ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
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更新日:2024/09/12
介護施設におけるケアカンファレンスとは、利用者の情報共有やスタッフの育成に欠かせない会議です。ここでは、ケアカンファレンスの目的や進め方、よくある疑問などを紹介しています。
この記事の目次
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ケアカンファレンスとは、介護や医療現場で行われる会議のことを指します。
介護におけるケアカンファレンスでは、ケアマネジャーや看護師、介護士などのさまざまな職種が集まって行います。
開催頻度や回数などの明確なルールはなく、施設によって異なるのが大きな特徴です。
議題内容も施設によってさまざまで、利用者全員についての情報を共有することもあれば、注意すべき方のみの話を中心にするケースもあります。その他、事例検討を行う場合もあります。
主催者も指定されているわけではないので、誰が議題を進めるのかは内容によって都度変わることもあるでしょう。
ケアカンファレンスに似ているものとして、「サービス担当者会議」があげられます。
ケアカンファレンスとの明確な違いは、担当者会議は厚生労働省によって定期的な開催を義務付けられている点です。
担当者会議は、主に以下のタイミングで開催されます。
基本的にケアマネジャーが主催者で、居宅サービス計画の原案に位置付けた指定居宅サービス等の担当者を招集して行います。利用者は参加が基本ルールであり、家族が同席することも珍しくありません。
このように、サービス担当者会議はケアカンファレンスと異なり、明確なルールが定められています。
サービス担当者会議について詳しく知りたい方は以下の記事からチェックできますので、ぜひご一読ください。
▶︎サービス担当者会議とは?進め方・開催頻度・参加者など徹底解説
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ここでは、ケアカンファレンスを行う目的と意義について解説します。
利用者の状態を把握することを目的としています。介護サービスを提供する側にも、経験自体が浅いスタッフや、利用者との関わりがまだ少ないスタッフがいるでしょう。
ケアカンファレンスに参加すれば、利用者がどのような状態なのか、どのような経緯があるのかを把握することが可能です。
また、他のスタッフの知見をもとにしたアドバイスも学べるので、利用者と関わる際の参考になります。
多職種との意見交換によって相互理解を得たり、新たな情報を獲得したりすることも目的の1つです。
介護サービスでは1つの職種だけでなく、さまざまな種類のスタッフが関わっています。
利用者に対して適切なサービスを提供するには、多職種との協力は必要不可欠です。
別の視点を持っている他職種と意見交換すれば、新しい考え方やサポート方法の発見につながります。
また、お互い連携をとりやすくなり、仕事をスムーズに進められるようになるでしょう。
利用者ごとに適切なサービスを提供するためにも、多職種のやり取りを密に行うことが大切です。
他職種連携の大切さについて知りたい方は以下の記事からチェックできますので、ぜひご一読ください。
ケアカンファレンスはスタッフの育成にも関係しています。
ケアカンファレンスでは、利用者やサービスについての議題だけでなく、事例検討を行うことがあり、実際に起きたトラブルや対応を事例にして深堀りすることで、新しい視点や学びを得られるでしょう。
事例に近い出来事が起こったときに適切な対処ができるようになれば、対応力が身に着けられます。
このように、ケアカンファレンスはスタッフを育成し、仕事のスキルを身につけるための重要な要素です。
ケアカンファレンスを実施する際は、主に以下の流れで進めていきます。
➀書類の準備
②議題・課題など話し合いの内容を提議
③注意点や変更事項を確認する
ここではそれぞれの流れについて詳しく解説します。
カンファレンスを行う前に、議題・内容をまとめた書類を用意しておきましょう。基本的に主催者があらかじめ書類を用意しておきます。
議題・内容だけでなく、利用者の情報や問題点、解決すべきポイントなども記載しておくと、カンファレンスの背景がわかりやすくなります。
書類の形式はとくに定められていないので、施設ごとに決められたものを用意しましょう。
カンファレンスがはじまったら、今回の議題について話し合いをします。
まずは利用者の情報について共有をしつつ、その後に本題を進めておくと他のスタッフも状況がわかりやすくなります。
気になる点やわからない点がある場合は都度質問ができるよう、他のスタッフに確認しながら話を進めていきましょう。
また、質問にすぐに答えられるように、利用者に関する情報をまとめておくことをおすすめします。
議題について内容がまとまったら、最後にあらためて今回の注意点や変更事項などをおさらいしましょう。
今回の話し合いでまとまりきらなかった内容に関しては、今後どのような予定で進めていくのかを確認します。
議題内容を再確認して、全員が問題なければカンファレンスは終了して、その後の行動に移していきましょう。
ここでは、ケアカンファレンスを行う際によくある疑問の回答についてまとめました。
ケアカンファレンスで参加するべき職種は、その議題内容によって異なります。
たとえば、利用者の介護サービスに関しての議題であれば医師や看護師、理学療法士など、そのケアに関わる職種は参加すべきです。
事例検討であれば、内容によっては特定の職種以外の参加は必要がないケースもあるでしょう。施設や議題の状況に応じて、どの職種に参加してもらいたいのかを検討しましょう。
ケアカンファレンスは制度による義務ではないため、とくに決められた書式はありません。そのため、各自で書類を用意する必要があります。
施設で決められた書式がない場合は、ケアカンファレンス用の書類を作成しましょう。
その際は利用者情報や問題点、改善策など、必要に応じた項目を記載することが大切です。
ケアカンファレンスを行う頻度は、施設によって異なります。週・月に1回行うこともあれば、問題や課題が出たタイミングで行うこともあるでしょう。
施設の状況にあわせて、どのくらいの頻度で行うのかを検討してみてください。
介護施設におけるケアカンファレンスは、利用者の状態把握や事例検討を行うための重要な会議です。
サービス担当者会議とは異なり、ケアカンファレンスには明確なルールはありません。そのため、議題内容や実施頻度、進め方は施設によって異なります。
施設にあわせて適切なケアカンファレンスを行うことで、介護サービスの質向上や職種間での協調性が高まるでしょう。
今回の記事を参考にして、どのようにケアカンファレンスを進めていくかを決めていきましょう。
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