ADLとIADLの違いとは |介護における定義・項目・アセスメント・評価の違い
現場ノウハウ
2024/11/06
現場ノウハウ
資格・職種
更新日:2024/05/11
デイサービスをはじめとした介護施設では、運動機能の維持や生きがいづくりとしてレクリエーションが行われています。近年では、レクリエーションに特化した資格が設立されており、現場でのサービス力アップに活用されています。ここでは、最も認知されている「レクリエーション介護士」を中心に、レクリエーション関連の資格について解説しています。
この記事の目次
レクリエーション介護士とは、質の高いレクリエーションの企画や実施ができるようになるための資格です。この資格は「一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会」と呼ばれる組織によって2014年に作られました。
高齢化にあたってレクリエーションの需要が広がっているため、レクリエーション介護士の資格の注目度も徐々に高まってきています。
参考:【公式】レクリエーション介護士|日本アクティブコミュニティ協会(2023年10月29日確認)
高齢化が進んでいる日本では、歳を重ねても元気に生活できるような取り組みが重要です。
介護サービスの一環として行われるレクリエーションの実施は、身体機能を維持するには欠かせない要素といえるでしょう。
しかし、実際の介護現場では、職員個人によってレクリエーションの内容や質にばらつきが生じやすいという問題も起きています。
レクリエーション介護士は、このような問題を解決するために生まれた資格です。
レクリエーション介護士を取得することでレクリエーションの質向上、バリエーションの増加につながり、高齢者の健康に貢献できます。
レクリエーション介護士の取得には、以下のようなメリットがあります。
ここではそれぞれのメリットについて解説します。
レクリエーション介護士を取得することで、レクリエーションに対する苦手意識が減ります。
レクリエーションの実施は一見簡単なようにみえるかもしれません。しかし、進行や利用者の状況確認、うまくできない方のフォローなど、意識すべきポイントは複数あります。
そのため、いきなりレクリエーションをうまく実施できる方は少なく、なかには苦手と感じる方もいるのではないでしょうか。
資格取得の過程でレクリエーションについての知識を得られるので、実施するうえでどのような点に注意すれば良いのかがわかります。
レクリエーションに対する知識を身につければ、苦手意識をおさえられる効果も期待できます。
レクリエーションの企画力の強化にもつながります。レクリエーションを続けていくと、同じような企画が続くようになって困っている施設は少なくありません。
レクリエーション介護士の資格取得を通して、さまざまなバリエーションの企画を立案できるようになれば、マンネリ化の解消も可能です。
また、利用者も楽しんでレクリエーションを行えるようになるため、サービスの質向上にもつながります。
コミュニケーションスキルを強化できるのも大きなメリットです。
レクリエーション介護士の研修では、ルール説明や実施中のサポートだけでなく、声がけの仕方、タイミングなどのコミュニケーション方法を学べます。
利用者と円滑にコミュニケーションが取れるようになれば、レクリエーションも楽しくスムーズに行えるようになるでしょう。
レクリエーション介護士は、1級・2級に分かれています。ここではそれぞれの試験概要と受験要件について解説します。
レクリエーション介護士2級は、高齢者に喜ばれるようなレクリエーションを提供することを目的とした資格です。
レクリエーション介護士2級の取得を目指すうえで、高齢者とのコミュニケーション力やレクリエーションの企画力、実行力などのスキルが身に付きます。
また、年齢や経験年数による制限がなく、誰でも受験が可能です。
レクリエーション介護士2級を取得するには、日本アクティブコミュニティ協会が認定した機関で通信・通学講座を受講し、試験に合格する必要があります。
講座の概要は以下の表の通りです。
通学講座 | 通信講座 | |
---|---|---|
料金 | 約35,000円程度 | 約35,000円 |
教材 | テキスト、講習、テスト | テキスト、DVD、テスト |
標準学習期間 | 6時間×2日(※目安です) | 約3ヵ月 |
試験内容 | 筆記試験+添削課題 (50問中60点以上で合格) | 筆記試験+添削課題 (50問中60点以上で合格) |
参考:レクリエーション介護士2級ガイド(2023年10月29日確認)
レクリエーション介護士1級は、レクリエーションを行うための専門的な知識・技術を身につけ、企画立案や実施ができるようにすることを目的とした資格です。
資格の取得によって機能的なレクリエーションを実践できるだけでなく、講師としてノウハウを共有する立場になって活躍することもできるでしょう。
レクリエーション介護士1級は通学・オンラインで受講でき、2級の資格を保有していることが条件です。
講座や試験の内容の詳細は以下の表の通りです。
料金 | 91,300円(税込) |
---|---|
受講期間 | 4日間 |
試験内容 | 筆記試験+筆記試験(正解率60%以上で合格) |
参考:レクリエーション介護士1級ガイド(2023年10月29日確認)
レクリエーション介護士と類似した資格として、「介護レクインストラクター」があります。
介護レクインストラクターとは、レクリエーションの企画力や実行力を高め、スムーズに進行できるようにすることを目的とした資格です。
適切なレクリエーションを実施することで、高齢者のQOL(生活の質)を高めることにつながります。
レクリエーション介護士と介護レクインストラクターは、どちらの資格もレクリエーション業務をスムーズにし、高齢者の生活の質を向上させることを目指していますが、受講内容や料金はそれぞれ異なります。
その他のレクリエーションに関連する資格は以下の通りです。
レクリエーション・インストラクターとは、介護現場でさまざま内容を取り入れたレクリエーションを実施するスキルを獲得するための資格です。
講習会に受講し、資格認定審査で認定されることで資格を取得できます。集合学習や通信などの学習方法があり、取得期間は3ヵ月〜1年ほど必要です。
認知症予防レクインストラクターとは、認知症の発症や症状の進行を予防するためのレクリエーションを身につけることを目的とした資格です。
認定教育機関の講義を修了し、検定試験に合格することで資格を取得可能です。
福祉レクリエーション・ワーカーとは、状況にあわせたレクリエーションを企画・実施できるようにするための資格です。
資格を取得するには、養成コースの受講後、筆記・実技試験に合格することです。
また、受講要件として「レクリエーション・インストラクター」または「スポーツ・レクリエーション指導者」を保有している必要があります。
レクリエーション介護士とは、高齢者に適切なレクリエーションを企画・実施できることを目的とした資格です。レクリエーション介護士は1級・2級に分かれており、まずは2級から取得を目指す必要があります。
高齢化の進行でレクリエーションの重要性が高まっている今、レクリエーション介護士を取得することは介護現場で新たな役割を得るきっかけになるでしょう。
介護現場でのレクリエーションの質を高めたい、バリエーションを増やしたいと考えている方は、ぜひレクリエーション介護士の取得を検討してみてください。
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