東京都北区のデイサービス「マイプロ板橋駅前」|「3時間は人生を変える濃度」。痛みの改善から始まる、“変化”を諦めないリハビリの真髄
運営ノウハウ
2026/04/02
この記事の目次
地域の介護を、みんなで豊かに。「地域共創プロジェクト」への想い
本プロジェクトは、地域のデイサービスが持つ素晴らしい「現場での工夫や知恵」を事業所内だけに閉ざすのではなく、地域全体で分かち合うための取り組みです 。
現在、介護業界は人手不足や物価高騰といった厳しい経営環境に直面しています 。しかし、そんな中でも「利用者様をもっと元気にしたい」「職員が輝ける職場を作りたい」と、日々試行錯誤を続けている現場が、私たちの街にはたくさんあります 。
個々の事業所が「孤立」して悩むのではなく、その知恵を「バトン」として繋いでいくこと 。それこそが、地域の介護の質を高め、高齢者の皆様が安心して暮らせるインフラを守ることになると私たちは信じています 。
今回のイベントレポートでは、地域を支える先行事例として登壇いただいた法人の、熱い想いとリアルな舞台裏をお届けします 。
「ここでは、今日何をされるかをご自身で決めていただくんです。リハビリを頑張るのも、趣味に没頭するのも自由。その『選べる』という実感が、ご利用者様の生きる力に繋がります」
新潟市東区で「デイサービスセンター大山Cocosia Atagoを運営する管理者・高橋祐司さんの言葉には、20年にわたる介護現場での経験と、かつて営業マンとして「一軒一軒、誠実に足を運ぶこと」を叩き込まれたプロフェッショナルの矜持が溢れていました。
今回、高橋さんのお話を伺って何より感銘を受けたのは、『「個々」が「此処」で「幸せ」になれる場所』というミッションを、単なるスローガンではなく、現場のあらゆる場面で体現しようとする徹底した姿勢でした。

多くのデイサービスでは、到着からお帰りまで「○時から体操」「○時からレクリエーション」と、画一的なスケジュールが決まっていることが一般的です。しかし愛宕福祉会は、その「当たり前」に一石を投じました。
「デイサービスセンター大山Cocosia Atago」では、画一的なスケジュール管理をあえて行いません。機能訓練に励む方はもちろん、個室のカラオケルームで歌声を響かせる方、全自動麻雀卓で仲間と火花を散らす方、あるいは毎月図書館から借りている100冊の本を手に、ドリンクサーバーのコーヒーを片手に読書に耽る方……。
「リハビリをするもよし、趣味に没頭するもよし。ご利用者様一人ひとりが、その日の過ごし方を自分で決めることで、真の満足度と自立を引き出したい」
この「自分らしさを選択できる場所」としての在り方が、施設に「通わされる」のではなく、自らの意志で「行く」という主体性を生み出しています。実際、男性利用者が47%と極めて高い比率を誇っているのも、「ここなら自分の居場所を自分で選べる」という納得感があるからこそだと感じました。

愛宕福祉会が追求するのは、自由な過ごし方だけではありません。その自由を支えるための、圧倒的な「自立支援の環境」が整っています。
なかでも印象的なのが、天井から吊るしたハーネスで体を支えるリハビリ機器です。 「転倒の心配を物理的に取り除くことで、立って動くことに不安を感じていた方が、もう一度ダイナミックに体を動かせるようになります」
理学療法士などの専門職が寄り添い、安全を担保しながら行う訓練は、ご利用者様に「まだ自分は動ける」という自信を取り戻させていました。また、歩行・立ち上がりの動作を解析するデジタル技術も積極的に導入されています。 「言葉だけでは伝わりにくい変化を、目に見えるデータとしてご本人やご家族にお伝えする。それが『また明日も頑張ろう』という意欲に直結するんです」
テクノロジーを単なる効率化としてではなく、ご利用者様の「また歩けるようになりたい」という願いを可視化し、励ますための温かな道具として活用されている点に、愛宕福祉会の情熱が伺えました。

高橋さんの取り組みが地域に広く受け入れられている背景には、かつて営業マン時代に父親から教わったという「ハートの営業」の精神があります。
「ただパンフレットを配るのが仕事ではありません。顔の見える関係を築き、地道に足を運ぶ。その積み重ねが信頼になります」
高橋さんは、特別養護老人ホームの生活相談員として10年間活動してきた中で、地域のケアマネジャーや医療機関を一軒一軒、丁寧に訪問し続けてきました。 その後、特別養護老人ホームの相談員からデイサービスの管理者へと立場が変わっても、高橋さんが地道に撒き続けてきた「誠実さ」という種は、地域の中に確かな根を張っていました。新規のデイサービスの管理者として働き出してからも、「あの高橋さんがいるなら安心だ」と、変わらぬ信頼がケアマネジャーやご家族から寄せられたのです。
お話の締めくくりに、高橋さんは少し声を落とし、ある感動的な再会のエピソードを語ってくださいました。それは、単なる「新規の相談」ではなく、高橋さんが歩んできた20年の歳月が結んだ、尊い信頼の証のようなお話でした。
相談室に現れたのは、かつて高橋さんが特別養護老人ホームの生活相談員をしていた頃、最期まで心を込めて看取らせていただいたご利用者様の御子息でした。
数年ぶりの再会。高橋さんの顔を見るなり、その方は懐かしそうに、そして確信に満ちた表情でこう仰ったそうです。
「今度は、俺が世話になるよ。高橋さんのところだったら安心だ」
親の最期を託した相手に、今度は自分自身のこれからを託したい。世代を超えて届いたその言葉は、高橋さんの胸に深く響きました。
「あの時、そのお言葉をいただいた瞬間に確信しました。これまで自分がどれほど泥臭くても、目の前の方と誠実向き合い続けてきたことは、決して間違っていなかったんだと」
そう語る高橋さんの穏やかでいて力強い眼差しに、会場全体が静かな感動に包まれた瞬間でした。
「個々」が「此処」で「幸せ」になる。 高橋さんと、その想いを共にするスタッフたちが届ける「個」を尊重する眼差しこそが、この場所を唯一無二の場所にしているのだと感じました。
▼ 社会福祉法人愛宕福祉会 デイサービスセンター大山Cocosia Atago(新潟市東区)について
詳しくは公式サイトはHPをご確認ください
https://www.atago.or.jp/ooyamadai_lp/
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