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現場ノウハウ
2024/11/06
現場ノウハウ
レクリエーション
更新日:2024/10/17
本記事では高齢者のレクリエーションに最適なテーブルゲームを10種類紹介します。認知機能の維持向上や社交性の促進、手先の器用さの向上といったメリットを解説し、利用者や施設職員の目線からのメリットも紹介しています。シチュエーション別に適したテーブルゲームを提案し、気軽に始められるレクを探している方におすすめの内容です。
この記事の目次
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テーブルゲームは、テーブルを囲んで行うレクリエーションです。上手く活用することで、高齢者や施設職員にとって多くのメリットがあります。
【テーブルゲームのメリット】
多くの場合、椅子に座って行いテーブルに腕や肘をつくことで姿勢が安定して手や腕を動かしやすくなるため、作業がしやすくなります。また、体を支えられるテーブルが目の前にあることで、安心してレクリエーションに参加できます。さらに、動き回る必要が少なく、簡単にレクリエーションに参加できる点もメリットでしょう。テーブルゲームは、安心できる環境の中で心身機能の向上や社会的な交流を促進することができます。
施設職員にとっても、テーブルゲームは多くの利点があります。直接的に利用者に触れ合わずに行えるので感染対策がしやすく、準備や片付けもテーブルの上で完結するため、効率的に行えます。また、座った状態で物をテーブル上で扱うことが多いので、参加者の転倒リスクは低くなり、安全管理しやすくなる点もメリットでしょう。
レクリエーションとしてのテーブルゲームは、高齢者の心身機能の向上や社会的な交流を促進する重要な活動であり、比較的安全に実施できるため、心身機能が低下している高齢者も安心して参加できます。
【テーブルゲームが有効なシチュエーション】
テーブルゲームは利用者のニーズや施設の状況に応じて、さまざまなシチュエーションで活用することが可能です。たとえば、利用者と職員の交流を深めたい時や利用者の精神的健康の維持・向上を図りたい時、さらには身体機能が低下している方に対して安全な活動を提供したい時など、さまざまな場面で有効でしょう。
テーブルゲームは高齢者施設において、比較的安全で、安心して行えるレクリエーションになります。
テーブルゲームは、高齢者にとって重要なレクリエーション活動であり、その意義は多岐にわたります。
【認知機能の維持・向上】
テーブルゲームは、記憶力や注意力、計算能力などの認知機能を必要とします。研究によると、定期的にテーブルゲームを行うことで、高齢者の認知機能低下が予防できる可能性があるとされています。
【社会的交流の促進】
他の参加者や施設職員とのコミュニケーションを促進するツールとしてテーブルゲームが役立つことがあります。集団で体を動かすレクリエーションが苦手であっても、将棋や囲碁などのゲームを好むケースは少なくないでしょう。
また、ゲーム中の会話や笑いは社会的孤立感を軽減し、精神的健康を支える重要な要素となります。共同で行うゲームは、他者との関係を築くきっかけとなり、施設内でのコミュニティ形成にも活かせます。
【精神的健康の向上】
テーブルゲームを通じて得られる達成感は、自己肯定感を高め、精神的健康に良い影響を与えます。身体機能が低下している方であっても、大きく身体を動かすことなく参加できるため、比較的気軽にゲームを楽しめます。
快適な環境で行うゲームは多くの利用者が楽しむことができ、日常生活における前向きな気持ちの維持につながるでしょう。
【転倒リスクの低いレクリエーション】
転倒リスクの高い高齢者が安心して参加できるレクリエーションには、安全性の確保が重要です。
テーブルゲームは、多くの場合座って行い、大きな身体の動きを必要としないため、転倒のリスクが低いです。
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ここでは、現場でも取り入れやすいテーブルゲームを紹介します。以下のテーブルゲームをご参考ください。
①参加者は机を囲んで椅子に座ります。
②進行役が花札をシャッフルし、参加人数に応じて札を配ります。花札のルールに沿ってゲームを進行します。
③ゲーム終了時に、各参加者は自分の持ち札を基に得点を計算します。得点の計算が難しい場合は、スタッフが補助します。
花札は、高齢者の中には昔遊んだことがある人も多く、親しみやすいゲームです。役やルールをわかりやすく説明するために、視覚的に大きく書いたルール表などを用意すると良いでしょう。また、参加者が得点計算を難しく感じる場合には、スタッフがサポートして円滑に進行できるようにします。
①テーブルにカップをボウリングのピンのように並べ、カップの色ごとに得点を設定します。
②進行役はルールを説明し、参加者は椅子に座った状態で、カップに向けて1球ずつピンポン玉を投げます(ピンポン玉は直接投げても、バウンドさせても構いません)。
③ピンポン玉が入ったカップの得点を合計し、その得点を競います。
個人戦やチーム戦で得点を競うことで、ゲームが一層盛り上がります。得点はホワイトボードなどに記載して、全員がわかりやすく確認できるようにすると良いでしょう。ピンポン玉が跳ね返るのを防ぐために、カップの周りに段ボールなどで壁を作ると、ゲームがより楽しみやすくなります。
①参加者は机を囲んで輪になるように座ります。
②進行役はルールを説明してからトランプをシャッフルし、参加人数に合わせてカードを均等に配ります。
③カードを引く順番を決め、順番に隣の参加者からカードを1枚ずつ引きます。
④引いたカードの数字がペアになった場合、そのカードを机に捨てます。最後にジョーカーを持っていた人が負けとなります。
ゲーム中は、誰がジョーカーを持っているかを話題にしながら進めることで、自然とコミュニケーションが増え、場が盛り上がります。カードの捨て間違いがないように、進行役が確認を行い、ゲームがスムーズに進行するようサポートします。
①参加者は囲碁盤を挟んで向かい合って座ります。
②囲碁の基本的なルールに沿って、ゲームを進めます。
囲碁のように1回のゲームで長い時間がかかるゲームの場合、途中で中断する場合は進行状況を写真で記録しておき、後で続きから再開できるようにすると良いです。囲碁のルールは厳密に守るよりも、楽しむことを優先して進行するようにしましょう。
①参加者は机を囲むように座り、それぞれに小さな人形を配ります。
②進行役はルールを説明し、参加者は順番にサイコロを振ります。サイコロの目の数だけ人形を進めます。
③参加者はすごろくのマスに書かれた指示をこなしつつ、人形を進め、ゴールを目指してゲームを進行します。
④最も早くゴールに辿り着いた方が勝者です。
すごろくのマスに「足踏み10回」や「腕上げ運動10回」などの運動を取り入れることで、ゲームを通じて楽しく体を動かすことができます。運動に限らずにマスを上手く使うことで、さまざまなバリエーションを持たせることが可能です。また、すごろくが小さいと見えにくいため、視認性の高い大きめのすごろくを用意すると良いでしょう。
①進行役がルールを説明し、参加者は机の前に座ります。トランプカードを使ってタワーを積み上げる準備をします。
②まず、最初の段として、2枚のカードを使い、「逆V字」に立てます。カードの上端を合わせ、下端を机に接するようにし、2枚のカードが底辺で支え合う形にします。この「逆V字」を複数並べて横に広げましょう。
③次に、次の段として、最初の段の上に1枚のカードを水平に置きます。この水平に置いたカードが次の「逆V字」を支える基盤になります。
④その上に再び2枚のカードを「逆V字」に立て、積み上げます。このように、カードを水平に置き、その上に「逆V字」を立てる工程を繰り返してタワーを高くしていきます。
⑤カードタワーが崩れないように慎重に積み上げ、崩れるまでの高さや、指定された時間内にどれだけ高く積み上げられるかを競います。
⑥タワーが崩れた場合には、崩れた時点での高さを測定し、記録します。また、カードが散らばらないように介助役がフォローします。
カードを高く積み上げるためには、最初の段が鍵になります。ルールとして、最初の段のカード枚数を決めたり、高さや時間の制限を設けたりするのも良いでしょう。参加者同士でタワーの高さを競い合うことで、盛り上がります。
①参加者は机を囲むように座ります。
②トランプカードを裏向きに広げ、順番に2枚ずつめくります。
③めくったカードがペアであれば、そのカードを取って次の参加者に順番が移ります。ペアにならなかった場合は、再度カードを裏向きに戻して次の参加者に順番を回します。
④すべてのペアが揃うまでゲームを続け、最終的に取ったペアの数を競います。
⑤最も多くのペアを持っている参加者が勝者になります。
神経衰弱は、記憶力と集中力を鍛えるレクリエーションです。参加者同士でペアの数を競い合うことで、ゲームが盛り上がります。ゲームを進行する際には、参加者がカードをめくる位置や順番に注意し、公平に楽しめるようにしましょう。
①参加者は将棋盤の前に座り、スタッフが提示する詰将棋の問題に挑戦します。
②スタッフが用意した詰将棋の問題を、将棋盤に再現します。
③参加者は限られた手数で「王手」をかけて詰ませる手を考え、実際に駒を動かして解答します。
④正しい手順で王を詰むことができたらゲーム終了です。
将棋のルールを知っていることが前提になりますが、このゲームは参加者のレベルによって問題の難易度を調整できます。問題を解く時間を競ったり、複数の問題に挑戦して解答数を競うことで、ゲームを盛り上げることもできるでしょう。
①進行役はルールを説明し、参加者は机を囲むように座ります。スタッフはサイコロと挑戦内容が書かれたカードやリストを用意します。
②順番に参加者がサイコロを振ります。サイコロの出た目に対応する挑戦内容が書かれたカードやリストをスタッフが提示します。
③参加者はサイコロの目に応じたお題に取り組みます。お題の内容には、簡単な運動やクイズ、ミニゲームなどが含まれます。
④お題をこなした場合、ポイントが与えられ、次の参加者に順番が移ります。全員が一巡した後、最も多くのポイントを獲得した参加者が勝者となります。
挑戦内容は、参加者の年齢や能力に応じて工夫し、ゲームの難易度を調整しましょう。お題の内容を自由に設定できるため、さまざまなバリエーションが作れます。
①参加者は机を囲むように座り、各自にビンゴ用のシートとペンやマーカーを配布します。シートには5×5のマスがあり、それぞれにトランプのランクやスートがランダムに配置されています。
②進行役がトランプカードをシャッフルし、1枚ずつ引いて参加者に読み上げます。
③参加者は、読み上げられたカードが自分のビンゴシートにある場合、そのマスをマーカーでチェックします。
④縦・横・斜めのいずれかのラインで5つのマスが連続してチェックできたら「ビンゴ!」と宣言し、最初にビンゴを達成した参加者が勝者となります。
カードビンゴは、トランプの要素とビンゴの楽しさを組み合わせたシンプルなゲームです。参加者はカードが読み上げられるたびにシートを確認し、ビンゴを目指して盛り上がります。ルールが簡単なため、幅広い年齢層の参加者が楽しめます。参加者が進行役を務めることも可能しょう。
高齢者のレクリエーションとして最適なテーブルゲームについて、メリットや重要性、具体的な内容を解説しました。
テーブルゲームは、高齢者にとって心身機能の向上や社会的交流だけでなく、転倒のリスクが少なく、安心して参加しやすいなど多くのメリットがあります。また、安全管理や施設管理が比較的容易なため、時間をかけて楽しめるレクリエーションが提供できるでしょう。
テーブルゲームは、1人から大人数で参加できるゲームまで、多くの種類があります。現場の設備や使える道具、利用者の好みに合わせて、適切なレクリエーションを取り入れましょう。
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