整容動作の機能訓練とリハビリ:訓練手順と目的・必要な機能とは
機能訓練
2024/11/06
機能訓練
下肢
更新日:2024/07/25
変形性膝関節症(OA)を始めとする、膝の痛みに悩まされている方々は近年2500万人を超えました。歩く際や立ち上がる際に膝の痛みがある、正座が出来ない、痛みで杖が手放せない、運動をしたいが膝が痛くて出来ないなどのお悩みはありませんか?今回は、膝の痛みの再発予防のリハビリとして簡単に使えるエクササイズ方法をお伝えします。
この記事の目次
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膝の痛みの原因で最も代表的なものが変形性膝関節症という病気です。変形性膝関節症は、特に女性に多くみられ加齢とともに罹患率は高くなります。その主な症状には膝の痛みがあります。
では、その痛みを予防するためにはどうすれば良いのでしょうか。
今回は、変形性膝関節症を予防するリハビリとして使える、簡単なエクササイズ方法を確認していきましょう。
※痛みが強い方は炎症期(熱や腫れが強い時期)の場合があります。この場合は原則的に運動は中止し、かかりつけ医に相談しましょう。
参照:公益社団法人 日本整形外科学会「変形性膝関節症」 (平成28年11月28日アクセス)
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リハビリの専門家もよく指導しているのが、こちらの4つの運動です。
こちらを詳しく解説していきます。
パテラセッティングとは膝下を押し付ける運動の事です。
具体的には膝下にバスタオルやゴムボール等のクッション性の高い素材を挟み、それを床面に向かって押し付けるエクササイズです。
これは膝関節の緩衝材の役割でもある筋肉(大腿四頭筋)と膝裏の筋肉(膝窩筋)の柔軟性と筋力を低負荷にて鍛えることができます。また、近年の研究によると、変形性膝関節症などの痛みは膝の屈曲拘縮(膝が伸びにくい)も指摘されており、膝関節に生じるメカニカルストレスの増加を防げる可能性があることを示唆しております。
【運動のポイント】
膝の内側を意識し、ボールまたはクッションを押しつぶしましょう。
仰向けになり、膝を軽く立てます。その状態でかかとを床面に対して数字の8の字を書くように運動します。
こちらの運動も膝を支える筋肉(大腿四頭筋)を低負荷で鍛えることができます。
また、膝を曲げ伸ばしすることで周囲の筋肉の柔軟性をあげる効果も期待できます。
膝の痛みを伴う方において、方向転換時や階段昇降時には特に痛みが出現することも多いのではないでしょうか?特に股関節外転筋の筋力低下が起こっている方においては、このような動作時の膝痛の増悪するとされています。
今回ご紹介している股関節外転筋トレーニングは、方向転換や階段昇降時の膝内転モーメントの増加を防ぐ可能性があり、膝痛を緩解させる効果が期待できます。
太ももの前面部にある大腿四頭筋の運動をご紹介します。
大腿四頭筋は膝を伸ばすための筋肉であり、歩行時などに膝折れを防ぐ機能があります。
老化による筋力低下は転倒の原因にもなるので、十分に鍛えておく必要があります。
膝の痛みは整形外科的要因が多いですが、その他の原因として考えられるものに次の2つがあります。
これらに関しても運動不足による筋力低下と体重増加等の悪循環となりますので、ご紹介した運動から行ってみてください。
変形性膝関節症の患者様で「ひざが痛くなるので、歩きたくありません」とおっしゃる方が多くいます。Farrokhiら(2017)の研究によると、15分間ごとに休憩を挟むことにより、膝の痛みの増強が見られないという結果から、30分以上のウォーキングを行う場合は、連続的に行うのではなく休憩を挟むことを推奨しています。
膝が痛く外出の頻度が減ってしまったり、長距離が歩けないから旅行に行けない。このような患者様に「15分ずつ休憩を挟むことで、痛みがひどくならずに歩けますよ」というアドバイスができるのではないでしょうか。
今回ご紹介したエクササイズは、膝の痛みの予防の目的に、比較的軽い負荷でリハビリの専門家も多く使用するものをご紹介しました。痛みを伴う場合の運動は、専門家に評価してもらい原因がはっきりわかってから取り組むことが一番です。
継続的な痛みや強い痛みがある場合は、かかりつけの医療機関に相談した上で運動を行うようにしてください。
デイサービス・機能訓練指導員が活用できる「リハビリ体操・運動」関連の記事を一挙にまとめました。状況に合わせてうまく活用していただけたら嬉しく思います。記事が増えていけば随時更新していきます。
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