介護予防体操完全ガイド|楽しく継続できる体操7選!バリエーションを増やすコツとは

コラム

介護スタッフの基礎知識

更新日:2024/01/10

デイサービスでは、介護予防の一環としてさまざまなレクリエーションや体操が行われています。ときどき新しい動きやレクリエーション、ゲーム要素などをプラスしつつ、利用者が楽しくできる環境を作ってあげると飽きずに取り組めるでしょう。この記事では、介護予防に役立つ体操をいくつかご紹介していきます。

介護予防体操とは

介護予防体操とは、加齢による身体機能の衰えを防ぐことを目的とした体操です。介護予防体操を利用者に提供することで、介護度の改善や介護予防につなげられます。

体操は誰でも気軽に行える運動であり、筋力・体力や可動域の改善も期待できます。

そのため、体力や力に自信がない高齢者におすすめです。さまざまな自治体で住民に向けて、オリジナル介護予防体操が発表されています。 

介護予防体操の対象者

介護予防体操の対象者は、以下の通りです。

  • 体力や力の衰えを感じる方
  • 運動習慣をつけたい方
  • 普段の生活に支障を感じる方
  • 動くとすぐに疲れてしまう方
  • ふらつきを感じるようになった方

このような方は介護予防体操の実施がおすすめです。

明確に対象者が決められているわけではないので、普段の生活で衰えを感じたと思った方は、ぜひ介護予防体操を行う習慣をつけてみましょう。

また、病気やケガで運動制限がある方や、医師によって運動を止められている方は体操を行うことでリスクが生じる可能性があります。

そのような方は、自己判断で体操を行わないように注意してください。

デイサービスで行える介護予防体操

デイサービスでは「機能訓練」と「レクリエーション」を介護予防体操目的で提供しています。機能訓練とは、日常生活に必要な動作の維持・改善を目的とした運動のことです。

「機能訓練指導員」と呼ばれる職員とともに、機能訓練で体操や運動を実施します。集団や個人でさまざまな内容を行うレクリエーションでも、体操を行うケースもあります。

ゲーム要素を取り入れたり、集団で行ったりすることも多いため、楽しく体操に取り組めるでしょう。

介護予防に役立つ体操7選

ここでは介護予防で役に立つ体操をご紹介します。

手・腕を鍛える体操

【用意するもの】

背もたれのある椅子

【必要な広さ】

両手を広げても他の方に当たらない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 椅子に座る
  2. 腕を外側に肩の位置まで上げて、肘を曲げる
  3. 腕を時計回りに10回回す
  4. 反時計回りに10回回す
  5. 手順1の姿勢に戻り、手を広げながら肘を伸ばして腕を前に出す
  6. 肘の曲げ伸ばしを10回行う
  7. 2〜6の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

なるべく腕は大きく動かすように促しましょう。運動の際は肩甲骨の動きも意識しながら行うと、肩周りの筋肉にも効きやすくなります。

体幹を鍛える体操

【用意するもの】

背もたれのある椅子

【必要な広さ】

両手を広げても他の方に当たらない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 椅子に座る
  2. 手をつま先につけるイメージで上半身を前に倒す
  3. 10秒間キープしたら元に戻る
  4. 手をクロスさせて上半身を左右に10回捻る
  5. 両手を持ち、姿勢を正したままできるだけ高く10回上げる
  6. 2〜5の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

運動時は腰や肩の痛みが出ない範囲で行うようにしてください。上半身を倒す運動をする際は、前方に転倒しないように注意しましょう。

足を鍛える体操

【用意するもの】

背もたれのある椅子

【必要な広さ】

足を伸ばしても前の方に当たらない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 椅子に座る
  2. つま先を10回上げる
  3. 踵を10回上げる
  4. 膝を交互に20回曲げ伸ばしをする
  5. 太ももを交互に20回上げる
  6. 2〜5の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

膝の曲げ伸ばしの体操をするときはゆっくり行いましょう。太ももを上げる体操では、上半身が後ろにのけぞらないように正しい姿勢で行うことを意識してください。

全身を動かす体操

【用意するもの】

背もたれのある椅子

【必要な広さ】

両手を広げても他の方に当たらない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 椅子に座る
  2. 両手と両足を動かして足踏み運動を20回行う
  3. 頭の後ろに両手を組む
  4. 右足を上げると同時に、左肘を右足に近づける
  5. 左足と右肘も同じように行い、交互に20回行う
  6. 2〜5の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

体操をするときは背もたれに寄りかからず、姿勢を伸ばした状態で行ってみましょう。

立った状態で行う体操

【用意するもの】

机や手すりなどの支えになるもの

【必要な広さ】

立った状態で窮屈にならない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 足を肩幅程度に広げる
  2. その場で足踏みを20回行う
  3. 膝が足の前に出ないようにしながらスクワットを15回行う
  4. 踵上げを15回行う
  5. 足を真横に開く体操を15回行う
  6. 2〜5の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

バランスを崩さないように、机や手すりなどのいつでも支えられるような場所で行いましょう。スクワットは膝を90度以上曲げると関節に負担がかかりやすくなるので、曲げすぎには注意してください。

足を真横に開く体操では、上半身が傾かないように注意しましょう。

リズム良く体を動かす体操

【用意するもの】

背もたれのある椅子

【必要な広さ】

両手を広げても他の方に当たらない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 椅子に座る
  2. 右足→左足の順番で足を前に出す
  3. 足を前に出したら右足→左足の順番で戻す
  4. 2〜3の手順を1セットとして5セット回行う
  5. つま先→膝→肩の順番で手をつき、最後に両手を上に伸ばす
  6. 両手を上に伸ばしたら肩→膝→つま先の順番で再度手をつく
  7. 5〜6の手順を1セットとして合計5セット行う

【体操をするときのコツ】

リズム良く身体を動かすように意識してみましょう。動きがぎこちない場合は、実施者が手拍子をしてリズムをとりながら行うのがおすすめです。

バランスを鍛える体操

【用意するもの】

机や手すりなどの支えになるもの

【必要な広さ】

立った状態で窮屈にならない程度の広さ

【体操の手順】

  1. 机や手すりなどに手を添える
  2. 右足の踵と左足のつま先をつけてバランスをとる
  3. 10秒間キープしたら元に戻り、反対の足で行う
  4. 片足立ちを行い10秒間キープする
  5. 元に戻ったら反対の足で行う
  6. 2〜5の手順を2セット行う

【体操をするときのコツ】

バランスを鍛える体操はふらつきやすいので、転倒に十分注意して行ってください。支えのあるものを強く持つのではなく、軽く添えることを意識してみましょう。

介護予防体操を習慣化してもらうには?

介護予防体操を習慣化してもらうためには、どのような工夫がおすすめなのでしょうか。ここでは体操を継続するためのポイントを解説します。

体操の重要性を理解してもらう

まずは体操の重要性を理解してもらいましょう。体操の意味を十分に理解できていないまま行っても、本人のモチベーションは上がっていきません。

加齢によって身体機能が低下しやすくなる点や、体操の継続によって介護度の改善や介護予防につながる点などをあらかじめ説明しておきましょう。

重要性を理解することで、体操のモチベーションが高まって習慣化につながります。

無理のない範囲から行う

体操は無理のない範囲で行うようにしてもらいましょう。一度に多くの体操を行うと、疲労が強くなる可能性があります。

その結果、体操するのがおっくうになり、途中でやめてしまう恐れがあります。人によって身体機能は異なるため、まずは無理のない範囲から行い、徐々に身体を慣らしていくことが大切です。

最初は軽めでも良いので、体操に慣れた段階で数や量を増やしていきましょう。

体操のバリエーションを増やすコツ

体操のバリエーションを増やすコツとしては、以下の通りです。

  • 動画やネットで体操について検索してみる
  • さまざまな自治体オリジナルの介護予防体操を参考にする 
  • 今行っている運動から派生して考えてみる
  • 他の職員と話し合ってみる

動画やネットでも多くの体操を見つけられるので、まずはそれらを参考にしながらバリエーションを増やしてみましょう。

その後は、既存のものから新しい体操を作ったり、他の職員のアイデアを取り入れたりするのがおすすめです。自分だけで考えるのには限界があるので、さまざまなアイデアから取り入れてみましょう。

体操の重要性を理解して習慣化につなげよう

介護予防体操は、高齢者の身体機能の維持・改善を目指し、介護予防につなげるための重要な体操です。体操の内容を考える際は、腕や足、体幹などのさまざまなバリエーションを作ることを意識しましょう。

バリエーションが多いと身体のさまざまな部位・要素にアプローチしやすいだけでなく、実施者も飽きずに行うことが可能です。

また、体操を習慣化させるためにも、身体を動かす重要性を共有しつつ、無理のない範囲から行ってもらうことが大切です。

ぜひ今回の記事を参考にして、体操のバリエーションを増やしていきましょう。

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この記事の著者

Rehab Cloud編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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