介護現場のDX化は実際どう?デイサービス管理者の実体験
運営ノウハウ
2024/11/06
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更新日:2024/10/17
介護施設の環境整備とは、感染症予防のための衛生管理から利用者のリスク軽減、スタッフの仕事環境整備まで、幅広い環境整備のことを指します。ここでは、介護施設で取り組むべき環境整備について解説しています。
この記事の目次
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介護現場における環境整備とは何か、どのような重要性があるのかを理解することは重要です。ここでは環境整備の定義と怠った場合のリスクについて解説します。
環境整備とは、仕事環境の整理によって無駄を省き、衛生的・効率的に業務が進められるようにすることです。
介護現場の環境整備をすることで、職員にとって働きやすい状態になるだけでなく、提供するサービスの質向上につながります。
また、職場内や利用者の居住空間を清潔にすることで、感染症のリスクの低下が期待できるでしょう。
環境整備を怠った場合、さまざまなリスクが現れる恐れがあります。仕事環境を整えないと業務の効率が悪くなり、残業の増加、サービスの質低下につながることもあります。
また、不衛生な環境が続くことによって職員や利用者に感染症がまん延する恐れもあるでしょう。ウイルスの感染は最悪の場合、命の危険がともなう可能性があるので、衛生面の徹底は重要です。
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実際の介護現場で行われている環境整備の取り組み内容は、以下の通りです。
周囲のゴミや汚れを放置すると少しずつ増えたり、すぐに拭き取れなかったりするため、気づいたときに掃除する習慣をつけることは大切です。
使用したものを放置することは、こまめな掃除を妨げる原因となります。
「また使うから出しっぱなしでいいか」と考えると道具を紛失しやすくなるだけでなく、不衛生な環境にもつながります。
また、パソコンやデスク、ハサミなどの職場でよく使う共用アイテムは感染予防のために、使用するたびに消毒しておくと良いでしょう。
介護現場で環境整備をすることで、さまざまなメリットが生まれます。ここではその具体的なメリットについて解説します。
環境整備によって感染症の予防につながります。多くの利用者が利用しているトイレや浴室、デイルームなどは感染を引き起こす原因となります。
そのような場所をこまめに清掃・消毒することで、感染のリスクを減らすことができます。また、汚れを溜めないように、整理整頓を心がけることも大切です。
環境整備することで、スタッフの仕事の効率化にもつながります。
デスク周りやよく使用する場所が散らかっている状態だと、どこに何があるかわからなくなり、仕事の効率が低下する恐れがあります。
整理整頓をして、使用したものは正しい位置に戻すことで、仕事の効率が高まりやすくなります。
また、ペーパーレス化で書類への転記の二度手間を減らせば、業務効率化とスタッフの心理的負担の排除にもつながるでしょう。
仕事の効率が低下すると利用者に対するサービスの質にも悪影響をおよぼす可能性があるため、仕事の効率化は常に意識しておきたいところです。
環境整備によって、利用者の転倒・異食のリスクを軽減できます。整理整頓をせずにゴミや物が散乱していると、利用者が移動時に足を引っ掛けて転倒する恐れがあります。
また、認知症の利用者の場合、周辺にあるものを食べてしまう可能性もゼロではありません。重大な事故につなげないためにも、ゴミを掃除しつつ物を置きっぱなしにしないように注意しましょう。
環境整備として日々の業務で利用する書類のペーパーレス化が推進された場合、紙の用紙代や印刷代などのコスト削減や紙資源の削減が可能です。
紙の使用を続けていくと、費用がかさむだけでなく、管理するのも大変です。場合によっては書類を紛失する恐れもあるでしょう。
ペーパーレス化することで、そのような問題の解消につながります。
電子化するのにも準備や費用がかかりますが、それ以上のメリットを得られるので、ぜひペーパーレス化の検討をしてみましょう。
利用者が過ごしやすい状態を作れるのも、環境整備をする大きなメリットです。
たとえば、以下のような取り組みがあげられます。
このような環境整備をすることで、利用者が安全に過ごせるようになり、楽しく生活ができます。利用者の立場を考慮しながら環境を整えることで、より質の高い介護サービスを提供できるでしょう。
実際に介護現場で環境整備をするときは、どのようなことを心がけるべきでしょうか。ここでは環境整備でおさえておきたいポイントを解説します。
環境整備を実施するためには、目標を設定しておくことが大切です。現在どのような課題があるのかを明確にしたうえで、それを達成できるような目標を設定しましょう。
目標設定の例は以下の通りです。
このように、目標を立てておくことで環境整備に対する意識が高まり、継続した取り組みが可能となるでしょう。
効率的に環境整備をするためにも、マニュアルを作成しましょう。マニュアルを作成すれば、どの職員でも同じような手順を踏みながら環境整備に取り組めます。
消毒・清掃をする際のマニュアル例は、以下の通りです。
途中で手順が変わらないように、あらかじめマニュアルで環境整備の方法を決めておきましょう。
介護現場での環境整備には多くのメリットがありますが、いくつかの課題もあります。ここでは環境整備における課題点について解説します。
環境整備のためのツールやデバイスを導入する場合、費用がかかります。たとえば、ペーパーレス化を推進してパソコンやタブレットを用意するとなると、大きな費用がかかります。
専用ツールを使用する場合は、毎月料金がかかるケースもあるでしょう。一時的な費用がかかる一方で、長期的にみると総合的なコストが削減できる可能性も十分にあります。
ツールを導入する際は、その場の費用だけを考えるのではなく、将来的なコストの減少や業務効率化のメリットを含めた上で検討してみましょう。
環境整備に取り組むと今までのやり方に変化が生じるため、習慣化に時間がかかる場合があります。そのため、最初の時期は不慣れな状況で仕事をしなければいけないでしょう。
しかし、この問題は一時的なものなので、環境整備による変化に慣れれば、その後は楽に仕事ができます。
取組後の習慣化につなげるためにも、環境整備によってどのようなメリットがあるのかを伝えておくことが大切です。
環境整備でペーパーレスを推進するときに注意したいのが、セキュリティ面のリスクです。
紙媒体での管理であれば、物理的な保存が可能でしたが、電子化するにあたってネット上の情報漏洩のリスクに注意する必要があります。
情報漏洩をはじめとした問題が起きた場合、事業所の信頼性が大きく損なわれる恐れがあります。ツールによってデータを電子化する際は、導入時にセキュリティ面を強化することが大切です。
環境整備は、仕事の無駄を省き、衛生的な職場で効率的に業務を進めるための重要な取り組みです。
介護現場の環境整備をすることで、快適な職場環境を維持できるだけでなく、利用者に提供するサービスの質向上やリスクの軽減につながります。
効率的に環境整備をするためには、あらかじめ目標を設定し、マニュアルを作成しておくことが大切です。
また、環境整備をする際には、費用や順応に時間がかかるなどの課題点も存在します。
その際は、長期的な目線を持ちつつ、環境整備によってどのようなメリットがあるのかについてよく共有しておくことが大切です。
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