寝たきりでもデイサービスは利用可能?介護者の負担を軽減するポイント・利用できる介護サービスとは

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更新日:2024/11/05

「寝たきりでもデイサービスは利用できるの?」そう思う方は少なくないでしょう。移動を伴うデイサービスは、「寝たきりは断られるのでは」という不安があると思います。ここでは、寝たきりの方がデイサービスを利用できるのか、利用できるとしたらどうすればよいのかなどを解説しています。

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寝たきりでもデイサービスは利用可能

「寝たきり」という言葉の範囲は広く、「生活自立」以外は、「準寝たきり」「寝たきり」に分類されるため、「普段は寝た状態が多いが歩くことはできる人」であっても「寝たきり」に分類されることが考えられます。

そういった「寝たきり」の状態でもデイサービスが利用できるのか、気にしている方もいるのではないでしょうか。

結論から述べると、デイサービスは要介護認定を受け、要介護と判断されたすべての方が利用可能です。そのため、事業所側が寝たきりの状態でも対応可能であればデイサービスを利用できます。

ただし、入浴や食事などは利用できる一方で、集団レクリエーションをはじめとした一部のサービスは利用できない可能性があります。

また、デイサービスでは特定の医療的ケアを提供できないケースも多いので、その点は注意しましょう。

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寝たきりの方がデイサービスを利用する際の注意点とは

寝たきりの方がデイサービスを利用するときに、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここでは具体的な注意点について解説します。

寝たきりに対応可能かどうかを確認する

まずは希望のデイサービスが寝たきりに対応可能かどうかを確認しましょう。

すべてのデイサービスが寝たきりの方を受け入れているわけではありません。また「寝たきり」という言葉は範囲の広い言葉でもあるので、利用者の細かいADLレベルを伝えた上で、対応可能か確認しましょう。

とくにケアマネジャーは、利用者と家族からそのような要望があった場合は、必ず確認しておきましょう。なかには車イスであれば利用可能な事業所もあるので、どの範囲までが利用できるのかを把握しておくことも重要です。

本人の意向・デイサービスの雰囲気を確認

利用者がどのようなデイサービスを希望しているのかを確認しておきましょう。その方の希望に沿ったデイサービスであれば、寝たきり状態でも安心して利用できるようになります。

また、利用者が緊張することなく利用できるかどうかを確認しておくことも大切です。デイサービスを調べる際は、スタッフの雰囲気や利用者同士の交流の様子なども確認すると良いでしょう。

また、あらかじめ利用者の性格や好みを想像したうえで、マッチしそうなデイサービスの目星をつけておくのもおすすめです。

寝たきりの状態でも利用できるそのほかの介護サービス

寝たきり状態でも利用できるサービスはデイサービスだけではありません。ここではデイサービス以外で利用できる介護サービスについてご紹介します。

通所リハビリテーション(デイケア)の活用方法

寝たきりの方でも、リハビリを中心とした通所リハビリ(デイケア)の利用が可能です。多職種と連携しながら、理学療法士や作業療法士が身体状況にあわせてリハビリを提供してくれます。

リハビリによって身体機能の維持・改善するだけでなく、生活上でのアドバイスを受けられるので、疑問点や不安点などの解消につながるでしょう。

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ショートステイと療養通所介護の活用方法

一定期間施設に滞在してケアを受けられるショートステイも利用ができます。ショートステイでは食事や医療サービスなど、24時間体制で適切なケアを受けられます。

また、ショートステイを利用すれば家族にかかる負担も軽減できるので、介護に悩んでいる場合はこちらを利用するもの良いでしょう。

施設での生活を経験することで、今後自宅か施設どちらで生活するのかを決めるきっかけにもなります。

寝たきりの方の介護をスムーズにするポイント

寝たきりの方の介護は、家族も心身の負担がかかりがちです。介護で悩んでいる、あるいは疲れてしまう家族がいる場合は、相談しながら進めていくことが大切です。

ケアマネジャーとサービス事業所との連携について詳しくみていきましょう。

ケアマネとサービス事業所の連携強化

寝たきりの方の介護で心身の負担が大きい家族がいる場合は、相談してもらえるような環境を整えておきましょう。

連絡を密にとり、かかりつけ医やケアマネジャー、介護の現場で働く職員などの専門家に相談してもらいやすい雰囲気にしておくのが望ましいです。

それが難しい場合は、一番関わる機会が多いケアマネジャーに相談してもらえるように、コミュニケーションをよくとっておくことが大切です。

相談を受けた場合は、必要に応じてこちらから積極的に多職種と連携をとることで、より良いケアにつながるでしょう。

施設入所をすすめるタイミングとは?

家族が心身ともに限界となり、自宅での介護が困難だと判断したら、施設入所を検討してもらうのも1つの手段です。費用や介護度にもよりますが、寝たきり状態でも施設入所は可能です。

施設では専門の職員が24時間体制でケアをしてくれる一方で、その分費用もかかるので、その点をよく話し合って選択する必要があります。

施設入所を決める際は費用面だけでなく、家からの距離やサービス内容などについての希望も聴取しましょう。施設にも民間や特養などのさまざまな種類があるので、利用者・家族に適した場所を選択してみてください。

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寝たきりの方でもデイサービスは利用可能

デイサービスは基本的に、寝たきりの方でも利用は可能です。デイサービスを利用することで、活動量が増えて生活の質向上につながります。

ただし、デイサービスによって対応可能かどうかが異なるので、利用する際は必ず事前に問い合わせる必要があります。

また、提供されるサービス内容やデイサービスの雰囲気も確認し、寝たきりの方でも安心して利用できるか把握しておくことが大切です。

デイサービス以外でも、通所リハビリやショートステイなども利用できるケースもあるので、利用者と家族にあったサービスを選択しましょう。

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この記事の著者

Rehab Cloud編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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