地域密着型通所介護の単位数一覧表【令和6年改定対応】
介護報酬改定
2024/11/06
介護報酬改定
更新日:2024/07/30
2020年5月から始まったCHASE(チェイス)は、厚生労働省が掲げる「自立支援等の効果が科学的に裏付けられた介護を実現(科学的介護)」に向けて推進しているデータベースを指しています。CHASEに収集されたデータを元に、介護分野におけるエビデンスの蓄積と活用に活かすことを目的としています。本内容は2021年2月時点の厚生労働省の発表を元に作成しております。
この記事の目次
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CHASEの読み方は「チェイス」と読み、以下を組み合わせた造語です。
CHASEは、厚生労働省が掲げる「自立支援等の効果が科学的に裏付けられた介護を実現(科学的介護)」の実現を行うために、介護分野におけるエビデンスの蓄積と活用を行うデータベースとして、2020年5月より運用が開始されました。
設立された背景としては、2017年10月から2019年7月の間で行われた「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」で議論されたもので、これは介護保険総合データベース(介護DB)やVISITでは収集できていなかった情報を補完する役割として設計されました。
2020年度に運用を開始した当時の「CHASEの初期仕様において収集の対象とする項目」では、「基本的な項目」、「目的に応じた項目」、「その他の項目」の3つが定義されており、「基本的な項目」では、「総論」、「認知症」、「口腔」、「栄養」の4分類のデータを収集することとなっています。
基本的な項目の4分類ではそれぞれ下記のような情報を収集します。
2000年4月から始まった介護保険制度では、介護を必要とする高齢者に対して、尊厳を保持しながら自律的な日常生活を支援することを理念とした制度でした。
ですが、介護分野では科学的な検証に裏付けられた客観的データが十分ではなく、これに加えて、介護職員の働き方改革と利用者に対する介護サービスの質向上に対する課題意識がありました。
そこで、医療分野における「根拠(エビデンス)に基づく医療」(Evidence Based Medicine:EBM)を参考に、介護分野にも「根拠(エビデンス)に基づく介護」に向けて取り組むこととなりました。
このような背景から考えられたのが「科学的裏付けに基づく介護(科学的介護)」です。
科学的介護は、エビデンスに基づいた自立支援・重度化防止等を推進することを意味し、介護現場と学術研究が一体となって、取り組むために、以下の3つを行う必要があると定義しています。
そして、これら3つを実行するために設計されたのがCHASEを始めとした、介護保険データベースやVISITになります。
要介護認定、介護保険レセプトの情報を収集
提出は義務化
提出を行うと介護保険レセプトが行える
通所、訪問リハビリテーション事業所からリハビリテーション計画書等の情報を収集
提出は任意
提出を行うと「リハビリテーションマネジメント加算」が受けられる
上記2つで取得できなかった利用者の健康情報や状態、介入状況の情報を収集
提出は任意
令和3年の介護報酬で「科学的介護推進体制加算」の新設加算を予定
参照:科学的介護の推進、介護関連DB等の 更なる利活用等 <参考資料>
CHASEは「科学的介護の実現」を目的に生まれました。
科学的介護の実現とは「介護分野におけるエビデンスの蓄積と活用」を指しています。
これは、利用者の状態やそれに伴うケア実績の状況を記録・評価することで得られるフィードバックを元に、介護内容を調整していくPDCAサイクルを推進し、ケアの質を向上を目的としています。
厚生労働省が定めるPDCAサイクルの推進をご紹介します。
2016年から始まった通所・訪問リハビリテーションデータ収集システム(VISIT)、2020年5月から始まった高齢者の状態やケアの内容等データ収集システム(CHASE)
この2つを2021年4月1日より、統合し「科学的介護情報システム(LIFE)」への統一名称とすることになりました。
LIFE(ライフ)は「Long-term care Information system For Evidence」(エビデンスのための介護情報システムの意味)を元にした造語です。
令和3年度介護報酬改定では、このLIFEを活用した科学的介護推進加算が追加され、CHASE・VISITのデータはLIFEに引き継がれます。
※令和3年4月前半にLIFEの利用を開始する場合は、令和3年3月25日までに利用申請を行う必要があります。
※すでにCHASE・VISITのいずれかを利用している場合は4月以降も同様のID・パスワードで利用可能。両方利用している場合はCHASEののID・パスワードで利用可能。
ADL、栄養、口腔・嚥下、認知症等をCHASEに提出とフィードバックの活用によるPDCAサイクルの推進、ケアの向上を評価する介護報酬が設定されます。
<施設系サービス>
科学的介護推進体制加算(Ⅰ) 40単位/月(新設)
科学的介護推進体制加算(Ⅱ) 60単位/月(新設)
※加算(Ⅱ)・・・服薬情報の提供を求めない特養・地密特養については、50単位/月
<通所系・多機能系・居住系サービス>
科学的介護推進体制加算 40単位/月(新設)
CHASEの登録の流れをかんたんに説明していきます。
詳しくはCHASE導入手順書と合わせてご確認ください。
2020年5月から始まった高齢者の状態やケアの内容等データの収集を行うCHASEは、厚生労働省が掲げる「自立支援等の効果が科学的に裏付けられた介護を実現(科学的介護)」に向けた、介護分野におけるエビデンスの蓄積と活用のために必要な「介護に関するサービス・状態等を収集するデータベース」として2020年5月より運用が開始されました。
2021年の介護報酬のタイミングではVISITと統合して、科学的介護情報システム(LIFE)になり、新たな「科学的介護推進体制加算」が新設されます。
科学的介護により、エビデンスに基づく適切なケアの介入とアウトカムの評価が、今後更に重要視されることになっていくことでしょう。
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