ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
現場ノウハウ
評価
更新日:2024/06/25
カットオフ値とは、定量的検査で検査の陽性・陰性を分ける値のことを言います。どのような検査でも、カットオフ値によって検査が結果は陽性か陰性かに分けれられています。病態識別値とも呼ばれており、医療分野でよく利用される言葉です。この記事では、カットオフ値の例を挙げながら、感度・特異度などについて解説しています。
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カットオフ値とは、定量的検査で、検査の陽性、陰性を分ける値のことを言います。カットオフ値によって検査が結果は陽性か陰性かに分けれられています。
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例えば、介護や医療分野で信頼性・妥当性のあるとされて用いられている「timed up & go test(TUGテスト)」は以下のようなカットオフ値が設定されています。
timed up & go test(TUG)は,高齢者における転倒ハイリスク者の選定に有用な評価 指標であり,13.5 秒がカットオフ値とされている 28)。結果の変動を低くするためには, 最大努力による測定が推奨され,最大努力による TUG は転倒経験との関係が報告さ れており,TUG > 8.5 秒では約 20%の転倒経験者が含まれ,TUG < 7.0 秒の約 10%に 比べて,有意に多いとされている。また,TUGは外出頻度との関係も報告されている。
引用:推奨グレードの決定およびエビデンスレベルの分類 身体的虚弱(高齢者)理学療法診療ガイドライン, 日本理学療法士協会, pp1009)
カットオフ値は、特定の疾患や状態にあるグループとそうではない群とを分ける値として使われます。
基準範囲は、その検査項目にのみ着目して平均や偏差の範囲などで設定されるものです。カットオフ値は検査項目と疾患(群)の対となる値となります。
検査の有用性を評価する指標として、感度と特異度があります。
感度が高いということは、その病気やハイリスクな状態の人の大部分が検査で陽性になることを意味し、特異度が高いということはその病気やハイリスクにはなっていない人の大部分が検査陰性になることを意味します。
前述のようにして、感度、特異度を計算し、その疾患の診断や特定の状態にあるかの判断における検査方法の優劣を比較することができます。
例に挙げたTUGテストは、他の転倒ハイリスク者の選定に用いられる検査と比較すると、特に後期高齢者について感度・特異度がともに高く、転倒ハイリスク者の選出としてのカットオフ値においても信頼度のある検査となっているわけです。
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