食事介助とは?介護職員が抑えておきたい姿勢・注意点・ポイント
現場ノウハウ
2025/01/08
現場ノウハウ
介助
更新日:2025/01/08
介護現場で行われる介助にトイレがあります。排泄介助(トイレ介助)は、介助の回数も多く、時間も集中していることが多いので大変と感じる方も多いのではないでしょうか?トイレは、ご利用者様にとっては恥ずかしいデリケートな部分のため自尊心を傷つけない介助が必要です。そこで今回は、排泄介助(トイレ介助)の基本的な手順と介助ポイント、注意点までまとめてご紹介します。
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この記事の目次
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排泄介助は、高齢者や身体に障害のある方が快適かつ衛生的に生活できるようサポートする重要なケアの一環です。
介助方法は利用者の身体状態や生活環境に合わせて選ぶ必要があります。ここでは、主な排泄介助の種類とそれぞれの特徴について説明します。
トイレ介助は、利用者が自分でトイレを使用することをサポートする方法です。利用者が自立している場合や部分的に介助が必要な場合に適しています。具体的には、以下のような支援を行います。
ポイントとして、利用者のプライバシーを尊重し、負担を最小限にする工夫が重要です。
ポータブルトイレは、寝室や居室内での使用が可能な携帯型のトイレです。トイレへの移動が難しい利用者に適した選択肢です。介助の流れは以下の通りです。
ポータブルトイレを活用することで、利用者の快適さと介護者の負担軽減が期待できます。
おむつ介助は、自力での排泄が困難な場合やベッド上での排泄が必要な場合に行われます。適切なおむつ交換は、利用者の肌を守り、清潔を保つために欠かせません。以下が主な手順です。
おむつ交換の際には、利用者の羞恥心に配慮し、コミュニケーションを取りながら安心感を与えることが大切です。
介護スタッフによる排泄の介助は、ご利用者様にとって恥ずかしいデリケートな部分です。そのため、できるだけご利用者様の「自尊心を傷つけない」ようにスムーズに介助する必要があります。そこでまず、トイレ介助の基本的な手順を理解しておきましょう。
トイレ介助の基本的な手順
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トイレでの排泄介助では、どのようなことを意識すると良いのでしょうか?
ここでは排泄(トイレ)の介助を行うスタッフに必ず知っておいていただきたい基本的なポイントを7つご紹介します。
安全面に配慮するトイレは、目を離した隙に転倒や転落が起こりやすい場所でもあります。まずは安全面に注意することが重要です。介助のポイントは、トイレに座った時や立っている時に手すりをしっかりと握ってもらうことです。また、ご利用者様と息を合わせるために「今からズボンを下げますね」などと介助することについて声かけをしましょう。さらに、車椅子のフットレストで足をぶつけないようにできれば折りたたんで横に置いておくなどの配慮も重要なポイントです。
加齢と共に、尿感覚が近くなったり、失禁してしまうことが多くなります。介助者は、何度もトイレ誘導したのにとイライラした態度や声かけをしまはいけません。本人が安心してトイレに行けるように優しく声かけをしましょう。また、スタッフが近くにいると緊張して排泄できないなどプライバシーに配慮してカーテンを閉めることも重要です。
排泄物の確認は健康状態を把握するために重要です。また、お尻や陰部などの皮膚の状態を観察することもトイレ介助(排泄介助)での重要なポイントです。本人に配慮するため素早く、且つさりげなく観察するようにしましょう。
利用者の自然な排泄サイクルを理解し、それに合わせた介助を行うことが重要です。決まった時間にトイレを促すことで排泄リズムを整え、利用者の身体的負担を軽減します。また、食事や水分摂取のタイミングも排泄サイクルに影響するため、日常生活全体を観察して適切に介助を計画することが求められます。
トイレでの排泄介助は、デリケートな部分のためできることならご自分の力で取り組んでもらうように促すことが重要なポイントです。両脇を介助するのでズボンの上げ下げは自分でしてもらう、大便がうまく拭けない方はウォシュレットを提案する、トイレットペーパーは自分で取ってもらうといった小さなことでも構いません。
水分摂取を制限すると便秘や脱水症状を引き起こすリスクがあるため、利用者が適切な水分を摂取できるよう配慮します。頻尿や失禁が心配な場合でも、必要以上に水分を減らさないようにし、排泄介助を組み合わせて対応することが重要です。排尿や排便を促進し、健康を維持するために、水分補給は欠かせません。
利用者が自力でトイレを利用する能力を維持するために、おむつに過度に頼らないことが大切です。必要な場合でも、できるだけトイレやポータブルトイレを使用するよう促し、自立を支援します。おむつを使うことが心理的な負担になる場合もあるため、利用者の気持ちに配慮しながら対応します。自力での排泄が難しい場合には、リハビリや介助を組み合わせて少しでもトイレ利用を目指します。
デイサービスなどの介護現場で特に苦労するのが排泄介助(トイレ介助)です。そんなトイレでの介助では、どのようなことに注意していけば良いのでしょうか?
介護スタッフが注意しなければならないトイレ介助の注意点を「3つ」ご紹介します。
トイレでの排泄介助を長年してもらっている方でも下の世話をしてもらうのは誰しも嫌なことです。妻や夫に介助されることも嫌だと思う方も少なくありません。排泄動作を見られるのは、年齢に関係なくもちろん情けないと感じます。トイレ介助をしている時の声かけやおむつの付け外し中は特に注意が必要です。
何度もトイレに行きたいと訴える方に限って、トイレに座ってもなかなか出ないことがありませんか?そんな時ほど「さっきも行ったからでしょ」「まだ出ませんか?」など急がせるような声かけや態度をしてはいけません。近くでじっと見つけられているから緊張して出ないことだってあるのです。
時間がないから、危ないからといって全て介助するのはやめましょう。できるだけ自分の力でトイレができるように手すりを持ってもらったり、両脇を支えて自分でズボンの着脱をしてもらうようにしましょう。全て介助してしまうとトイレの習慣がより失われてしまいます。また、少し尿もれがあるからといってオムツにするのもやめましょう。おしっこを我慢する膀胱括約筋などが衰えてしまう可能性があります。
私たちスタッフが排泄介助(トイレ介助)を行う場合は、日頃から自尊心を傷つけないように配慮したり、できるだけ自分の力でトイレができるように環境を調整したり、水分摂取を促したりとできるだけの配慮をしています。しかしながら、デイサービスなどの介護現場では「自宅に着いてから家族の負担がないように」帰宅前に多くのご利用者様をトイレに誘導します。そのため、時間帯が混み合い、帰宅時のトイレ介助をするスタッフは大変です!
一般的に紹介している排泄介助(トイレ介助)の方法は、忙しい介護現場ではうまくいかないと感じているスタッフも多いのではないでしょうか?
私が働いていた現場では、4つの排泄介助の(トイレ介助)悩みを抱えていました。
このようなスタッフのお悩みを少しでも楽にするためにも、ご利用者様に気持よくトイレに行っていただくためにも、それぞれのトイレ介助(排泄介助)のお悩みの原因とポイントをご紹介していきます!
まずトイレでの排泄介助の中でも、「トイレの時間が長い場合」の原因と介助のポイントをご紹介していきます。
次に、トイレでの排泄介助の中でも、「頻尿や残尿感がある場合」の原因と介助のポイントをご紹介します。
原因の中でも「骨盤底筋群」や「尿道括約筋」「肛門括約筋」の低下が影響の場合は、トレーニングを行うことで頻尿や残尿感を予防していくことができます。頻用や残尿感を予防する骨盤底筋群体操については、最後の章でご紹介します。直接的な介助ではないですが、できるだけ頻尿や残尿が減るように私たちスタッフが支援していきましょう。 |
▼骨盤底筋についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。
【関連記事】 骨盤底筋トレーニング|尿もれに効果的な体操の知識と実践方法 骨盤底筋群のトレーニング効果や体操法についてまとめてご紹介します。 |
次に、トイレでの排泄介助の中でも「失禁してしまう場合」の原因と介助のポイントについてご紹介します。
参照:西村かおる 第 49 回日本老年医学会学術集会記録「高齢女性の排尿障害のケア」(平成29年7月18日アクセス)
次に、トイレでの排泄介助の中でも「トイレの環境が狭く、介助しにくい場合」の原因と介助のポイントについてご紹介します。
トイレ介助(排泄介助)のスキルを磨くことももちろん重要ですが、ご利用者様が自分でトイレに行けるように、失敗しないように支援するスキルも大切です。
ご高齢者の場合は、頻尿や尿もれが不安と感じることも多くなります。そんな軽い尿失禁や残尿感でお悩みの方に取り組んでいただきたいのが「骨盤底筋体操」です。
骨盤底筋体操は、即効性があるわけではありませんが2〜3ヶ月継続して続けることとで尿漏れ予防に効果が期待できます。尿漏れや残尿感があると生活の中にいつも不安を抱えてしまい、外出など遠くに出ることが億劫になってしまいます。ご利用者様が不安なく生活できるように骨盤底筋体操を提案してはいかがでしょうか。
▼高齢者の頻尿や尿もれを予防する骨盤底筋体操をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです!
【関連記事】 高齢者の悩みを解決する排便体操・尿もれ体操 ご高齢者の頻尿や尿もれを予防する骨盤底筋体操についてご紹介します。 |
トイレでの排泄介助は、時間や人に追われ大変と感じることも多いのではないでしょうか。しかし、一番苦労しているのは「ご利用者様」ということを忘れないでください。トイレ介助をされているご利用者様はこのような気持ちを抱えています。
私たちスタッフでも、できることならトイレは一人でしたいものです。それでも何らかの理由でスタッフにお手伝いをお願いしなくてはならないのです。忙しい時ほどご利用者様の気持ちを忘れないように心がけましょう!
今回は、排泄介助(トイレ介助)の基本的な手順とポイント、注意点、お悩みの原因と解決策についてご紹介しました。
介護現場で働くスタッフは、その他にもさまざまな介助スキルを身につける必要があります。最後に関連する介助法について記事をまとめてご紹介しておきます。
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