高齢者向けタオル体操|レクリエーションにぴったりなタオルストレッチ

機能訓練

上肢

更新日:2024/03/26

デイサービスやデイケア、地域の健康体操などで高齢者を対象にした運動指導に悩んでいる方は必見です。今回は、手軽で準備も簡単なタオルを使用したストレッチを5種類ご紹介します。5分程度でできるので準備体操として活用してみませんか?

高齢者を対象にしたタオル体操とは

今回ご紹介するタオルを使用したストレッチは、立位で行う体操のため比較的歩行が安定している方を対象としています。特にデイサービスに通われている要支援1・2のご利用者様や地域の健康体操などに参加されている方々に実施することをオススメします。

立位バランスに自信がない方や膝痛、腰痛のある方は無理をせず、椅子に座ったり寝た状態で行うようにして下さい。

タオルはどこの家庭にもある比較的準備がしやすい道具です。そのため、自宅でのセルフエクササイズとしても指導しても取り組みやすいですよ。

立ってできるタオル体操 ①まずは「背伸び」から

それでは、タオルを使用したストレッチ体操をご紹介していきます。

こちらの体操は、骨盤を傾けないように、ゆっくりと背中を伸ばします。

反対も同様に行いますが、肩甲骨を引き寄せ、胸を張るように行います。

【運動のポイント】
伸びで大きく息を吸い込み、下ろす際はゆっくり息を吐きます。

【回数】
左右ともに10秒×5回を目安に行いましょう。

【期待する効果】
猫背や円背のなど姿勢を整えます。

※タオルストレッチをもっと探したい方はこちらをチェック!

立ってできるタオル体操 ②呼吸を意識して脇を伸ばす

こちらの体操は、脇腹から脇の下にかかけてゆっくりと脇腹を伸ばします。

【運動のポイント】
呼吸は体を倒しているときに大きく息を吐きましょう。

【回数】
左右ともに10秒×5回を目安に行いましょう。

【期待する効果】
ウエストの引き締め、腰の柔軟性を高めます。

立位でできるタオル体操 ③ひねり動作をしよう

こちらの体操は、身体ひねりを行うことで脇腹をゆっくり伸ばします。腰痛がある方は専門家の指導の下、行うようにしてください。

【運動のポイント】
呼吸は身体をひねる際に大きく息を吐きます。

【回数】
左右ともに10秒×5回を目安に行いましょう。

【期待する効果】
ウエストを引き締める効果が期待できます。

立ってできるタオル体操 ④ひねり動作の応用編

次に、身体ひねりの応用編の体操です。
踏み出した足の膝は軽く曲げます。応用編では、太ももの付け根からお腹を意識しストレッチするように心がけます。

【回数】
左右ともに5回を目安に行いましょう。

【期待する効果】
ウエストの引き締め、体幹の安定性を高めます。

立位でできるタオル体操 ⑤背中を洗う動きをしよう

タオルで背中を洗うようなイメージでゆっくりとストレッチしていきます。

こちらの体操は、肩のインナーマッスルのストレッチですので、反動をつけて行ったりすると、逆に痛めてしまうこともありますので注意が必要です。

【運動のポイント】
痛みのない範囲でゆっくりと大きく動かします。

【回数】
5回を目安に行いましょう。

【期待する効果】
肩こりや四十肩・五十肩の予防、洗体動作(ADL)能力を高めます。

デイサービス・機能訓練指導員が活用できる「リハビリ体操・運動」関連の記事を一挙にまとめました。状況に合わせてうまく活用していただけたら嬉しく思います。記事が増えていけば随時更新していきます。

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この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

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