ブルンストローム・ステージの評価方法|リハビリに活かす麻痺のアセスメント
現場ノウハウ
2025/02/07
現場ノウハウ
レクリエーション
更新日:2024/10/17
デイサービスなどの介護施設では日々、身体機能の維持・向上のために、利用者向けにレクレーションを実施しています。しかし、利用者全員が楽しめるレクを提供するのはなかなか難しいのが現実ではないでしょうか。今回は、介護予防を明るく楽しく伝え、高齢者のアイドル的存在でもあるごぼう先生に、レクに関する考えについてコラムを寄稿してもらいました。
【今回の話者】
株式会社GOBOU 代表取締役・鍼灸師:ごぼう先生(本名・簗瀬寛)
全国各地の介護施設を中心に“大人のための体操のお兄さん”ごぼう先生として座ったままできる健康体操の普及に努める。これまで全国500ヶ所、シニアを中心とした5万人以上と一緒にイス体操を行う。
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はじめまして、介護の「ご」予防の「ぼう」で、ごぼう先生と申します。
「明日のレク、何をしようかな?」
このような問いかけに、悩まれた方もきっといるのではないでしょうか?もし、現在も悩まれているのであれば、このコラムを通して、皆さんの不安を取り除くことができれば幸いです。
結論から申し上げますと、「悩まなくていい現場が、当たり前」になるべきだと私は思います。その理由は二つあります。
まず一つ目の理由は、レクリエーションの企画が苦手な人が多いという現実です。
介護が必要な大勢のご高齢の方々の前に立ち、集団でレクリエーションを行うのは、現実問題として困難な場合が多いです。そのため、全参加者に良い結果を期待するのは、厳しいでしょう。
喜ばれるレクリエーションの最適解は、当然ですがその方のやりたい事です。だからこそ、「楽しめる準備」が現場でしっかりと確保されていることが前提でなければならないと、私は考えています。ご高齢者の方々と介護職員が当日のコミュニケーションで、一緒になって内容を決める姿が健全ではないでしょうか。
二つ目の理由は、時代の変化とともに介護を利用する方々の楽しみ方が変わってきたことです。例えば、私の祖父(90歳代)なら手作りの「釣りゲーム」に付き合ってくれたでしょう。しかし、私の父(60歳代)にはこのレクリエーションが幼稚に感じられ、自尊心を下げる結果となってしまうかもしれません。
楽しませたい気持ちが、反対に心を傷つけてしまう結果につながることもあります。
以上の理由から、今後の介護現場での集団レクリエーションの提供は、慎重かつ柔軟に考えるべき時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
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私は24歳のころ(現在38歳)から、デイサービスで座ったままできる体操を指導してきました。当時、インターネット上で介護者向けの健康体操のバリエーションは本当に少なく、60分の体操指導がとても長く感じたことを今でも覚えています。
そこから「体操で悩んでいる方も多いだろう」との思いを持つようになり、YouTubeなどで情報の発信を始めました。経験を重ね、イス体操のバリエーションを増やし、現在は体操のDVDを30枚ほどリリースし、書籍も数冊発売することができました。
500ヶ所以上の介護施設や地域で体操を実践して、「一緒に体を動かすことで孤独予防につながる」という効果を実感しました。実は、体操自体も集団のレクリエーションとなるのです。
ご高齢者の表情や豊かであったり、体がよく動いたりする施設には共通点がありました。それは指導力ではなく、介護職員さんがお年寄りの方々と一緒に参加しているかどうかでした。職員さんが一緒に体を動かす施設では、自然と皆さんの動きが良くなるのです。「誰がやるか」ではなく、「誰とやるか」が重要なのです。
例として、カラオケの「DAM」で有名な第一興商さんのサービス「生活総合機能改善機器 DKエルダーシステム」の最新機能『おまかせレク』を紹介します。
この機能は、「レクリエーションプログラムをどうしよう?」などの施設職員様のお悩みを解決し、運動・認知・口腔・歌唱のカテゴリーに応じて進行プログラムを自動で作成してくれる優れものです。
このような機能を活かす現場であれば、介護職員の「前日からの悩み」は大幅に減ると確信しています。そして、最も大切なのは「何をするか」ではなく、現場のご高齢者と「一緒に楽しむ」ことです。
私は一人ひとりに『笑顔になるツボ』があると信じ、それを探りながらご高齢者に対して言葉をかけています。この笑顔のツボのヒントは、「生活」と「記憶」に隠されていることが多いと感じています。笑顔とは、単に「ワハハハ」と笑うだけのゴールではなく、「居心地の良さ」が重要なポイントだと考えています。
最近、デイサービスで体操を行う中で、童謡を歌いながらの体操が、時折古く感じられることがあります。(童謡自体は文化であり、語り継がれる素晴らしい名曲だと認識しています。)
企画に対して、参加することは大切です。しかし、冒頭でお伝えした例のように、私の父世代(60歳代)の利用者であれば、参加しない権利も『居心地の良さ』をつくる上ではとても重要となります。
コロナ禍を通じて、特に介護施設での楽しみ方は進化しました。その場に合致した「集団レクリエーション」の提供は必要不可欠です。私自身も感性を働かせ、今後もテレビの中から一人の介護職員としてコンテンツ制作に励んで参ります。
ぜひ、ごぼう先生と一緒に、ご利用者の皆さまとの『居心地の良さ』をつくっていきましょう!次回のコラムのテーマは、「座ったままの体操を12年続けてきて見えたこと」というタイトルで、もう少し体操の内容に触れていきます。
最初の一歩として、私が心から推薦したいレクリエーションのアイテムをいくつかご紹介します。介護職員の皆さまとご高齢者さんとの『居心地の良さ』をつくるための一助になれば幸いです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。
それでは、皆さま、お達者で!
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