が、介護ソフトを選ぶ場合が多く見られます。導入のハードルが低く、業務効率化が見込めることがその理由と言えるでしょう。
介護ソフトでできる主なことは、以下の通りです。
介護ソフトは、1つのソフトで幅広い業務を管理できるものが多く見られます。ただし、ソフトによってできることは異なりますので、導入する介護ソフトが課題を解決できる機能が備わっているか確認する必要があります。
介護ソフトを導入することで得られる7つのメリットについて解説します。
介護ソフトを導入すると、計画書作成・介護記録・介護報酬請求といった日々発生する幅広い業務の効率化が可能です。
例えば、介護ソフトに入力したデータが連動することで重複した入力がなくなり、転記ミスのない業務が行えます。また、職員だけでなく利用者とも介護ソフトを通して情報が共有できれば、郵送やFAXによる連絡も不要になります。
介護ソフトの導入により、間接作業にかかる時間を大幅に削減できます。
各種の記録を介護ソフトに入力することで、介護事業所のペーパーレス化が実現できます。紙での管理が不要になれば、用紙代や印刷代といった経費が削減可能です。また、紙の書類を保存する手間やスペースも削減できます。
介護ソフトに利用者の情報を記録すると、職員が最新の情報にスムーズにアクセスできます。スマホやタブレットに対応した介護ソフトの場合には、事務所でパソコンを使わなくても確認できるので便利です。
口頭での引き継ぎだけでは伝達漏れが起きたりリアルタイムでの共有をすることが難しく、状況の把握が不十分になることもあります。介護ソフトを用いてリアルタイムで情報が共有できれば、利用者の体調の変化などにもすぐに対応できます。また、利用者のご家族にもその情報を伝えられるので、安心して介護サービスをご利用いただけます。
介護ソフトの導入により間接作業の負担が減ると、職員は利用者のケアに時間を使いやすくなります。また、利用者の情報が職員間でスムーズに共有されると、一人ひとりに合わせたケアができるのでサービスの品質向上につながります。
介護ソフトの導入は、働きやすい環境づくりにもつながります。少子高齢化により介護保険サービスに対するニーズは高まっており、職員一人ひとりの負担も大きくなる傾向にあります。
介護ソフトによって業務効率化できれば、職員の負担を減らした働きやすい環境が整えられます。働きやすい環境があれば既存職員の離職を防げるだけでなく、新たな採用活動も行いやすくなるでしょう。
介護ソフトのベンダーが法改定に対応したアップデートを実施するため、制度の変更に正確に対応ができ、介護事業所の職員の業務負担を減らせます。仮に全ての法改定に対応するために確認しながら事務作業を行うと、多くの手間と時間がかかってしまいます。
介護ソフトを提供している多くのベンダーは、アップデートにより法改定に対応しています。業務の流れを大きく変えることなく、法改定に対応できるのは介護ソフトを利用する大きなメリットです。
介護ソフトを利用した分析によって、スピーディーな経営判断が行えることは事業者にとってメリットです。
介護ソフトへの入力によってデータを一元管理できると、視覚的に経営状況を把握できます。事業所の目標の設定や利益改善を検討する場合、多岐に渡る情報が必要です。その際に、改善している点、改善すべき点の洗い出しが円滑に行えると、介護事業所の経営に関する決定も下しやすくなります。
導入のメリットを最大化する介護ソフトの選び方のポイントについて解説します。
介護ソフトの提供形態は、事業所ごとに合ったものを選ぶ必要があります。介護ソフトの提供形態は、主にクラウド型とパッケージ型の2種類です。
パッケージ型は、パソコンやサーバに介護ソフトをインストールして使います。定期的な更新や新しいバージョンの購入に費用がかかります。また、トラブルに備えてバックアップを取る必要もあります。使える端末や人が限られるので、物理的にセキュリティリスクを下げることが可能です。
クラウド型は、インターネットを通して介護ソフトを使います。インストールが不要で、アップデート対応も基本的に自動で行われます。インターネット環境があれば、いつでもどこでも利用できることがクラウド型を利用するメリットです。ただし、情報漏洩のリスクを考えて、IDやパスワードの管理を徹底する必要があります。
パソコンだけでなく、タブレットやスマホにも対応しているとさらに便利に利用できます。タブレットやスマホでデータが入力できると、事務所に戻ってパソコン作業をする時間を減らせます。利用者の見守りや訪問のすきま時間に事務作業の対応ができるので効率的です。
介護ソフトを選ぶ時は、必要となる機能が備わっているか必ず確認しましょう。機能が多すぎると、利用料金が高くなるので多くのコストがかかります。また、機能が不足していると求めるような業務効率化の実現が難しくなります。
介護ソフトを選ぶ時は、使いやすさも重要な要素です。介護ソフトは、業務で日常的に使用します。職員の中には、パソコンやITに苦手意識を持つ方がいる場合もあるでしょう。そのような方でも介護ソフトの利用が抵抗なく行えるように、画面が見やすかったり、文章が入力しやすかったりといった使いやすい介護ソフトを選ぶ必要があります。
介護ソフトは、使いやすいだけでなく、困ったときに頼れるサポート体制の充実度も大切です。問い合わせを行ったときに、すぐにわかりやすく答えてくれるカスタマーサポートがあると安心感があります。また、導入前から定着までサポートしてくれれば、介護ソフトによる業務効率化も実現しやすくなります。
これから導入を考えている介護事業者の方向けに、主な介護ソフト10選を紹介します。ぜひ、初めての介護ソフト選びの参考にしてください。
Rehab Cloud(リハブクラウド)は、計画・LIFE・記録・請求といった事務作業の負担を減らし、介護現場で利用者と向き合える時間を増やせるクラウド型介護ソフトです。わかりやすい操作画面が特徴で、タブレットによる記録業務にも対応。導入・定着・活用まで支援する充実したサポート体制が整っています。
参考:介護ソフト・介護システムならRehab Cloud(リハブクラウド)
カイポケは、国保連請求・個別支援計画書・各種帳票・データ連携といった記録や請求業務などを1つで行えるクラウド型介護ソフトです。幅広い介護サービスに対応していて、51,950を超える事業所への導入実績があります。
カナミックは、介護記録から経営管理まで行える経営者目線の機能が充実したクラウド型介護ソフトです。経営状況の見える化、介護事業所のチーム連携のサポート、スマホでの介護記録など機能が充実しています。
参考:クラウド型介護ソフトならカナミック|介護記録から請求管理まで対応
ほのぼのNEXTは、介護記録から介護請求まで連動するクラウド対応のパッケージ型介護ICTソフトです。介護保険・介護予防サービス事業者の業務を幅広くサポートします。操作性の高さや充実したサポートが利用者から評価されており、71,900を超える事業所への導入実績があります。
参考:ケア記録から介護請求まで連動 介護ICTソフト「ほのぼのNEXT」 | NDソフトウェア
ケア樹は、介護計画・介護記録・介護請求・伝送まで一気通貫で対応するクラウド型介護ソフトです。パソコンだけでなく、iPad専用の介護記録アプリにも対応。月額システム利用料0円から利用できるケア樹Freeも用意されています。
参考:介護ソフトが月額システム利用料0円で利用できる【ケア樹】
ワイズマンシステムSPは、介護保険サービスの業務全般をトータルサポートするクラウド型介護ソフトです。ICTを利用した業務効率化や情報管理など、利用者のニーズに合わせたサービスを提供しています。61,200を超える事業所への豊富な導入実績があります。
参考:介護・福祉向け製品|製品一覧|医療と介護・福祉のワイズマン
ケアカルテは、介護・障害福祉サービスの記録・計画・請求といった業務をサポートするクラウド型介護ソフトです。介護現場を知るシステム会社というノウハウを活かし、AIを活用した音声入力などの最新技術を提供しています。全国で19,000の事業所への導入実績があります。
参考:介護ソフト・介護システムならケアカルテ – 株式会社ケアコネクトジャパン
ナーシングネットプラスワンは、使いやすさを追求した低価格で高機能なクラウド型介護ソフトです。スマホやタブレットの利用にも対応しています。全国で6,000以上の事業所への導入実績を誇ります。
参考:介護ソフト・介護システムならナーシングネットプラスワン|クラウド型で安心管理
トリケアトプスは、現場の声を元に開発されたクラウド型介護ソフトです。入力しやすい画面といったパソコンが苦手な方にも使いやすいように配慮されています。従量制の料金を採用しており、業界トップクラスの最安値を誇ります。
かんたん介護ソフトは、国保連請求や事業所運営を効率化する訪問介護特化のクラウド型介護ソフトです。無料の国保連への伝送代行やスマホでの記録に対応しています。
介護ソフトは、介護保険サービスの提供者向けに開発されたソフトです。介護保険サービスにおける計画書作成・介護記録・介護報酬請求といった様々な業務を一気通貫でサポートします。
それにより、間接業務の負担を軽減し、利用者と向き合う時間を増やせます。ペーパーレス化・スムーズな情報共有・法改定への対応といった導入にメリットがあることもポイント。
ICT化による業務効率化を検討しているのであれば、第一歩として介護ソフトの導入を検討しましょう。
日々の加算算定業務や記録業務などで苦労されている人も多いのではないでしょうか?科学的介護ソフト「Rehab Cloud」であれば、現場で抱えがちなお悩みを解決に導くことができます。
例えば、加算算定業務であれば、計画書作成や評価のタイミングなど、算定要件に沿ってご案内。初めての加算算定でも安心して取り組めます。さらに、個別性の高い計画書は最短3分で作成できます。
記録した内容は各種帳票へ自動で連携するため、何度も同じ内容を転記することがなくなります。また、文章作成が苦手な方でも、定型文から文章を作成できるので、簡単に連絡帳が作成できるなど、日々の記録や書類業務を楽にする機能が備わっています。