個別機能訓練計画書|効率的な作成方法・おさえるべきポイントとは
介護保険法
2024/11/06
介護保険法
介護サービスの種類
更新日:2024/09/12
地域密着型通所介護は、市区町村が管轄する小規模デイサービスのことです。通常のデイサービスとは管轄や対象者に違いがあります。この記事では、地域密着型通所介護が参入した理由や目的などを詳しく解説しています。
この記事の目次
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地域密着型通所介護とは、利用定員が18人以下の小規模のデイサービスのことです。
平均利用人数が300人を超える通常規模以上のデイサービスは都道府県が、地域密着型通所介護は市町村が管轄しています。
地域密着型通所介護には、以下のような特徴があります。
このように、通常規模以上のデイサービスにはない、小規模だからこそのメリットがあるのです。
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地域密着型通所介護の管轄が市町村へ移行した理由として、「地域包括ケアシステム」の推進があげられます。
地域包括ケアシステムとは、要介護状態となっても地域で自分らしい暮らしを続けられるように、医療や介護、住まいなどの支援を包括的に行う体制のことです。
このシステムの推進によって、地域密着型通所介護は2016年4月から管轄を都道府県から市町村に移行しました。
地域密着型通所介護に期待されている役割としては、以下の通りです。
参考:地域密着型サービスの概要
地域密着型通所介護を利用できる対象者は、以下の条件に当てはまっている必要があります。
要支援1〜2の方は利用できない点に注意しましょう。
例外として、デイサービスが
①地域密着型通所介護(対象者は要介護者)
②総合事業の通所型サービス(対象者は要支援・事業対象者)
この両方の認可を受けている場合のみ、要支援でも利用することができます。
地域密着型通所介護のサービス内容は、通常規模のデイサービスとほとんど違いはありません。
しかし、地域密着型通所介護のほうが小規模である分、利用者のニーズに対応しやすかったり、地域に応じた特色があったりする側面があります。
ここでは、具体的なサービス内容についてご紹介します。
施設内で利用者の要望や身体状況にあわせて、介護を受けながら入浴ができます。高齢者の場合、自宅の入浴には転倒をはじめとした危険がともなうケースが多いといえます。
介助が必要な場合、家族への負担もかかってしまうでしょう。デイサービスを利用することで、介護を受けながら安全に入浴できるだけでなく、家族への負担軽減にもつながります。
入浴介助の目的や基本的な手順などについて知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
▶︎入浴介助の目的・洗い方の手順 8つの注意点
デイサービスでは、利用者のことを考えた栄養バランスの良い食事をとれます。
地域密着型通所介護では利用定員が少ない分、以下のような利用者に配慮した食事を提供してくれることもあるでしょう。
このように、利用者や家族の要望に応えやすい環境が整っているので、食事の満足度も高まりやすいといえます。
筋トレや歩く練習などを行い、日常生活に必要な動作の獲得・改善を目指すことを機能訓練といいます。機能訓練にはさまざまな種類があり、利用者の身体状況やニーズにあった内容を実施します。
なかには利用者同士で楽しく行える機能訓練もあるでしょう。必要な機能訓練を実施することで身体機能の改善につながり、より良い生活を送れるメリットがあります。
機能訓練について詳細に知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
▶︎機能訓練とは?デイサービスで行われる機能訓練のメニュー例
デイサービスでは血圧や体温などのバイタルチェックを行い、健康状態の確認をしてくれます。その他にも、生活上の健康に関するアドバイスや相談を受けることも可能です。
医療に関するアドバイスを受けることで、利用者は日常生活を安全に過ごせるようになるでしょう。何かわからないことがあれば、気軽に職員に相談してみてください。
地域密着型通所介護では、施設の特色にあわせたレクリエーションを楽しめます。
レクは機能訓練と同様に「身体機能の改善」も目的としていますが、利用者が楽しんで行えるような内容に特化している傾向にあります。
体操や脳トレなど、レクの種類も施設によってさまざまです。レクの実施は活動量を増やすだけでなく、ストレスの発散や利用者同士の交流の促進などのメリットが期待できます。
レクリエーションが持つ意義や効果、さらに人気のあるレクリエーションなどについて知りたい方は、以下の記事をチエックしてみてください。
▶︎高齢者レクリエーションの効果と意義・作成する際のポイント
地域密着型通所介護でも、行き帰りどちらも車で送迎してくれます。家族が送り迎えする必要がないので、介護にかかる負担を軽減できるメリットがあります。
また、利用者にとっても安全にデイサービスと自宅を行き来できるのはうれしい点といえるでしょう。
地域密着型通所介護は通常のデイサービスと同様に介護保険適用です。通常のデイサービスと比べると、地域密着型通所介護は料金がやや高い傾向にあります。
サービス提供時間や要介護度に応じた1回当たりの料金の目安は、以下の表の通りです。
【3時間以上4時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 416 | 416円 | 832円 | 1,248円 |
要介護2 | 478 | 478円 | 956円 | 1,434円 |
要介護3 | 540 | 540円 | 1,080円 | 1,620円 |
要介護4 | 600 | 600円 | 1,200円 | 1,800円 |
要介護5 | 663 | 663円 | 1,326円 | 1,989円 |
【4時間以上5時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 436 | 436円 | 872円 | 1,308円 |
要介護2 | 501 | 501円 | 1,002円 | 1,503円 |
要介護3 | 566 | 566円 | 1,132円 | 1,698円 |
要介護4 | 629 | 629円 | 1,258円 | 1,887円 |
要介護5 | 695 | 695円 | 1,390円 | 2,085円 |
【5時間以上6時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 657 | 657円 | 1,314円 | 1,971円 |
要介護2 | 776 | 776円 | 1,552円 | 2,328円 |
要介護3 | 896 | 896円 | 1,792円 | 2,688円 |
要介護4 | 1,013 | 1,013円 | 2,026円 | 3,039円 |
要介護5 | 1,134 | 1,134円 | 2,268円 | 3,402円 |
【6時間以上7時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 678 | 678円 | 1,356円 | 2,034円 |
要介護2 | 801 | 801円 | 1,602円 | 2,403円 |
要介護3 | 925 | 925円 | 1,850円 | 2,775円 |
要介護4 | 1,049 | 1,049円 | 2,098円 | 3,147円 |
要介護5 | 1,172 | 1,172円 | 2,344円 | 3,516円 |
【7時間以上8時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 753 | 753円 | 1,506円 | 2,259円 |
要介護2 | 890 | 890円 | 1,780円 | 2,670円 |
要介護3 | 1,032 | 1,032円 | 2,064円 | 3,096円 |
要介護4 | 1,172 | 1,172円 | 2,344円 | 3,516円 |
要介護5 | 1,312 | 1,312円 | 2,624円 | 3,936円 |
【8時間以上9時間未満】
要介護度 | 単位数 | 1割の料金 | 2割の料金 | 3割の料金 |
---|---|---|---|---|
要介護1 | 783 | 783円 | 1,566円 | 2,349円 |
要介護2 | 925 | 925円 | 1,850円 | 2,775円 |
要介護3 | 1,072 | 1,072円 | 2,144円 | 3,216円 |
要介護4 | 1,220 | 1,220円 | 2,440円 | 3,660円 |
要介護5 | 1,365 | 1,365円 | 2,730円 | 4,095円 |
地域密着型通所介護は通常規模のデイサービスと比較すると、利用定員が少なく管轄が市町村という特徴があります。
そのため、地域の特性を活かしたサービスを提供できたり、利用者のニーズにあわせて柔軟に対応してくれたりするメリットがあります。
また、地域密着型通所介護は入浴や食事、送迎などのサービスもあるので、利用者だけでなく家族の負担軽減にもつながるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にして、地域の特色を活かした地域密着型通所介護の利用を検討してみてください。
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