リハビリ意欲向上!やる気にさせる7つのポイントと事例

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更新日:2024/11/28

「利用者がリハビリをしたがらない」「リハビリ意欲の低下が気になる」など、現場で働く方は利用者のリハビリ意欲の低下に悩んでいる人が少なくありません。この記事では、具体的な事例や7つのポイントを通じて、リハビリ意欲を高めてもらう方法をご紹介しています。   

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リハビリ意欲の重要性

運動に積極的に取り組むためには「リハビリに取り組む意欲」が重要な要素と言えます。また、運動の効果や心身機能の回復にも影響します。

意欲とは「積極的に何かをやろうとする気持ち」であり、リハビリの場面では運動やトレーニングに対する気持ちのことです。

意欲が低下すると、リハビリ時に十分に体を動かさなくなり、体力や認知機能が低下する原因になりかねません。

一方、意欲の高い人は積極的に体を動かします。

自主的なリハビリをする人も多く、意欲がない人よりも機能回復が期待できます。

積極的に運動に取り組んでもらうためにも、意欲を引き出す関わり方を抑えておきましょう。

高齢者の意欲低下の背景

ここでは、高齢者の意欲低下の背景について解説します。高齢者の意欲低下を引き起こす要因は数多くあります。

誤った関わり方は、相手を不快にさせ、意欲低下を招く恐れがあるため注意しましょう。

意欲低下の要因について、今回は以下の4つを解説します。

  • 身体機能の低下や痛み
  • 喪失体験
  • 生活の変化
  • 認知症アパシー

身体機能の低下や痛み

筋力や柔軟性の低下、痛みなどは意欲低下の原因になります。高齢になると筋力の低下や関節の硬さがみられやすくなり、体を動かしにくくなります。

また、関節痛などの身体の痛みは、動作の妨げになるだけでなく、不安や意欲低下を引き起こします。

身体機能の低下や痛みを理由に、運動や外出を断られるケースは少なくないでしょう。

高齢者は身体機能低下や痛みが出現しやすく、意欲に大きく影響します。そのため、身体の機能向上や痛みの緩和を図ることも大切になります。

喪失体験

高齢になると、家族やパートナー、友人など親しい人が亡くなる体験をすることが増えます。こういった、大切な人やものを失う体験を喪失体験と言います。

親しい人を失うことが気分の低下を招き、今までは楽しかった外出などの活動が面倒に感じるようになる。このようなケースは想像に難くないでしょう。

一時的な症状であれば大きな問題にはなりませんが、気分低下が長引くと、意欲低下を引き起こすため注意しましょう。

生活の変化

高齢になると仕事や家庭内で役割が変化することがあります。たとえば「定年による退職」や「子どもが家事を代わりに行うようになった」場合などです。

生活が変化することで、役割を失ってしまい、無気力になるケースは十分に考えられます。また、役割を失うことで生きがいを失ってしまったと感じる人もいるでしょう。

生活に変化がある際には意欲低下に注意しましょう。

認知症アパシー

アパシーは認知症でみられる状態の1つです。一般的に感情が動かされるような出来事に対して、関心がなくなる状態を指します。無気力や無関心が影響し、身の回りのことや家事がうまく行えなくなります。

アパシーは本人の努力で改善できるものではありません。専門的治療や周囲のサポートが重要になります。

アパシーにはうつ病と類似した症状が多くあり、混合されやすいため注意しましょう。

アパシーは、症状の自覚が難しいという特徴を持ちます。そのため、周囲がアパシーに気づき、専門科医の受診を勧める必要があります。

生活習慣の乱れや無気力・無関心などには注意深く観察しましょう。

認知症の疑いや認知機能の低下を早期に発見することができるスクリーニングテストについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もご一読ください。
▶︎長谷川式認知症スケール(HDS-R)とは|MMSEとの違い・評価方法・診断基準

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リハビリ意欲向上に欠かせない要素とは

リハビリ意欲向上を考える上で、利用者が主体であることを忘れてはいけません。リハビリは、利用者の希望が目標に大きな影響を与えます。

たとえば「近所まで買い物に行きたい」「健康な体を維持したい」という希望に対して、体力増進運動などのリハビリを行います。

利用者が主体であると意識しやすい目標を設定する必要があり、手段が先行して職員主体の目標にならないように注意しなければなりません。

利用者自身が積極的に運動に取り組める目標設定が大切になります。リハビリを始める前に、利用者の希望や達成したいことを話しましょう。

やる気を引き出す7つのポイント

リハビリの意欲を引き出すためには、医療や介護者側のサポートが大切です。以下にやる気を引き出すポイントを7つ紹介します。

認める言葉でモチベーションをアップ

頑張っていることを他の人から認められて、嬉しくなった経験はないでしょうか。誰かに認められることは「次も頑張ろう」と思えるきっかけになり得ます。

ただし、漠然と声をかけるのではなく、具体的なポイントを伝えるようにしましょう。「〇〇ができましたね!」など気がついた点を具体的に伝えることが大切です。

利用者とのコミュニケーションは重要な要素です。以下の記事を参考にしてコミュニケーション技術を磨いていきましょう。
介護のコミュニケーションの重要性|話題作り・大切な技法とコツとは

安心安全な環境づくりで意欲をサポート

物が散らかっていたり騒がしかったりする場所では、リハビリに集中しにくくなります。また、心配事などがあれば積極的にリハビリに取り組むことができません。

リハビリを行う場所は清潔で落ち着ける環境を用意しましょう。利用者によっては「今いる場所が安全であること」「心配事はないこと」などを言葉で伝えたほうが良いケースもあります。

施設内の環境は利用者にとって大切な要素です。以下の記事を参考にして施設内環境を整備していきましょう。
介護施設における環境整備とは?メリットや取り組み例・環境整備のポイント

利用者のペースを大切にする

ペースに合わないリハビリは、利用者のストレスやプレッシャーになり、意欲低下の原因になります。

また、無理のあるペースのリハビリの継続は困難です。本人にとって困難で辛い運動を長く続けている場合、意欲向上は望みにくいでしょう。利用者のペースに合わせてリハビリを進めることが大切です。

人との関わりを増やして社会参加を促進

人とコミュニケーションをとらず自宅などに閉じこもってしまうと、意欲向上のきっかけが得られにくくなり、気分や意欲が低下しやすくなります。できる範囲でデイサービスや訪問系のサービスなどを活用し、人と関わる機会を増やしましょう。

ただし、人と関わることに抵抗感がある人もいます。利用者の性格や要望に合わせて、社会参加を促すことが大切です。

多様な声かけで心理的バリアを低減

声かけは意欲を引き出すために有効な方法です。ただし、それぞれの利用者に合わせた声かけが大切になります。

たとえば「運動をしましょう」と声をかけても「運動は嫌い」と断られるケースは少なからずあるでしょう。しかし「体をほぐしましょう」「少し体操をしましょう」と違った声かけをすると、別の反応が返ってくることがあります。

表現や伝え方を変更することによって、利用者の反応が変わる可能性があります。利用者ごとに反応のよい声かけの方法を見つけましょう。

目標設定と達成感の提供

利用者が叶えたい希望を目標として設定し、利用者だけでなく周囲の人にも目標を共有することでリハビリの意欲が高まります。

また、達成感を提供することも大切です。目標に対して部分的に達成している点があれば、それを細かく伝えましょう。

目標に向けて達成できていることが徐々に増えると、モチベーションの維持や向上につながりやすくなります。

家族や周囲のサポートの活用

1人でリハビリを頑張り続けるのは難しいことです。家族や周囲のサポートが精神的な支えになり、リハビリを継続しやすくなります。

直接的な運動支援だけを考える必要はありません。サポートにはさまざまな形があります。たとえば、頑張っている姿を見ている、少し声をかけるなども十分なサポートです。

目標や頑張りを共有することもやる気につながります。どんな目標があり、何のために頑張っているのかを持続的に共有しましょう。

実際のリハビリ現場での事例

利用者ごとの希望や生活、思いに合った関わり方が重要です。ここでは、実際のリハビリ事例や意欲を引き出す工夫について以下に紹介します。

やる気を引き出した成功事例

目標設定によって意欲が向上した事例について紹介します。

デイサービスを利用している80歳、女性のAさん。

趣味は庭でお花の世話をすることです。

自宅の庭で花を見ることが日課でした。しかし、庭で転倒してからは外出が怖くなり、庭に出ずに閉じこもる生活になりました。

転倒によるケガはありませんでしたが、転倒した事実がショックであり、再転倒の恐怖感もあるようです。

リハビリを行う際にお話をすると「やりたいことはない」「歳をとったから無理だね」などの後ろ向きの発言が多く聞かれ、運動に対して消極的でした。

話の中で本人から「庭に植えた花を見たい」と希望が聞かれたので、自宅の庭に行けるようになることを運動の目標として提案しました。

「目標達成は難しいだろうけどね」と話されるものの、その後から運動に積極的に取り組めるようになり、意欲向上した様子がうかがえました。

運動や生活で、リハビリの効果を共有する中で「もうじき庭に行けそうだね」など前向きな発言も多くなり、活発に過ごす時間が徐々に増えます。

3ヵ月程度のリハビリによって、無事に自宅の庭まで行くことができ「庭を見れて嬉しかった」と話されていました。

目標を設定してから積極的に運動に取り組み、趣味活動の中心である自宅の庭に行くことができた事例です。利用者の希望に沿った目標を立てることで、意欲を高められた1例でした。

意欲向上につながった工夫

意欲の向上につながる具体的な工夫を紹介します。なるべく現場で活用しやすい方法を挙げましたのでご参考ください。

目標を意識した声かけをする

利用者と目標を設定した後は、目標を継続的に意識できるように声かけをしましょう。

望ましい目標を立てても、時間が経過すると忘れてしまうものです。声かけにより「目標は何か」「何を目的に頑張っているか」を継続的に伝えましょう。

具体的な声かけの例は以下のとおりです。

  • 「好きなお庭の花を見るために、今日も運動しましょう。」
  • 「暖かくなったので庭のお花もきれいに咲いていますかね。」
  • 「お庭を歩くには足の力が必要なので、少し体操しましょう。」

声かけの仕方によっては、プレッシャーや負担になる場合があります。利用者の様子に注意しながら声をかけましょう。

運動の良かった点を確認する

運動時の良かった点を確認することで、意欲を引き出しやすくなります。

良かった点を伝えることで利用者は気持ちよく運動に取り組めます。また、利用者と正しい運動方法の共通認識が得られやすいため、運動の効果が高まりやすくなります。

運動が一区切りしたところで、良かった点を確認し、褒めるようにするとよいでしょう。

具体的な例は以下の通りです。

  • 「足が高く上がっていて良かったです」
  • 「膝がきれいに伸びており、すばらしいです」
  • 「以前よりも体力がついて、疲れなくなりましたね」

利用者の意欲を引き出すためには、できるだけ具体的に伝えることが大切です。あいまいに伝えてしまうと、お世辞だと捉えられかねませんので注意しましょう。

家族や他スタッフに頑張っていることを伝える

頑張っている姿を認識してもらうことが励みになり、さらにリハビリを頑張ろうと思う人は少なくありません。

大切なことは、リハビリスタッフ以外の多くの人にも知ってもらうことです。さまざまな場面で声をかけられると、やる気の向上につながります。

具体的な例は以下の通りです。

  • 会議でリハビリの様子や内容を他スタッフに共有する
  • デイサービス送迎時に家族へリハビリの様子を話す
  • 連絡ノートなどを用いてリハビリの進捗状況を伝える

多くの人が関わることで、モチベーションを維持しやすくなります。家族や多くのスタッフにリハビリの目標や内容を共有しましょう。

リハビリ意欲を測定するツール

意欲はリハビリに関わる要因であり、測定することには意義があります。ここでは現場で活用しやすい方法を2つ紹介します。

 簡単に測定できるため、ぜひご参考ください。

やる気スコア(ApathyScale)の活用

やる気スコア(Apathy Scale)は意欲低下を判定できる指標です。簡単に使えることが特徴であり、指標に信頼性や妥当性があると報告されています。

やる気スコア(Apathy Scale)は、意欲や興味に関する14項目の質問にて測定します。

やる気スコアの質問項目は以下の通りです。

  1. 新しいことを学びたいと思いますか?
  2. 何か興味を持っていることがありますか?
  3. 健康状態に関心がありますか?
  4. 物事に打ち込めますか?
  5. いつも何かしたいと思っていますか?
  6. 将来のことについての計画や目標を持っていますか?
  7. 何かやろうとする意欲はありますか?
  8. 毎日張り切って過ごしていますか?
  9. 毎日何をしたらいいか誰かに言ってもらわなければなりませんか?
  10. 何事にも無関心ですか?
  11. 関心を惹かれるものなど何もないですか?
  12. 誰かに言われないと何もしませんか?
  13. 楽しくもなく、悲しくもなく、その中間位の気持ちですか?
  14. 自分自身にやる気がないと思いますか?

各質問に対して0〜3点の4段階で点数をつけます。

前半8項目は意欲や興味に関する積極性の質問、後半の6項目では消極性の質問から構成されています。

1〜8と9〜14の質問で点数のつけ方が異なるので注意しましょう。

点数のつけ方を以下に示します。

【質問1~8】

  • 全くない:3点
  • 少し:2点
  • かなり:1点
  • おおいに:0点

【質問9~14】

  • 全く違う:0点
  • 少し:1点
  • かなり:2点
  • まさに:3点

全ての質問の合計点数が測定の結果となり、点数が高いほど意欲が低下した状態を示します。

目安となる点数は16点であり、16点以上が「意欲低下あり」の判定になります。

参考:岡田和悟,他.やる気スコアを用いた脳卒中後の意欲低下の評価.脳卒中20:318-323,1998.

Vitality Index(意欲指標)とは?

Vitality Index(意欲指標)は、高齢者のリハビリや介護場面での意欲を客観的に評価するための指標です。進行した認知症のある方や要介護者の意欲測定に活用できます。

Vitality Index(意欲指標)の項目は「起床」「意思疎通」「食事」「排泄」「リハビリ・活動」の5つで、生活の順番に沿って思い出せるように作られています。

評価者は、利用者の生活を確認した上で測定するようにしましょう。

評価項目の詳細と点数、注意点について以下にまとめます。

【起床】

  • いつも定時に起床している:2点
  • 起こさないと起床しないことがある:1点
  • 自分から起床することはない:0点

薬剤の影響(睡眠薬など)は除外し、点数はつけません。特記事項として記載しておきましょう。

薬剤の影響がある場合、この項目は除外されてしまうため、合計点数による予後の把握はできません。別の指標を使用することを検討するのも良いでしょう。

身体機能による影響や安静の指示によって体を起こせない場合、目を開けて覚醒していれば2点です。

【意思疎通】

  • 自分から挨拶する、話し掛ける:2点
  • 挨拶、呼びかけに対して返答や笑顔がみられる:1点
  • 反応がない:0点

言語障害がある場合は、身ぶりや手ぶりなど言語以外の表現でコミュニケーションが可能ならばよいとします。

【食事】

  • 自分から進んで食べようとする:2点
  • 促されると食べようとする:1点
  • 食事に関心がない、全く食べようとしない:0点

消化器疾患によって食事が難しい場合は除外し、点数をつけません。特記事項として、記載しておきましょう。

消化器疾患がある場合、この項目は除外されてしまうため、合計点数による予後の把握はできません。別の指標を使用することを検討すると良いでしょう。

また、麻痺など身体機能の低下によって食事に介護が必要な場合、食事に対して意欲があれば2点です。たとえば、介助で口まで食事を運ぶと積極的に食べようとするならば2点となります。

【排泄】

  • いつも自ら便意尿意を伝える、あるいは自分で排尿、便意を行う:2点
  • 時々、尿意便意を伝える:1点
  • 排泄に全く関心がない:0点

排泄に対する意欲を評価しているため、失禁の有無は問いません。尿意がわからない人の場合、失禁後の不快を伝えることができれば2点とします。

【リハビリ・活動】

  • 自らリハビリに向かう、活動を求める:2点
  • 促されて向かう:1点
  • 拒否、無関心:0点

リハビリだけではなく散歩やレクリエーション、テレビ鑑賞などの活動も含めます。

寝たきりの人の場合、ベッド上の反応で判定します。

5項目の合計得点が測定結果となり、得点が低いほど意欲低下を示します。目安となる点数は7点で、7点以下は予後が悪いとされています。

Vitality Index(意欲指標)は幅広い対象に測定できる指標ですが、以下の場合は対象外となるため注意しましょう。

  • 意識障害
  • 重度の臓器障害
  • 肺炎による発熱などの急性疾患

Vitality Index(意欲指標)は項目が少なく、判定もわかりやすいため、比較的活用しやすい測定方法です。

ただし、除外項目がある場合には合計点数による予後の把握はできなくなるため、注意しましょう。

参考:日本老年医学会 意欲の指標(Vitality index)

それでもやる気が持てない・拒否される場合は?

リハビリのやる気を引き出すポイントをケース別に紹介します。

①リハビリを提供する職員が苦手

利用者がリハビリを提供する職員に対して苦手意識を持っている場合があります。職員との相性が原因で不安を感じることが背景にあるかもしれません。このような場合は、接する職員を一時的に変更することで状況が改善する可能性があります。

また、利用者の話をじっくりと聞き、信頼関係を築くことが大切です。さらに、笑顔や親しみやすい声掛けを心掛けることで、安心感を与えるよう努めましょう。

②リハビリを楽しいと思えない

リハビリの内容が単調で、モチベーションが湧かないことがあります。その場合、リハビリにゲーム要素やレクリエーションを取り入れてみましょう。

また、達成感が得られるように小さな目標を設定し、一つひとつクリアすることで前向きな気持ちを引き出すことができます。さらに、利用者の興味を引く話題を交えながら進めることも効果的です。

③リハビリ内容が難しい

リハビリ内容が利用者の能力やペースに合わない場合、意欲が低下することがあります。このような場合は、プログラムの難易度を再設定し、取り組みやすい内容に変更することが有効です。

また、難易度を下げて段階的に進めるようにすることで、利用者の心理的な負担を軽減することができます。

④リハビリ以外に気になることがある

家族の問題や体の痛み、その他の気がかりなことが原因でリハビリに集中できない場合があります。その際は、まず利用者の話をじっくりと聞き、不安や悩みに寄り添う姿勢を示すことが大切です。

必要に応じて、看護師やケアマネジャーなど他職種と連携し、適切なサポートを提供しましょう。利用者が気持ちを話せることで、心が軽くなり、リハビリへの意欲が回復することがあります。

⑤集団になじめない

利用者が他の利用者との関係にストレスを感じ、集団になじめない場合があります。このような場合は、個別リハビリに切り替えたり、一時的にリハビリの場所を変更することを検討します。

また、小グループやペアでのリハビリを提案することで、ストレスを軽減できます。共通の趣味や興味を持つ利用者同士を組み合わせることで、安心感や親近感を生むことも効果的です。

⑥コンディションが整っていない

利用者が疲れや睡眠不足、体調不良などでコンディションが整っていない場合、リハビリに取り組むのが難しいことがあります。

このような場合は、スケジュールを見直し、休息の時間を優先することが重要です。食事や水分補給など、体調管理をサポートすることで、徐々にリハビリへの意欲を高めることが期待できます。

リハビリ意欲を高めるなら「Rehab Cloud(リハブクラウド)」がおすすめ

ここでは、リハビリ意欲の向上に活かせるRehab Cloud(リハブクラウド)について紹介します。Rehab Cloudは、リハビリに特化した介護ソフトです。

Rehab Cloudを使用するメリットを以下に挙げます。

  • 一人ひとりの課題に合わせた目標と運動プログラムを提案できる
  • 2200種類のプログラムによってマンネリ化せずに運動を継続できる
  • トレーニングマシンが設置できない環境でも専門的な運動ができる

Rehab Cloudでは、利用者の課題に合わせて目標と運動プログラムを簡単に提案できます。さらに、目標の設定や達成度がわかりやすく、利用者のリハビリに対する意欲を引き出しやすくなるでしょう。

また、Rehab Cloudは運動の効果を数値で評価できるため、利用者自身が身体機能の改善を実感しやすいという特徴があります。

運動の効果を具体的に理解することで、より積極的にリハビリに取り組める人も多いでしょう。また、リハビリを長く続けていると同じ運動を繰り返す場合もあり、マンネリ化しやすくなります。

マンネリ化は意欲の低下につながる可能性があるため、できるだけ多様な運動を取り入れることが大切です。

Rehab Cloudは、目的に応じて2200種類のプログラムを提供できます。多様な運動を提供することによって、リハビリへの意欲を長期的に保ちやすくなるでしょう。

さらに、Rehab Cloudで提供する運動プログラムは、トレーニングマシンを必要としません。マシンを置けない環境でも気軽に運動を始めることができます。

また、Rehab Cloudが提供する運動は専門的な目線から作成されており、リハビリスタッフが職場にいなくても、効果的な運動を提供できる点も大きなメリットです。

Rehab Cloudを活用するとリハビリへの意欲を引き出しやすくなります。リハビリに関する悩みがあるのなら、Rehab Cloudの導入を検討するとよいでしょう。

意欲を引き出してリハビリの効果を高めよう

リハビリにおける意欲の重要性や意欲を引き出す方法、意欲の測定方法について解説しました。意欲は運動の効果を高めるために重要であり、関わるスタッフは利用者の意欲を引き出すための工夫が求められます。

意欲を引き出すためには、声かけや目標設定、周囲のサポートなどの方法があります。利用者に合わない方法は、意欲低下につながるため注意が必要です。

さまざまな方法の中から、一人ひとりに合った関わり方を見つけましょう。

また、意欲を定期的に測定することも円滑なリハビリの実施のために役立つでしょう。やる気スコアやVitality Index(意欲指標)は簡単に測定できる方法のため、ぜひ、ご活用ください。

集団体操やレクリエーションのプログラムを知りたい方は、ぜひこちらの記事をご一読ください。
▶︎デイサービス体操 全21種|高齢者が椅子に座ってできる運動方法のご紹介

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この記事の著者

Rehab Cloud編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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