高齢者の口腔ケア|目的と手順、注意点、観察項目を解説!

現場ノウハウ

介助

更新日:2024/10/02

口腔ケアは、口腔の掃除と口腔体操を行うことで病気を起こす可能性を未然に防ぐ効果が期待できる大切なケアです。しかしながら、どのような手順で口腔ケアを行えば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、高齢者の口腔ケアの目的とケアの手順や介助方法、注意点についてまとめてご紹介します。介護初心者の基礎知識として覚えておきましょう。

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口腔ケアの目的

口腔ケアは、病気や怪我によってご自分で口の中を清潔に保つことができない方や高齢者の方が「病気を引き起こす可能性を防いでくれる(病気を予防する)」大切なケアの1つです。

まずは、口腔ケアの目的についてご紹介します。

  1. だ液の分泌の促進
  2. 虫歯・歯周病の予防
  3. 発熱予防
  4. 口臭の予防
  5. 味覚の改善
  6. 誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防

だ液の分泌の促進

口の中に食べ残しがあったり、細菌で覆われているとだ液が出にくくなり口腔内が乾燥します。口腔ケアでお口の中を清潔に保ったり、だ液腺を歯ブラシや刺激することでだ液が出やすくなります。

虫歯・歯周病の予防

歯と歯ぐきの境目に歯垢・歯石が溜まることで歯周病菌が多くなり炎症を引き起こします。口腔ケアで歯石を取り除き、むし歯や歯周病を予防する効果が期待できます。

発熱予防

口腔ケアを行うことで発熱のリスクを減少させる効果が期待できます。

口臭の予防

口の中に歯周病菌などの細菌が大量に発生することで口が臭くなる原因になります。口腔ケアを行い、舌や歯茎、頬などを優しく磨いて口の中を清潔に保つことで口臭を予防する効果が期待できます。

味覚の改善

舌には味覚を感じる部分があります。スポンジやブラシ、ガーゼを使用して舌を中心に口腔ケアをすることで味覚の改善に効果が期待できます。

誤嚥性肺炎の予防

高齢者においては、特に食べ物が誤って気管に入ってしまう場合とだ液と共に細菌が肺に入ってしまうこと場合に誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こし、死亡原因の4位になります。介護が必要な高齢者に対して口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎を発生率を下げる効果が期待できます。

その他

その他にも様々な研究で以下の効果が示唆されており、口腔ケアの目的として活用されています。

▶︎ 認知症の予防
歯が20本以上ある人は、歯がない(入れ歯未使用)人に比べて認知症の発症が1.9倍も異なるとされています。また、食べ物を噛める人は、あまり噛めない人に比べて認知症の発症が1.5倍異なるとされています。高齢者の口腔ケアは特に念入りに取り組み、自分の歯でしっかりと食べ物を噛めるようにしておきましょう。

▶︎ 心臓病予防
口の中の出血や粘膜に傷がつくと歯周病菌が血中に入り込み、動脈硬化の原因になるとされています。症状が悪化すると心筋梗塞や狭心症など心臓病を引き起こすリスクが高まります。口腔ケアに取り組み歯周病菌を減らすように心がけましょう。

▶︎ 糖尿病予防
歯周病菌が血中に入り込むことで 血糖値を下げるインスリンの障害になるとされています。 また、炎症が糖尿病を悪化させることが示唆されています。口腔ケアを行い歯周病菌を減らしていきましょう。

口腔ケアは、むし歯や歯周病予防、誤嚥性肺炎の予防など全身の健康を守るためにとても大切です。 また、いつまでもご自身の口で食事が食べれること、お友達やご家族とお話ができることは「その人らしい充実した生活」を送るために重要です。

介護状態になる前から口腔ケアに取り組んでいつまでも健康的な生活が送れるように支援していきましょう!

ちなみに、口腔ケアには、口の中の粘膜や歯、舌などの汚れを取り除くケア『口腔の掃除』と舌や頬などの筋肉、飲み込みの力などの機能を維持するケア『口腔体操』の2種類から成り立っています。

高齢者向けの口腔体操のノウハウを知りたい方は、以下の記事を参考ください。
▶︎高齢者向け|口腔体操をしてリハビリの効果を最大化させよう!

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口腔ケアの重要性について

口腔ケアは、高齢者施設など介護が必要な方々に重要とされていますが、なぜ口腔ケアが重要なのでしょうか?口腔ケアの重要性についてご紹介します。


ご高齢者の場合、若い頃と比べて口が乾燥しやすくなったり、入れ歯になったり、食べ物が口の中に残りやすくなったりします。そのため、ご高齢者はお口の中を清潔に保ちにくくなります。

  • 入れ歯になる
    高齢者は入れ歯を使用している方が多く、詰め物や被せ物などの間に食べ物が残りやすくなり歯周病などの原因になります。
  • 口が乾燥する
    高齢者は内服薬の副作用や口腔機能の低下に入りだ液が少なくなります。だ液は、食べ物をまとめたり飲み込みやすくするだけでなく、口の中を清潔に保つ自浄作用(じじょうさよう)があります。これらの機能が低下することで口の中に細菌が溜まりやすくなります。
  • 食べ物がお口の中に残る(口腔内残渣)
    高齢者が食べるきざみ食やとろみ食は、食べかすが歯茎の間に挟まったり、口の中にとろみが残りやすくなります。こういった原因により口の中が衛生的に保てない状態が続くとむし歯や歯周病が悪化します。

また、伊勢崎ら(1999)は、ご高齢者の日常生活について以下のように報告しています。

生活満足感にはADLの食事動作が強く影響しており、各因子の影響を考慮したとき、食事動作ができるほど生活満足感が高かった。

ご高齢者がいつまでも自分の力で食事を食べられるということは、今後の人生をより良く生きるための重要な要素であり、家族や親戚、友人等との関わりの場としても生活満足感(QOL)を高めることができる大切な行為です。

そのため、私たちスタッフが口腔ケアの知識をつけ、積極的に取り組むことでお口のトラブルを未然に防いで、いつまでも食事が食べれるようにサポートしていく必要があるのです!

参照:伊勢崎 美和「高齢患者のQOLとADL(日常生活動作)との関係―主観的幸福感に焦点をあてて―」

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口腔ケアをする前の注意点

介助によって口腔ケアを行う場合、どのようなことに注意してケアを行えばよいのでしょうか?口腔ケアの注意点についてご紹介します。

  • 上半身が起きているか?
    ベッドや車椅子に座って口腔ケアをする場合は、寝たままだと唾液や水分を誤嚥してしまうことがあります。上半身が起きるように背もたれにタオルやまくらを固定して姿勢を正しく保ちましょう。
  • 両足が床についているか?
    車椅子や椅子に座っている場合は、足が床についていないと座っている姿勢が安定しません。姿勢が安定しやすいように両足が床についているか確認しましょう。
  • 介助者はマスクか手袋をつけているか?
    口の中は細菌がいっぱいです。手に擦り傷があると感染の原因になります。感染予防のためにマスクをつけ、手袋を使いましょう。
  • アゴが上がっていないか?
    介助しようとするとついついアゴを上げて口の中をよく見ようとします。しかしながら、アゴが上がったまま口腔ケアを行うと唾液や水分などで誤嚥を引き起こしてしまいます。対象者のアゴを引くように注意しましょう。
  • スポンジブラジを使っているか?
    ご高齢者の場合、歯ブラシで舌や頬などの柔ない部分をゴシゴシ磨いてしまうと粘膜を傷つけてしまう可能性があります。粘膜に覆われている箇所はブラジでこすらず、スポンジブラシなど口腔ケア専用の道具を活用してさするように優しくケアしていきましょう。

特に、口腔ケアの介助が必要な方は、朝方に口の中に細菌が溜まっていることがあります。食後の口腔ケアだけでなく食前にも口腔内を清潔にしてから食事を取るようにすることをオススメします!

口腔ケアで重要な観察項目

口腔ケアを行う場合は、まずお口の中を観察することが重要です。ここでは、口腔ケアの観察項目についてご紹介します。

口腔ケアの観察は『初めて口腔ケアを行う場合』と『その変化を確かめる場合』に実施します。

観察を行うことによってどこが汚れやすいのか、食べ物が溜まっておるのか、出血はないかなどを見つけることができ、結果的に口腔ケアにかかる時間が短縮できたり、より口の中を清潔にするようにケアができます。

初めて口腔ケアをする場合口腔ケアの変化を確かめる場合
・口が大きく開けれるか
・歯は何本残っているか
・入れ歯か、差し歯か
・汚れが多い場所はどこか
・食べかすが残っているところはどこか
・だ液は出ているか 
・うがいができるか
・咳き込むことができるか
・汚れている、綺麗になった場所
・口の中のだ液量
・入れ歯や差し歯に隙間やズレはないか
※どのような変化があったか観察する

観察に合わせて匂いの確認も重要です!

「卵が腐ったような臭いがする」「ニンニクのような臭いがする」「甘い臭いがする」このような場合は胃腸の問題や糖尿病などの可能性もあります。

口腔ケアを継続して取り組んでもこの臭いが減らない場合は、歯科医や医師に相談することをお勧めします。

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口腔ケアの基本的な手順

それでは、まず口腔ケアが自分でできる方(セルフケアができる)の場合の基本的な手順についてご紹介します。

口腔ケアは、この6つの手順に沿って口の中を綺麗にしていきます。

  1. うがい
  2. 入れ歯や歯の清掃
  3. 粘膜の清掃
  4. 舌の清掃
  5. 歯磨き
  6. うがい

次章より6つの手順に沿って、口腔ケアの方法を詳しくご紹介していきます。

うがい

口腔ケアの手順の1つ目は、「うがい」の方法です。

うがいをする際は、水分を定量含み「ブクブクうがい」をするように左右の頬を膨らませてしっかりと動かしてください。その際、水分が漏れないようにしっかりと口を閉じるように注意しておきましょう。

但し、意識障害や麻痺がある場合は誤嚥をする可能性があるので、医師や看護師にうがいの有無を確認した上で水分を多く含んでいないスポンジブラシなどで軽く磨く程度にしていきましょう。

入れ歯の清掃

口腔ケアの手順の2つ目は、「入れ歯の清掃」の介助方法です。

口腔ケアとして入れ歯を掃除したい場合に、ご自分で入れ歯が外せない場合、手でアゴを固定して、反対の手で入れ歯を外します。その際に、介助者は手袋をすることを忘れないように注意してください。口の中は細菌がたくさんいます。入れ歯や歯で手を傷つけてしまうと感染症を引き起こす可能性があります。

外した入れ歯は、傷んでしまう可能性があるため歯磨き粉で擦らないようにしましょう。水で軽くゆすいだり、汚れがひどい部分は濡れたタオルで拭くようにしましょう。綺麗にした入れ歯は、水が消毒剤の入った専用容器で保管するようにしましょう。

粘膜の清掃

(出典)カワモト マウスピュア

続いての口腔ケアは、「粘膜の掃除」の介助方法です。

舌や頬にある粘膜は、歯以上にデリケートな部分です。特にご高齢者の場合、固い歯ブラシでゴシゴシと磨くと逆に粘膜を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。

粘膜の掃除では、上アゴ・下アゴ・歯ぐき・唇の内側・ほほの内側・舌を汚れを取り除く程度にさするように優しく行うようにしましょう。

粘膜の掃除を行う場合は、口腔ケア専用の「スポンジブラシ」や「綿棒」「ウエットティシュ」などが販売されていますので、こちらの使用しましょう。病院や介護現場で準備ができない場合は、ご家族に依頼して準備してもらいましょう。

参照:カワモト マウスピュア 口腔ケアスポンジ

舌の清掃

粘膜の掃除が終わったら、次の口腔ケアとして「舌の清掃」の介助を行います。

日頃、口腔ケアがしっかりとされていない方では、舌苔(ぜったい)が付いている場合もあります。舌苔(ぜったい)とは、皆さんも一度は見たことがある舌に付着している白いコケ状のものです。この白いコケは、食べかすや粘膜のカスが付着した細菌で、免疫力が低下していたり、消化器系の疾患によっても認めます。舌の清掃では、舌苔の見落としがないように注意しましょう!

まずは舌を出してもらい、目で見てチェックするようにします。舌苔が付いている場所が把握できたら、口腔ケア専用のスポンジブラシや柔らかい歯ブラシで奥から前にやさしく擦り取ります。

緑茶や白湯で湿らせたガーゼを指に巻いて清掃するものようでしょう。

歯磨き

次に、口腔ケアの基本となる「歯磨き」の介助のポイントです。

まず、歯ブラシは、手のひら全体で握る形の「パームグリップ」かペンを持つよな形の「ペングリップ」で持ちましょう。

次に、歯を磨く時は、力が入りすぎないように軽くあてる程度にしましょう。歯ブラシの動かし方には、水平法(横磨き)、垂直法(縦磨き)、回転法、描円法、振動法などがあるので口の中の箇所に合わせてそれぞれの磨き方を実践していきましょう。

歯を磨く順番は、特にありませんが磨き忘れをなくすために、一定の順序を決めておくのも良いでしょう。

  • 歯ブラシは、鉛筆を持つように持つ
  • 歯の汚れの残りやすい部分を丁寧に磨く
  • 力を入れすぎないようにソフトタッチで磨く
  • 歯は1〜2本ずつ磨く
  • 一定の順番で磨く

参照:日本訪問歯科協会「歯磨きの介助 実践!口腔ケアマニュアル」

仕上げのうがい

口腔ケアでは、最後に「仕上げのうがい」を行います。

仕上げのうがいでは、洗口液(デンタルリンスやマウスウォッシュ)を使用することをオススメします。

マウスウォッシュは、医薬品ではなく、虫歯や歯周病を治す効果はないといわれていますが、歯磨きの後にうがいとして使用することで、口の中の雑菌を減らして、口臭の予防や口腔内の浄化、口の乾燥の対策ができます。仕上げのうがいでは、事前に歯垢や舌苔(ぜったい)を落とし、口の中の細菌を減らした状態にしてから行うことでその効率が高まります。

  • 水分を定量含む
  • 頬を左右に膨らまるように動かす
  • 水分が溢れないようにしっかり口を閉じる
  • 口腔ケアの最後に、洗口液(マウスウォッシュ)を使用する
  • 洗口液(マウスウォッシュ)は歯垢や舌苔(ぜったい)を落としてから使用する
  • 医師や看護師にうがいが可能か必ず確認する(特に麻痺や意識障害がある方の場合)

この6つの手順を行うことで口腔ケアは終了となります。日頃からこの手順に沿って患者様・ご利用者様の口腔ケアを行い、肺炎を予防していきましょう!

口腔ケアは、アルツハイマー病の予防にも効果的?

九州大学大学院歯学研究院の武洲と中西らの研究によると、リソソーム酵素カテプシンBが歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)の菌体成分リポ多糖(LPS)を全身に慢性投与することにより誘発されるアルツハイマー様病態の原因酵素であることを初めて明らかにしました。

このことからカテプシンB特異的阻害剤は、歯周病によるアルツハイマー病の発症と症状悪化を阻む可能性があると考えられます。特に、中高年者では、歯周病がアルツハイマー病の悪化因子となることが考えられます。

歯周病は、年齢とともに悪化しますが、痛みがないため気づいたときには症状がかなり進んでいて、歯を失う人も多くいます。 そのため、早期から正しい口腔ケアに取り組んでいくことで「歯周病を予防」し、高齢者が懸念する1つである「認知症(アルツハイマー病)の予防」も進めていきましょう!

2017年6月10日連載 Elsevier社 国際学術誌 「Brain, Behavior, Immunity」
Cathepsin B plays a critical role in inducing Alzheimer’s disease-like phenotypes following chronic systemic exposure to lipopolysaccharide from Porphyromonas gingivalis in mice 

参照:九州大学広報室「歯周病菌のアルツハイマー様病態誘発に関与する原因酵素を特定〜歯周病によるアルツハイマー病悪化メカニズムの解明に期待〜」

合わせて口腔体操をしよう!

口腔ケアには、お口の清掃や入れ歯のお手入れをする「口腔の掃除」だけではなく、舌や口周りの筋肉をストレッチしたり動かしたりす「口腔体操」があります。

口腔体操は、舌や口周りの筋肉をストレッチしたり動かしたりすることでお口の機能を回復させ、維持・向上するためのケアです。

口腔体操を長期的に取り組むことで、食べ物を咀嚼(そしゃく)して飲み込むまでの一連の働きがスムーズになる効果が期待できます。また、「食事前」の体操として取り組むことで食事を食べ始める際にもスムーズに飲み込めるようになります。

ご高齢者がいつまでも自分の口から美味しく食事を食べれるように口腔機能を維持していきましょう!

【口腔体操のやり方】

「あ・い・う・え・お」と大きく口や顎、唇、舌を動かすトレーニングします。発声の運動は、誤嚥の予防や表情が乏しい方の表情筋トレーニングとして効果が期待できます。また、大きな声を出すことで腹圧が高まり、誤嚥しかけた時に咳き込む力が強くなります。同様に「パ・ピ・プ・ペ・ポ」や「パ・タ・カ・ラ」も行っていきましょう。

口腔ケアの必要な「口腔体操」のやり方についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
▶︎口腔体操をしてリハビリの効果を最大化させよう!

口腔ケアをすると介護事業所にもメリットがある

通所介護(デイサービス)では、口腔機能そのものや唾液分泌、咀嚼(そしゃく)・嚥下障害、食事摂取などの口腔機能の低下が認められる状態、または口腔機能が低下する可能性がある利用者様に対して言語聴覚士、歯科衛生士または看護職員が個別で口腔ケアなどの指導を行った場合に「口腔機能向上加算」を算定することができます。

【150単位】

  • 要支援者|1回/月
  • 要介護者|2回/月

ただし、口腔機能向上加算の算定には言語聴覚士、歯科衛生士または看護職員を1名以上配置が必要です。また、利用者様ごとの口腔機能改善管理指導計画を作成し、それに従って口腔機能向上サービスを行うとともに利用者様の口腔機能を定期的に記録することが必要となります。


口腔機能向上加算の算定要件や計画書についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
▶︎口腔機能向上加算とは

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まとめ

ご高齢者が口の中が汚いまま生活を続けていると様々な病気を引き起こす可能性が高くなります。

口腔ケアは、口の中の粘膜や歯、舌などの汚れを取り除く目的の「器質的な口腔ケア」と、舌や頬などの筋肉、飲み込みの力などの機能維持を目的とする「機能的な口腔ケア(口腔体操)」の2種類から成り立っており、これらの口腔ケアを行うことで病気を起こす可能性を未然に防ぐ効果が高まります。

ご高齢者に対して口腔ケアの重要性を伝えるだけでなく、私たちスタッフも口腔ケアの手順ケアのポイントを把握して、日頃から利用者様の口の中を清潔に保って行けるようにしていきましょう!

【最後に筆者より】

介護現場で働くスタッフは、口腔ケア以外にもさまざまな介助スキルを身につける必要があります。そこで、その他の介助方法について関連記事をまとめてご紹介します。

【トイレの介助】
● 排泄介助のポイントと注意点

【着替えの介助】
● 更衣介助(着替え介助)の手順と注意点

【入浴の介助】
● 入浴介助の注意点とポイント

【食事の介助】
● 食事介助のコツと注意点

【清拭の介助】
● 清拭の手順と注意点
● 清拭の効果・目的と最適な温度

【足浴の介助】
● 足浴の手順と注意点
● 足浴の効果と最適な温度

【移乗の介助】
● 移乗介助の手順と注意点

【歩行の介助】
● 歩行介助の方法と注意点

【まとめ】
● 介助の種類と介助方法まとめ

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この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

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