個別機能訓練計画書|効率的な作成方法・おさえるべきポイントとは
介護保険法
2024/11/06
介護保険法
介護報酬請求
更新日:2024/08/28
介護事業所はサービス利用料の1〜3割を利用者に、残りの7〜9割を国保連(国民健康保険団体連合会)へ請求しています。介護給付費請求のために必要なデータを国保連に送信することを「国保連伝送」といい事業者は必要なデータをインターネットで国保連へ送信することで介護給付費を得ています。ここでは伝送の仕組みから請求の際に便利なソフトまで、幅広く解説しています。
この記事の目次
国保連伝送とは、介護給付費の請求をするために必要な書類を国保連合会に送ることです。介護サービスを提供する場合、利用者が負担する費用は1〜3割のみです。
残りの7〜9割の介護報酬は国保連から受け取る必要があるため、国保連に請求を行います。
請求の方法は、以下の方法があげられます。
国保連伝送をするときの流れは、以下の通りです。
上記の手順を踏み、国保連に送ったデータの内容に問題がなければ介護給付費が支払われます。
介護伝送ソフトは有料で、利用時に「60,000円」がかかる点に注意してください。介護保険の電子証明書の発行にも「13,200円」の手数料がかかります。
参考:国民健康保険中央会|介護伝送ソフトVer.9 利用のお申込み(2024年2月5日確認)
神奈川県国民健康保険団体連合会|インターネット請求への移行手順について(2024年2月5日確認)
インターネット経由で国保連伝送をするためには、伝送用のソフトをパソコンにインストールする必要があります。
伝送ソフトには「国保中央会のソフト」と「民間のソフト」の2種類があり、それぞれ特徴や使用方法が異なります。
また、CD-Rの電子媒体にデータを記録し、国保連へ直接郵送する請求でも可能です。ただし、電子媒体での請求には手間がかかるので、インターネットでの伝送が一般的です。
国保中央会のソフトは利用コストが安い一方で、機能面に乏しいのが特徴です。民間のソフトは国保中央会のソフトより料金が高い傾向にありますが、さまざまな機能が搭載されています。
ここでは、それぞれの請求方法について詳しく解説します。
国保中央会が提供している介護伝送ソフトをパソコンにインストールすることで、インターネット経由で伝送が可能です。
国保中央会の伝送ソフトを利用するには、パソコン1台ごとにソフトの料金と電子証明書の手数料(合計73,200円)がかかります。
月額料金は発生しませんが、電子証明書の有効期限は3年間なので、更新時に手数料がかかる点に注意しましょう。
参考:神奈川県国民健康保険団体連合会|インターネット請求への移行手順について(2024年2月5日確認)
国保中央会の伝送ソフトのメリットは、民間ソフトよりも料金が安い傾向にある点です。月額料金が発生せず、更新も3年おきなので、ほとんど初期費用を支払うだけで活用できます。
伝送ソフトの導入にかかるコストを少しでもおさえたい方は、国保中央会がおすすめです。
デメリットは、民間の伝送ソフトよりも機能が少ない点です。
国保中央会の伝送ソフトは伝送に必要な機能のみが搭載されており、民間のものよりも使いにくさがあります。
また、種類によっては民間ソフトのほうが料金が安いこともあるでしょう。伝送ソフトを導入する際は、民間のソフトも確認しておくことが大切です。
民間の伝送ソフトも、国保中央会のソフトと同じようにインターネット経由で伝送をします。民間の伝送ソフトは伝送以外にも、さまざまな機能が搭載されているものもあります。
民間の伝送ソフトのメリットは、以下の通りです。
このように、民間ソフトには国保中央会にはないメリットが豊富にあるのが特徴です。料金面だけでなく、利便性も追求したい方は民間の伝送ソフトがおすすめです。
民間の伝送ソフトのデメリットは、種類が多いので選定するのに時間がかかる点です。そのため、導入に時間がかかったり、希望とは異なるソフトを購入したりする恐れがあります。
事業所にあったソフトを選ぶためには、欲しい機能を明確にすることが大切です。
介護伝送ソフトを選ぶ際は、どのようなポイントをおさえておくべきでしょうか。ここでは導入方式や機能など、それぞれの項目を比較しながら解説します。
伝送ソフトの導入方式は、「クラウド型」と「パッケージ型」の2種類に分かれています。それぞれの種類によって特徴やコストが異なります。
クラウド型とパッケージ型の特徴とコストについて、以下の表にまとめました。
クラウド型 | パッケージ型 | |
---|---|---|
ソフトの種別 | 民間の伝送ソフト | 国保中央会の伝送ソフト |
使用できるPC台数 | 無制限 | インストールしたPCのみ |
法改正・システムの更新 | 自動(無料) | 手動(無料) |
料金形態 | 定額制 | 初期費用・電子証明書発行費用のみ |
セキュリティ | パッケージ型>クラウド型 |
クラウド型の伝送ソフトはPCに制限なく使用でき、アップデートにも対応しやすい面があります。ただし、クラウド型はインターネットを介して使用する方式です。
そのため、オフラインでも対応できるパッケージ型と比較すると、セキュリティ面のリスクが生じやすくなります。
パッケージ型はクラウド型よりも取り回しがしにくいですが、セキュリティ面が高い点や初期費用のみで利用できる点などのメリットがあります。
国保中央会の伝送ソフトは国保連の伝送と、請求書を作成する機能のみ搭載されています。
一方で、民間の伝送ソフトは以下のようなさまざまな機能が備わっています。
伝送に特化したい場合は国保中央会の伝送ソフトで十分ですが、それ以外の使い方をしたいときは民間ソフトがおすすめです。
事業所によってどんな運用方法をしたいのかにあわせて、伝送ソフトを選びましょう。
サポート体制の充実度も、伝送ソフトを選ぶポイントの1つです。
サポート体制の種類は、大きく分けて以下の3つがあげられます。
伝送ソフトを導入しても、うまく使いこなせなければ業務効率化につながりません。料金や機能だけでなく、サポート体制がどの程度充実しているのかもチェックしてみてください。
介護ソフトの選び方は以下の記事に詳細をまとめています。ぜひご一読ください。
▶【必見】介護ソフト一覧・選び方完全ガイド【2024年決定版】
国保連へ介護給付費の請求をするときに活用するのが、介護伝送ソフトです。
伝送ソフトは国保中央会から提供しているものと民間が販売しているものがあり、特徴が大きく異なります。
伝送のみであれば国保中央会のソフトでも問題ありませんが、他の機能が欲しい場合は民間ソフトの選択がおすすめです。
また民間ソフトの種類は非常に多く、機能や料金も違いがあります。
伝送ソフトを導入する際は、機能・コスト面やサービスの充実度も考慮したうえで、事業所の目的に適したものを選びましょう。
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