介護と看護の違いとは?介護施設における業務・定義・資格の違い・共通点など徹底解説

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更新日:2024/05/11

介護と看護は、高齢者や病気の人々に対して行われる重要なサービスですが、その役割や目的、業務内容には違いがあります。デイサービスをはじめとした介護施設には介護士・看護師が在籍し、それぞれの業務範囲を担当しつつ、ときには協業しながら利用者をサポートするのが基本です。この記事では、介護・看護の違いや介護施設においての業務の違いなどを解説しています。  

介護と看護の定義と役割の違い

介護と看護は似ているように思えますが、それぞれ役割が明確に異なります。介護と看護の定義は、それぞれ以下の通りです。

【介護および介護福祉士の定義】

「介護福祉士」とは、第四十二条第一項の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であつて、医師の指示の下に行われるもの(厚生労働省令で定めるものに限る。以下「喀痰吸引等」という。)を含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。

引用:社会福祉士及び介護福祉士法(2023年10月9日確認)

【看護の定義】

看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。また、アドボカシーや環境安全の促進、研究、教育、健康政策策定への参画、患者・保健医療システムのマネージメントへの参与も、看護が果たすべき重要な役割である。

引用:公益社団法人日本看護協会|定款・定義(2023年10月9日確認) 

このように、介護は日常生活に必要なサポートを提供する意味合いがあります。

一方で、看護は病気や障害を抱える方に対するケアが含まれているため、医療的なサポートを提供しているといえるでしょう。

このように、それぞれの定義をみると役割が大きく異なっていることがわかります。

デイサービスにおける仕事内容の違い

デイサービスには、介護士と看護師が必ず在籍しており、それぞれ担当する仕事内容に大きな違いがあります。ここでは、それぞれが担う仕事内容について詳しくみていきましょう。

介護士の具体的な仕事内容

デイサービスで働く介護士は、おもに以下のようなサービスを提供しています。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • トイレ介助
  • 服薬介助
  • 口腔ケア
  • レクリエーションの企画・実施
  • 機能訓練のサポート
  • 利用者の送迎

このように、通常のデイサービスでは利用者の身の回りの介助を行うことが中心です。

リハビリ中心のデイサービスの場合、利用者の介護度が比較的低く、入浴や食事のサービスを提供しないケースもあります。

そして、機能訓練は理学療法士をはじめとしたリハビリ職が中心となって行います。

そのため、リハビリ中心のデイサービスの介護士の仕事は、介助を中心とした仕事というよりも、機能訓練のサポートがおもな役割となるでしょう。

看護師の具体的な仕事内容

デイサービスでの看護師の仕事としては、利用者に対して医療的なサポートを中心に提供します。

具体的な仕事内容は、以下の通りです。

  • 利用者の健康管理
  • バイタルチェック
  • カテーテル管理やインスリン注射などの医療補助行為
  • 急変時の応急処置
  • 利用者の介助
  • 機能訓練

リハビリ中心のデイサービスでも、看護師の役割が大きく変わるわけではありません。ただし、場合によってはリハビリ職とともに機能訓練を中心に実施するケースもあります。

資格から見る介護と看護の違い

資格の観点からも、介護と看護には違いがあります。介護に関する資格は多く、担当する業務はその種類によって異なります。

一方で、看護師になるには看護資格が必要ですが、それ以外には必要なく、介護の現場でも働くことが可能です。

ここではそれぞれに関する資格について詳しく解説します。

介護に関する主な資格

介護に関する資格は、以下の表の通りです。

介護職員初任者研修介護職として入門的な資格。研修を修了することで、介護職として基本的な知識や技術を身につけていることを証明できる
介護福祉実務者研修初任者研修の上位の位置付けにある資格。より実践的な知識・技術を保有していることを証明できる
介護福祉士介護職の唯一の国家資格。取得によってより幅広い業務を担当でき、キャリアアップにつながる。資格の取得には3年以上の実務経験と実務研修の修了が必要

デイサービスで働くうえで介護職員として働く場合に必須となる資格はありません。無資格や未経験者の方でも仕事ができる施設もあります。

しかし、先ほどあげたような資格を取得していると就職に有利になるだけでなく、行える業務の幅も広がります。キャリアアップにもつながるので、介護業界で仕事を続ける方は、ぜひ資格の取得を目指してみましょう。

看護に関する主な資格

看護師になるためには、国家資格である「看護師免許」が必要です。介護士とは異なり、この資格を取得していないと看護師として仕事することができません。

看護師が在籍できる介護施設の種別は、以下の通りです。

  • デイサービス
  • デイケア
  • 介護老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 養護老人ホーム
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 有料老人ホーム

このように、看護師は病院だけでなく、福祉や介護などのさまざまな領域で活躍されています。

介護士と看護師がスムーズに連携を図るには

デイサービスをはじめとした介護施設で仕事をするうえで、介護士と看護師の連携は欠かせません。利用者の安全と健康を促進できるようなケアを提供するには、それぞれのスムーズな連携が求められます。

介護士と看護師がうまく連携を図るには、まずは積極的にコミュニケーションを取り合うことが大切です。お互いのコミュニケーションをとり、信頼関係を作ることで円滑なやり取りが可能となります。

また、連携のマニュアル化をしておくことで、スムーズなやり取りができます。

「特定の状況では看護師に連絡する」「この場面では介護士に相談する」などの取り決めをしておくことで、判断に迷わず連携が取れるようになるでしょう。

介護業務と看護業務で共通する業務

デイサービスをはじめとした介護施設では、介護業務と看護業務で内容が共通している場合があります。

共通している業務の例は以下の通りです。

  • 移動介助
  • 入浴介助
  • 食事介助
  • 服薬介助
  • レクリエーション・体操の担当 など

これらは状況に応じて介護士・看護師どちらも実施する可能性があります。それぞれが行う業務範囲は施設の方針によっても異なります。

そのため、仕事をする際はあらかじめ業務内容を確認しておくことが大切です。いずれにせよ、業務内容に限らず利用者に対して思いやりを持って接することが重要です。

介護士にできて看護師にできないこと

基本的に、介護士ができて看護師にできない業務はありません。看護師は介護士の仕事の他にも、一部の医療行為の実施が可能です。

医療行為の例としては、薬の投与や注射、尿道留置カテーテルの挿入などがあげられます。このような医療行為は介護士は行えません。そのため、看護師は介護士よりも業務範囲は広いです。

業務範囲の違いから、立場としては「看護師>介護士」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、介護と看護の定義が違うように、そもそも介護士と看護師にはそれぞれ異なる役割があります。

お互いの役割を理解しつつ、それぞれ尊重しあって連携をとることで、利用者に適切なケアを提供できるようになります。

介護と看護の違いを理解して適切なケアの提供を

今回は介護と看護の違いについて解説しました。介護には生活におけるサポートを、看護には医療的なサポートを中心としており、それぞれ役割が異なります。

なかにはどちらも共通した業務内容を行う介護施設もありますが、介護士と看護師の仕事内容には違いがあります。

利用者に適切なケアを提供するにはそれぞれの役割を尊重し、スムーズな連携をとることが重要です。

今回の記事を参考にして、介護士と看護師の役割や業務の違いについておさえておきましょう。

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この記事の著者

Rehab Cloud編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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