ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
現場ノウハウ
評価
更新日:2024/10/10
FIMの社会的認知は「社会的交流」「問題解決」「記憶」の3項目で構成されています。これらの採点が難しいと悩んでいる方はいませんか?FIMの社会的認知・3項目の採点方法について詳しく解説していきます。
この記事の目次
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FIMの評価項目の中でも認知項目である「社会的認知」の基本的な採点ポイントと原則をご紹介します。
■複雑な課題を評価
7点(完全自立) :複雑な事項を「自立」して一人でできる。
6点(修正自立):通常以上の時間がかかる。安全性の配慮が必要。
■簡単な課題を評価
5点(監視・補助・最小介助):監視・準備・指示・促しが必要。簡単な事項に介助が「10%未満」必要。
4点(最小介助):「75%以上90%未満」は自分で行う。
3点(中等度介助):「50%〜75%未満」は自分で行う。
2点(最大介助):「25%〜50%未満」は自分で行う
1点(全介助):「25%未満」しか自分で行わない。
▶️FIMを初めて評価する方、18項目の全てを採点方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】 FIMとは|FIMの評価方法と点数付けで知っておきたい基礎知識【総論】 FIMの特徴や評価項目などの基礎知識から採点方法までかんたんに解説します♬ |
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FIMの社会的認知項目には「社会的交流」「問題解決」「記憶」の3つの項目があります。それぞれの評価範囲についてご紹介します。
【社会的交流の評価範囲】
他人と折り合い、集団へ参加することを評価する。
例)家族・スタッフ・他患者らと適切に交流しているか
【問題解決の評価範囲】
生活に即した問題を解決できるかを評価する。
例)合理的・安全・タイミングよく決断、実行しているか
【記憶の評価範囲】
日常的な活動で情報を記憶し、再生できるか評価する。
例)人、毎日の課題、他人からの依頼を覚えているか
それではまず、FIMの評価項目の中でも「社会的交流」の採点方法について解説します。
FIMの社会的交流の7点〜1点の採点方法について解説します。
【社会的交流の採点方法】
◎7点(完全自立)
◎6点(修正自立)
◎5点(監視・補助・最小介助)
◎4点(最小介助)
◎3点(中等度介助)
◎2点(最大介助)
◎1点(全介助)
FIMの社会的交流の場合の採点事例をご紹介します。
▶︎事例1
しばしば、訓練の時間に遅れるが他は問題なく交流できる
▶︎事例2
新しい状況では部屋に引きこもっているが、時間が経てば適切に振る舞うことができる
▶︎事例3
転院したばかりで食事などの慣れない環境では席の位置などの配慮が必要となる
▶︎事例4
慣れた環境であれば多くの時間を適切に交流するが、交流は自分から始めない
▶︎事例5
しばしばスタッフを拒むことがあり、汚い言葉を使うが暴力などはなく抑制は必要ない
次に、FIMの社会的認知の中でも「問題解決」の採点ポイントについて解説します。
ちなみに病院では
などがあります。
では、FIMの問題解決の7点〜1点の採点方法について解説します。
【問題解決の採点方法】
◎7点(完全自立)
◎6点(修正自立)
◎5点(監視・補助・最小介助)
◎4点(最小介助)
◎3点(中等度介助)
◎2点(最大介助)
◎1点(全介助)
FIMの社会的認知は「社会的交流」「問題解決」「記憶」の3項目で構成されています。これらの採点が難しいと悩んでいる方はいませんか?FIMの社会的認知の中でもこの3項目の採点方法について詳しく解説していきます。
FIMの社会的認知は「社会的交流」「問題解決」「記憶」の3項目で構成されています。これらの採点が難しいと悩んでいる方はいませんか?FIMの社会的認知の中でもこの3項目の採点方法について詳しく解説していきます。
FIMの問題解決の場合の採点事例をご紹介します。
▶︎事例1
複雑、簡単な課題を両方解決しているが通常以上の時間がかかる
▶︎事例2
手助けが必要な時にナースコールを押すことができるが、退院計画などについては決断できない
▶︎事例3
転倒リスクがあるが、しばしば「25〜50%未満」一人で起き上がってしまう
続いて、FIMの社会的認定項目の3つ目である「記憶」の採点ポイントについて解説します。
では、FIMの記憶の7点〜1点の採点方法についてそれぞれ解説します。
【記憶の採点方法】
◎7点(完全自立)
◎6点(修正自立)
◎5点(監視・補助・最小介助)
◎4点(最小介助)
◎3点(中等度介助)
◎2点(最大介助)
◎1点(全介助)
FIMの記憶の採点事例をご紹介します。
▶︎事例1
よく会う人、他者からの依頼は覚えているが、日々の日課を覚えるために手帳をつけている
▶︎事例2
よく会う人や日々の日課は覚えているが、他者からの依頼は4回に1回は忘れる
▶︎事例3
担当スタッフや同室者の顔や名前は覚えているが、日課や他者からの依頼は常に忘れている
FIMの認知項目の採点では、同じ現象をみてもどの項目で評価するのかよく考慮する必要があります。よく間違える事例をご紹介しておきますので、下記の注意点を理解しておきましょう。
【例題】
「この薬を食前に飲んでください」と指示したが実行されなかった場合
↓
FIMの「理解」の項目では、食前という言葉の意味が理解できないことになる。
↓
FIMの「問題解決」の項目では、理解していたが薬が嫌いなので飲まずに捨てた。
↓
FIMの「記憶」の項目では、その時は理解していたが飲むのを忘れていた。
このように採点する項目によってみる視点が異なることを理解しておきましょう。さらに一つの場面では判断できないことも多いので全体像を把握するように意識しましょう!
FIMの評価の中でも認知項目は難しいと思われる方も多いのではないでしょうか?認知項目を正しく採点するためには、以下の4つの手順でFIMを採点していくことをお勧めします。
【FIMの採点手順】
今回の記事を参考にみなさんが自信を持ってFIMの認知項目を採点できるようになっていただければ幸いです。
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