事業所評価加算とは|算定要件から計算式のまとめ【加算】

介護保険法

通所介護以外

更新日:2024/07/26

事業所評価加算の算定要件や計算式は知っていますか?事業所評価加算とは、介護予防が必要なご高齢者に対して効果的なサービスの提供が行った場合に算定できる介護予防通所リハビリテーションの加算です。今回は、介護事業所の経営者・管理者が知っておきたい事業所評価加算の算定要件から単位数(点数)、計算式についてまとめてご紹介します。

⇒加算算定業務が誰でも簡単にできる!資料を見てみる

事業所評価加算とは

事業所評価加算とは、介護予防が必要な要支援者に対して効果的なサービスの提供が行えた場合に事業所を評価し、報酬として加算を与える制度です。

事業所評価加算では、要支援の状態が一定以上「維持または向上」されている場合に算定できます。 要支援の状態を維持または向上するためには、選択的サービス(運動器機能向上サービス、栄養改善サービス、口腔機能向上サービスなど)の提供が必要となります。

参照:千葉市「事業所評価加算」

▶︎運動器機能向上加算の概要と廃止に伴う対応策
▶︎通所介護の口腔・栄養スクリーニング加算とは?算定要件や単位数を解説
▶︎口腔機能向上加算とは?(Ⅰ)(Ⅱ)の違いと算定要件

⇒加算算定業務が誰でも簡単にできる!資料を見てみる

事業所評価加算の単位数(点数)について

では、事業所評価加算を算定した場合の単位数(点数)についてご紹介します。

事業所評価加算では、評価対象となる期間(毎年1月から12月)において、ご利用者様の要支援状態の維持・改善の割合が一定以上となった場合に、翌年度より「120単位」の加算を算定することができます。

事業所評価加算の算定要件について

事業所評価加算を算定するために必要な算定要件についてご紹介します。

事業所評価加算では、国保連合会がリハビリテーションマネジメント加算の算定割合の算出と評価基準値の算出した結果より、以下の条件を満たした事業者が都道府県から通知がされるシステムとなっています。

  1. 評価対象期間における指定介護予防訪問リハビリテーション事業所の利用実人員が10人以上
  2. 評価対象期間における介護予防訪問リハビリテーション利用実人数に占めるリハビリテーションマネジメント加算の算定実人数の割合が0.6以上
  3. 評価基準値が0.7以上

参照: 厚生労働省「事業所評価加算に関する事務処理手順及び様式例について(抄)」

事業所評価加算の計算式

事業所評価加算の算定要件をクリアしているかどのように確認すれば良いのでしょうか?そこで、ご自身でも算定要件がクリアしているか把握するために、事業所評価加算の計算式ついて「2つ」ご紹介します。

  • リハビリテーションマネジメント加算の算定割合の算出評価対象期間内にリハビリテーションマネジメント加算を算定した者の数 ÷ 評価対象期間内に介護予防訪問リハビリテーションを利用した者の数 ≧ 0.6
  • 評価基準値の算出要支援状態区分の維持者数(A) + 改善者数(B) × 2 ÷ 評価対象期間内にリハビリテーションマネジメント加算を3月以上算定し、その後に更新・変更認定を受けた者の数(C) ≧ 0.7

参照:事業所評価加算の概要

【加算・減算の関連リンク集】

デイサービスや通所リハビリテーションには、今回ご紹介した食事業所評価加算の他にもさまざまな加算・減算があります。こちらに関連する加算・減算についてまとめてご紹介しているので、安定した介護経営を目指す経営者・管理者はチェックしてみてください。

● 口腔・栄養スクリーニング加算とは
● ADL維持等加算とは
● 生活機能向上連携加算とは

加算について

● 運動器機能向上加算とは
● 個別機能訓練加算とは
● 介護職員処遇改善加算とは
● サービス提供体制強化加算とは
● 若年性認知症利用者受入加算とは
● 口腔機能向上加算とは
● 栄養改善加算とは
● 入浴介助加算とは
● 延長加算とは
● 特定地域加算と中山間地域等に居住する方へのサービス提供加算とは

減算について

● 通所介護の送迎減算について
● 人員基準欠如減算について
● 定員超過利用減算とは

加算算定、書類業務でお困りならRehab Cloudがおすすめ

日々の加算算定業務や記録業務などで苦労されている人も多いのではないでしょうか?科学的介護ソフト「Rehab Cloud」であれば、現場で抱えがちなお悩みを解決に導くことができます。

例えば、加算算定業務であれば、計画書作成や評価のタイミングなど、算定要件に沿ってご案内。初めての加算算定でも安心して取り組めます。さらに、個別性の高い計画書は最短3分で作成できます。

記録した内容は各種帳票へ自動で連携するため、何度も同じ内容を転記することがなくなります。また、文章作成が苦手な方でも、定型文から文章を作成できるので、簡単に連絡帳が作成できるなど、日々の記録や書類業務を楽にする機能が備わっています。

⇒資料のダウンロードはこちらから

この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

関連記事