ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
現場ノウハウ
レクリエーション
更新日:2024/10/22
本記事では、高齢者が安全に楽しめる座ってできるレクリエーション・アクティビティを紹介します。各レクリエーションの特徴やメリット、適したシチュエーションを利用者と施設職員の視点から解説しています。安全に配慮しながらも、体力や認知機能を維持するために役立つ内容です。座位でできるため、幅広い方が参加可能ですので、施設でのアクティビティ選びにお困りの方や、新しいレクを導入したい方におすすめです。
この記事の目次
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座ってできるレクリエーションは、バランス機能が低下している高齢者を含め、ほとんどの方が安全に行えます。
ここでは、その特徴とメリットをそれぞれ解説します。
【座ってできるレクリエーションの特徴】
座ってできるレクリエーションは、高齢者が無理なく楽しむことができます。座って行うため、足への負担や転倒リスクを最小限に抑えながら楽しんで身体を動かす機会が得られます。このレクリエーションは比較的安全に参加できるのが大きな特徴でしょう。
【座ってできるレクリエーションのメリット】
高齢者にとって、座ったままでも適度に体を動かすことができるため、体幹や腕などの筋力の維持や関節の柔軟性を保つのに役立ちます。また、座位での活動は転倒に対する恐怖感が少なく、精神的にリラックスして行いやすいでしょう。さらに、レクリエーションに参加することで日常生活に活力が生まれ、他の利用者と交流することで社会的なつながりを深めることもできるでしょう。
施設職員にとって、座位で行うレクリエーションは、一度に複数人で実施しやすい点がメリットになるでしょう。座位での活動は比較的多くの利用者が安心して参加できるため、見守りする人数や範囲を抑えることができます。また、準備や進行も安全に行えるため、効率的にレクリエーションを進めることができます。介護職員の人員に不足感がある場合であっても、座ってできるレクリエーションのバリエーションが豊富であれば、比較的安全に利用者の活動機会を作ることができるでしょう。
ここでは、座ってできるレクリエーションが高齢者にとって重要である理由について、以下の3つの観点から解説します。
【安全性の確保】
高齢者はバランス感覚や筋力が低下している場合が多く、立位での運動は転倒のリスクを伴うケースが少なくありません。また、介護事業所を利用している方は、健康な高齢者より転倒リスクが高いことが多いです。
座位での運動は転倒リスクを軽減し、安全に活動に取り組めるため、重要な役割を担うでしょう。
【継続的な運動習慣の維持】
座ってできるレクリエーションは、身体機能の低下がみられる方でも参加しやすく、無理なく続けやすいです。
継続的な運動は、身体機能の維持・改善や精神的な健康促進につながります。座ってできるレクリエーションは定期的な運動習慣を作るのに適しており、生活の質の維持・向上が期待できるでしょう。
【社会的なつながりの促進】
グループで行うレクリエーションは、他の利用者との交流を深める機会となり、孤立感を軽減します。座位で行うことで、より多くの方が参加しやすく、社会的なつながりを持つきっかけにもなります。
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ここでは、現場でも取り入れやすいレクリエーションを紹介します。現場の環境や利用者の好みに合わせて選択しましょう。
①2人1組か4人1組となり、机の両端に向かい合うようにして椅子に座ります。
②進行役が遊び方を伝えます。必要に応じて、手玉が机の端まで到達した場合に得点とするエアホッケーのようなルールを導入し、説明します。
③1人がお手玉を持ち、机の上から落ちないように相手側に滑らせます。
④お手玉が机の途中で止まったり、机の横から落ちないように交互に相手側に滑らせます。
⑤得点や目標回数などを計算します。
目標回数を決めたり、ペアやチームで競ったりすると盛り上がります。お手玉が机から落ちた場合や途中で止まってしまった場合は、スタッフがすぐに拾って、次のプレイヤーに渡すことで参加者の負担を減らし、スムーズにゲームを進行できます。
①椅子に座って目隠しをします。
②ルールを説明し、顔のパーツを1つずつ進行役が参加者に渡します。
③利用者は記憶を頼りにパーツを配置し、顔を完成させます。
④完成した作品を鑑賞します。
日本に古くからあるレクリエーションです。顔をホワイトボード、顔のパーツの裏にマグネットをつけるとスムーズに行えます。顔のパーツが多いほど難しくなるので、利用者の状態に合わせて数を調整すると良いでしょう。
①テーブルにカップをボウリングのピンのように並べ、カップの色ごとに得点を設定します。
②進行役がルールを説明し、参加者は椅子に座ります。
③参加者はカップに向かってピンポン玉を1球ずつ投げます(ピンポン玉は直接カップを狙っても、バウンドさせても構いません)。
④ピンポン玉が入ったカップの得点を合計し、最終的な得点を競います。
個人戦やチーム戦で得点を競うと盛り上がります。得点はホワイトボードに記載して、全員が見やすいようにすると楽しみやすいでしょう。ピンポン玉が跳ね返りやすい場合は、カップの周りに段ボールなどで壁を作ると、玉をコントロールしやすくなります。
①参加者は机の周りに並んで座ります。
②進行役はルールを説明し、参加者は順番に紙コップの底同士または飲み口同士が重なるように、1個ずつ積んでいきます。
③全員で協力しながら、できるだけ高く紙コップを積み上げていきます。
紙コップが積み上げる位置から遠いと難しくなるため、小さめの机を使用すると良いです。また、ゲームをさらに楽しむために、崩した人が負けというルールに変えたり、チームに分かれてどちらが高く積み上げられるかを競争するのも効果的です。
①参加者は1人または2人ずつ、机の両端に向かい合うように座り、机の真ん中に仕切りを置きます。
②進行役はルールを説明してから風船を机に置き、参加者はうちわを使って風船を相手に向かって扇ぎます。
③風船を受け取った参加者は、再びうちわで風船を返します。
④どれだけ長くラリーを続けられるか、記録に挑戦します。
参加者が多い場合は、4人でペアを作り、交互にラリーを行います。風船が落ちた際は、介助役のスタッフがすぐに拾い、転倒の危険がないように注意しましょう。また、ペアごとに競争したり、最も多くラリーを続けられたペアを表彰すると、さらに盛り上がります。
①新聞紙のうち2枚はボール状に丸め、残りの3枚は広げて、机の上に並べます。
②進行役はルールを説明し、参加者は机の前に座り、5つの新聞紙に向かいます。
③参加者は広げてある新聞紙を丸め、丸めてある新聞紙を広げます。
④すべての新聞紙をスタート時とは反対の状態(丸めてあるものは広げ、広げてあるものは丸める)にするまでの時間を計測します。
新聞紙のインクが手につくのが気になる場合は、ゴム手袋やポリエチレン手袋を使用すると良いです。複数の参加者で時間を競い合うとゲームが盛り上がります。
①参加者は机を囲むように座ります。
②進行役はルールを説明し、スタッフがカルタを読み上げ、参加者は読み上げられたカルタを素早く取ります。
③ゲームの終了時に、取ったカルタの枚数を競います。
耳が聞こえにくい参加者がいる場合は、読み上げる際に大きな声でゆっくりと行います。参加者の近くに介助役のスタッフを付けるのも良いでしょう。伝統的なゲームであるため、多くの方が理解しやすく、楽しみながら腕を使う運動と認知機能を鍛えられます。
①机の端に紙コップをピラミッド状に積み上げてタワーを作ります。
②進行役はルールを説明し、紙コップのタワーと反対側に参加者が座り、紙飛行機をタワーに向けて投げます。
③崩れた紙コップの数を得点として記録し、3回投げた合計得点を競います。
紙飛行機は、参加者に作ってもらうことで、ゲームにより参加感を持たせることができます。得点はホワイトボードに記録して見える化することで、進行がスムーズになるでしょう。また、2〜3人でチームを作り、チームごとに得点を競うルールを導入すると、さらに盛り上がります。
①進行役はルールを説明し、参加者は机の端に座り、机の真ん中に紙コップを並べます。
②机の下に、色の違う箱を並べ、それぞれの箱に得点を設定します。
③参加者はうちわを使って紙コップを扇ぎ、机から落とします。
④紙コップが落ちた場所にある色ごとの箱に応じて得点を計算します。
チームに分かれて得点を競うルールに変更することで、ゲームがさらに盛り上がります。机の大きさが大きすぎると難易度が上がるため、適切なサイズの机を選ぶと良いでしょう。また、ゲームに慣れてきたら「扇ぐ回数を5回まで」などのルールを追加すると、難易度を上げることができます。
①進行役はルールを説明し、参加者は机を囲むように座ります。
②スタッフがゴムボールを1人の参加者に渡し、その参加者が机の上でボールをバウンドさせて、別の参加者にパスをします。
③ゴムボールを受け取った参加者は、別の人に同じようにバウンドさせてパスをし、できるだけ長くラリーを続けます。
ゴムボールは、当たっても痛くない柔らかいものを選びます。参加者がゲームに慣れてきたら、ボールを2個に増やして難易度を上げるのも良いでしょう。ボールが落ちた際には、スタッフが素早く拾い、転倒の危険がないように注意を払いながら進行しましょう。
座って行えるレクリエーションは転倒リスクを軽減しつつ、体幹や腕の筋力維持や関節の柔軟性向上を図れるため、高齢者にとって安全かつ効果的な運動の機会を提供するためには重要なテーマになります。
また、安全にレクリエーションが行えると精神的なリラックス効果や社会的なつながりの促進にも役立ち、参加者にとっては日常生活に活力をもたらすこともできるでしょう。
施設職員にとっては、複数人で同時に行えるため効率的に進行でき、座位で行うことから転倒リスクが少ない点も魅力です。
さまざまなレクリエーションを組み合わせることで、利用者一人ひとりに合った楽しい時間を提供し、生活の質の向上を図りましょう。
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