介護現場のDX化は実際どう?デイサービス管理者の実体験
運営ノウハウ
2024/11/06
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介護用品・福祉用具
更新日:2024/08/21
ソックスエイドとは、一般的に人工関節やリウマチ、妊婦など何かしらの理由で足先まで手が届かず、靴下を履けない人をサポートする自助具です。ところがある日、利用者から市販のプラスチック型ソックスエイドは、旅行や外出先に持ち歩くことが難しく邪魔になるという悩みをお聞きしました。そこで今回は、外出先に持ち歩くこともできる「ビニール袋型」「ハンガー型」のソックスエイドの簡単な作り方を2種類ほどご紹介します。
この記事の目次
画像出典・販売サイト:Amazon「YuHaru」
ソックスエイドとは、変形性股関節症や変形性膝関節症、リウマチなどの疾患や人工股関節全置換術(THA)や人工膝関節置換術(TKA)などの術後の影響により足先まで手を伸ばすことが困難になり、靴下を履くことができない方をサポートする靴下着脱のための自助具です。
市販の商品では1,000〜3,000円程度で購入することができるので、プラスチック型のソックスエイドをご紹介することが多くあります。
病院などのリハビリテーションの現場では、術後の脱臼肢位である股関節の過屈曲や外旋・外転を回避するためにソックスエイドなどの自助具の使用方法を指導します。また、妊婦や腰痛、ぎっくり腰などの影響で前かがみの姿勢が取れない方にもご活用いただけます。
今回は、「ビニール袋型」と「ハンガー型」の2種類のソックスエイドの作成方法をご紹介します。作成方法だけでなく適応も把握していきましょう。
では、ソックスエイドの主な適応疾患・対象者をご紹介します。ソックスエイドの活用の際に参考にしていただければと思います。
【主な適応者】
その他のソックスエイドの適応条件についてリハビリテーションの論文をご紹介します。
二木ら(2015)によると、”股屈曲100度以下では開排法の割合が多く、股屈曲+外旋105度以下の症例はすべて別法であり、110度以上では開排法で着脱を行っていたことから股屈曲角度が不良であっても外旋角度が良好であれば開排法での着脱をおこなうことができる一方で股関屈曲、外旋角度がともに不良であれば立位での着脱や、ソックスエイドなどの自助具を用いて着脱する方法といった股関節の可動性を重要としない動作方法を選択しなければならなくなる”と報告されています。
このことから「股関節外旋を伴う股関節屈曲角度が105度以下」の場合は、ソックスエイドなどの自助具を選択する必要性があると言えます。
自助具を選択する場合は、必ず股関節の外旋を伴う股関節屈曲角度をチェックしておきましょう!
股関節の可動域チェックができない方は理学療法士などリハビリスタッフにチェックしてもらうことをお勧めします。
それでは早速、ビニール袋型ソックスエイドの作成方法をご紹介していきます。
準備する物品としては「ビニール袋」のみです!
他に何も準備するものはありません。
そのためビニール袋型のソックスエイドの最大の魅力は、軽量で旅行や外出先にも持ち歩くことができることです。
ソックスエイドは使い心地が重要です。ご利用者様の手足の長さや体系に合わせアレンジを加えて、使いやすいソックスエイドを作成して行くことをお勧めします。
作成方法に付いてご紹介します。ビニール袋型ソックスエイドの作成方法は4つのステップに従ってビニール袋を折り曲げるだけです。
【作成方法】
【ポイント】
両手が届きやすく操作しやすくするには、ビニール袋の直径が50cm以上の大きく、頑丈なものを準備することをお勧めします。
ビニール型ソックスエイドの使用方法をご紹介していきます。手順には6つのステップがあります。
【使用方法の手順】
【デメリット】
脱いだ靴下を拾うことができません
足趾の機能制限がある方は着脱が困難です
続いて、ハンガー型ソックスエイドの作成方法をご紹介していきます。
準備するものとしては「針金ハンガー」を2個のみです!
最近では見かけることの少なくなった針金タイプのハンガーですが100円均一などでは販売されているようです。
ハンガー型ソックスエイドの魅力は、折りたたみが可能なことです。
それでは、作成方法に付いてご紹介していきます。ハンガー型ソックスエイドの作成方法は、たったの2つのステップだけです。
【作成方法】
【ポイント】
ハンガーのフック部分に丸みがあるもの、またはクッション付きなどを選択しましょう。
ハンガー型ソックスエイドの使用方法をご紹介していきます。手順には6つのステップがあります。
【使用方法の手順】
【メリット】
脱いだ靴下も拾うことができる
靴下のズレを調整することができる
【デメリット】
ストッキングなどの繊維が薄い靴下は電線の恐れがあるため使用できない
画像出典・販売サイト:楽天「ソックスエイドジャパン」
今回、ソックスエイドの愛用者から伺った悩みを解決するために、外出先や旅行にも持ち運びが良いソックスエイドの作り方をご紹介しました。
手作りしたソックスエイドは、持ち運びは便利ですがストッキングなどは履きにくいといったデメリットがあります。
そこで市販させているソックスエイドもご紹介しておきます。
一般的なソックスエイドはもちろんですが、ストッキング専用のストッキングエイドも販売させれいますので興味がある方は「ストッキングエイド」を検索してみてください。
【最後に筆者より】
今回は、外出先に持ち歩くこともできる「ビニール袋型」「ハンガー型」のソックスエイドの作り方をご紹介しました。2種類ともに準備するものが少なく、作成にも時間がかかりません。初めて聞いた方は是非新しい取り組みとして活用してみてください。
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